二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第71話「開幕!世界への挑戦!!」 ( No.14 )
日時: 2013/02/27 20:42
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

ヴゥゥゥン———


[決まりました!イナズマジャパン、フットボールフロンティアインターナショナルアジア地区予選1回戦の対戦相手は、オーストラリア代表、ビッグウェイブスです!]


風丸「決まったな。」

基山「いきなり優勝候補か。」

鬼道「ああ。だが相手にとって不足はない。」

円堂「…((ニッ」


円堂は立ち上がる。


円堂「よーし、オーストラリア戦に向けて、明日から特訓だぁ!!」

「「「おう!」」」


.
.
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「「「ぇぇえっ!!?」」」

円堂「練習…禁止?;」


翌日、衝撃の指示を受ける円堂達。


久遠「これは命令だ。オーストラリア戦までの2日間、一切合宿所から出る事を許さない。」

鬼道「久遠監督、どういう事ですか!」

久遠「言葉通りだ。」

鬼道「俺達は日本代表に招集されたばかりで、チームとして完成していません。この2日間は、チームの連携を高めるために使うべきです。」


反論する鬼道に、冷たく言う久遠。


久遠「監督は私だ。命令には従って貰う。」

鬼道「っ!…」

円堂「………;」

零「…」


.


(OP)


.


ガララッ——バタン


自室に入る鬼道。


鬼道「………」


『それぞれに個室を用意した。互いの行き来は勝手だが、合宿所から出る事は一切許さない。』


各々は、少しつまらなさそうに雑誌を読んだり、荷物の整理などをしている。


円堂「………」


ベッドに座る円堂。そのまま寝転がる。
寝返りを打ち、すぐ傍のさっかーボールを見た。


円堂「………駄目だ、我慢できない…!俺、サッカーしたい!!」


円堂は起き上がる。


.


カラララ…


なるべく音を出さないように扉を開ける円堂。
顔だけ出し、廊下をキョロキョロと見渡す。


円堂「……! 風丸!」

風丸「! …円堂?」


隣の部屋の風丸も、円堂と同じようにしていた。
円堂の部屋の、もう片方の隣の部屋の扉が開いた。


円堂「!」

鬼道「どうやら考える事は、皆同じのようだな。」


風丸の隣のヒロト、奥の方の綱海も出てきた。


.


円堂「…………」


階段をそろりと降りていく円堂達。


円堂「………;」


周りに注意を配りながら、玄関までやって来た。


円堂「……(「どこ行くんスか?」!!;」


零が、円堂の左隣で仁王立ちしていた。


円堂「…零……!;」

鬼道「零、練習させてくれ!オーストラリア戦は、このチームでの始めての公式試合なんだ!」

緑川「個人のレベルアップのためにも!」

零「………」


笑みを崩さず、何も言わない零。


鬼道「アジア予選は、負けたらその時点で敗退決定なんだ!それくらい、分かっているだろう!?」

零「…んな事言ったって、僕は頼まれただけですし。ちょっとした注意事項を聞かされただけで、他は何も言われなかったんスよ。…ただ、アンタ達は絶対通すなってさ。僕にだって予定とかあったってのに…」


そう呟く零に、静かになった鬼道が問う。


鬼道「…零、お前は…久遠監督をどう思っている。」

零「おじさん。」

風丸「そう言う事じゃなくて;」


すかさず風丸がツッコむ。


鬼道「…久遠監督には桜咲中サッカー部を事件に巻き込んだ過去がある。イナズマジャパンを潰すつもりなんだろうか…」

零「……アンタ達、それさ…響木さんを信用してないって事ですよね。」

一部「!!」

零「僕は監督をよく知らない…知ろうとも思わない。ただ、仕事はちゃんとやりこなす。今回の依頼は、久遠監督に従う事です。」

円・風・鬼「………」

零「兎に角、アンタ等は部屋に戻って下さい。ていうか戻れ。…じゃなきゃ、お仕置きかましますよ?」


ニッコリと笑って“秘密手帳”と赤い血文字で書かれた真っ黒な手帳と、スピーカーを持つ零。


円堂「…;;;」


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円堂「はぁ……練習したーい;」

鬼道「……」

基山「やっぱり、呪われた監督なんだよ。」


ヒロトが立ち止まって話しだす。


基山「零は、大抵の依頼はどんな事だろうと引き受ける。監督がどんな人だろうとも気にしないんだろう。…桜咲中が、フットボールフロンティアの決勝戦を棄権する事になったのは、久遠監督が事故を起こしたからだよね。…もしかしたら、今度はこの日本代表で……」

綱海「俺も始めっから胡散臭ぇ奴だと思っていたんだ。」

鬼道「………」


鬼道は話す2人を見て、また俯いた。


「煩ぇなぁ。」

一部「!!」

鬼道「不動…」


振り返ると、部屋の扉に手を掛けた不動が居た。


不動「たった2日、練習が出来ねぇくらいで自信を無くしちまうんなら、代表を辞退するんだな。」


不動はそう言い残し、部屋に入っていった。


鬼道「くっ…」


.


春奈は、急須にお湯を注ぐ。
冬花はお盆を持って、お茶が出来るのを待っている。


円堂「うーん…練習したーい……」


肘をついて浮かない顔をしている円堂。


壁山「俺もッス!お腹減らないから、食欲無いッス。」

秋「……;」


1皿のスパゲッティを1口で食べる壁山に、秋は苦笑する。


———カチャ


飛鷹「ご馳走さん。」

風丸「飛鷹、もう部屋に戻るのか?」

飛鷹「…どうしようと俺の勝手だ。」

風丸「…それはそうだが…」

壁山「なーんかやな感じッス。」

栗松「零さんそっくりでヤンス。」

飛鷹「((キッ!」

壁・栗「ひぃ!!;((ガツガツ…」


飛鷹は2人を睨む。
2人は焦ってスパゲッティにがっついた。


円堂「…飛鷹、少し、話さないか?俺達、お前の事をまだ何も知らないからさ。」

飛鷹「…キャプテン、有り難い話ですが、俺は知って貰うほど大した人間じゃあありません。…失礼します。」


飛鷹は食堂を出て行った。


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(抜かし)

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