二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続き ( No.15 )
- 日時: 2012/08/09 19:53
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
円堂「目金、何だこれ…;」
目金「流石に、国と国との戦い。代表チームの情報を手に入れるのは難しくなっています。ですが、この目金、それで諦める男ではありません!」
目金の眼鏡が光る。
目金「プレイは無理でも、海で遊ぶシーンを手に入れてきましたぁ!!」
一部「………」
呆れて目金を見るIJ一部。
不動「見る意味無ぇじゃん。」
冬花「…それって役立たず…」
目金「…………」
冬花の言葉に、硬直する目金。
零「ていうか逆に、どこでこんなの仕入れてきたんスか。」
緑川「! 零、何時の間に…;」
零「今来た。」
緑川の隣にちゃっかり立っている零。
右手に、薄い書類のようなものを持っている。
零「だーから僕に任せとけって言ったんですよ。…ほら。映像は無理だったんスけど、こうしてそっちよりは役に立つものを仕入れてきました。」
綱海「お、流石零だな!」
目金「………」
それを聞き、更に落ち込む目金。
零「…まぁ、普段の僕ならちょっと無理してでも映像くらい手に入るんですけどね…今は監督補佐っていう立場があるから。決して僕の実力不足じゃないですから。」
不動「言い訳はいいから、さっさと読め。」
零「…………チッ。」
零は不動を睨みつけ、小さく舌打ちする。
零「…ビッグウェイブスは、海の男のような者達。」
綱海「海の男?」
零「海で心と体を鍛え抜いたチーム。特に守備が堅く、相手の攻撃を完全に封じてしまう、未知の戦術がある。」
綱海「…へぇ、面白ぇじゃねぇか。」
鬼道「攻撃を完全に封じる…」
目金「どんな戦術かは分かりませんが、それを破らないと、勝つ事は難しいようですね。」
円堂「聞けば聞くほど、ジッとしていられない!練習しなくっちゃ!!」
零「! 円ど…」
円堂は食堂を出る。
円堂「…!;」
円堂の前には、久遠が立ちはだかる。
久遠「……」
円堂「…監督;」
久遠「……雨城。」
零「………」
廊下からの声に、反応する零。
久遠「見張りに戻れ。」
零「…へーい。」
零は食堂の戸から出て行きながら、「書類は皆で適当に読んどいて下さーい。」と言った。
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ガラガラッ——バタン———
円堂「あぁあああっ、もうどうすればいいんだっ!!練習したいぃ!!!」
カラカラ———
静かに扉が開く。
壁山「…キャプテン、ねぇ。」
円堂「…?」
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階段の角から、下を盗み見する円堂と壁山。
円堂「…虎丸?」
零の姿は見えないが、向き合っていると思われる虎丸。
虎丸は、背に荷物を背負っている。
虎丸「副監督、帰らせて下さい。」
円・壁「え!」
壁山「そんな事言ったって無理ッス!」
零「…気、付けてな。」
何故か裁縫をしている零は、虎丸の方を見ずに答えた。
虎丸「ありがとうございます。また明日、宜しくお願いします。」
一礼し、帰っていく虎丸。
円堂「…どうなってんだ?」
冬花「事情があるんじゃ…」
円・壁「!」
円堂「…フユッペ。」
円堂達よりも少し上の踊り場に居る冬花。
壁山「事情って?」
冬花「…何となく、そう思ったの。私も、よくは分からないんだけど。」
円・壁「………」
2人は顔を見合わせた。
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(抜かし)
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リカ「何やてぇ!?部屋から出られへん!?」
塔子「ホントに大丈夫なのか?その監督…」
秋「よく分からないの…」
リカ「ていうかあの女!またよく分からへんような奴についとるんか…」
塔子「止めなよ!零は依頼料さえ払えば大抵の事はするんだから、自分の意思じゃない筈さ。」
リカ「っしゃあ!ウチに任しとき!」
塔子「…無視か。」
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