二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.17 )
日時: 2012/07/25 13:03
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

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(抜かし)

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豪炎寺「……」


窓の外を見る豪炎寺。


コン、コン


豪炎寺「!」


扉の向こうには、鬼道が居た。


豪炎寺「鬼道…」


鬼道は部屋に入ると、窓際に行った。


鬼道「…俺には2人の考えている事が分からない…。それに呪われた監督という噂…桜咲中を事件に巻き込んだ過去。そして、今回の事。」

豪炎寺「気持ちは分かるぞ鬼道。だが、俺は監督に従うつもりだ。」

鬼道「ぇ…」

豪炎寺「あの零が大人しく従っているんだ。一応、監督の意図は察しているんだろう。…それに。」


コンッと、壁にボールの当たる音がする。



豪炎寺「…彼奴だ。円堂が久遠監督を信じている限り…」

鬼道「………」

豪炎寺「俺も信じる。」


ゴンッ


鬼道「!」


さっきの音が、より大きくなった。
豪炎寺は、分かっていたように微笑む。


円堂「っ!」


壁に向けて、ボールを蹴っている円堂。
ガラガラッと、豪炎寺が部屋の扉を開けても、円堂は気付かない。


豪炎寺「我慢出来なくなって、とうとう部屋の中でし始めたか。」

鬼道「……」

豪炎寺「…っ」

円堂「!」


豪炎寺は、円堂からボールを奪う。


円堂「豪炎寺!」

豪炎寺「撃て!鬼道!」

鬼道「!」


豪炎寺は鬼道にボールを回す。
鬼道は条件反射で、足を踏み込み、円堂にシュートを撃った。
それを受けとめる円堂。


円堂「っくー!!やっぱいい球撃つなぁ、鬼道は!」

豪・鬼「……」


2人は微笑んだ。


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(抜かし)

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ザッパーン…!


綱海「よっしゃあ、こんなでっけー波を探してたんだ。」

塔・リカ「え?;」


かなり高い波が3人を襲う。


ドパーーーン…!!


綱海「………」

リカ「ってデカ過ぎや!」

塔子「…;」


顔に掛かった海藻を投げ捨てた。


綱海「送ってくれて、ありがとな。」


それだけ言い残し、サーフボードを持って海に駆けて行った。サーフボードを浮かべ、自分も乗り、手で海を掻く。


塔・リカ「………」


調子が出てきたらボードの上で立ち上がり、波に乗る。


綱海「ふっ………へへっ!」


楽しそうな表情を浮かべる。
だが、大きな波が綱海に降りかかる。


綱海「っだぁあっ!!」

塔・リカ「!」


海に掻き回される綱海の頭には、零の言葉が響く。


『ビッグウェイブスは、海の男のような者達。』


綱海「…〜〜〜〜〜っ!海の男は…俺だぁあっ!!」


海から飛び上がり、そう叫んだ。


リカ「………」

塔子「クス、まるで海の男版円堂だな。」


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そのまま、日は暮れていった。


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(抜かし)

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ドス、ドス———

カタカタカタカタ———

ゴンッ、ゴンッ—————


ある一室に沢山の音が立ちこめる。


不動「…煩くて眠れやしねぇ…」


コン、コン———


零「不動さん、ちょっと…………ん?」


壁にはたくさんの丸い跡。すっかり汚れたボールと脱ぎ捨てられたジャージ。
汗だくでベッドに横たわる不動。


不動「…何だよ。」

零「いやー。……クス。…結構、可愛いところあるんですね…」

不動「……」


悪戯っぽく笑う零を他所に、不動は目を反らした。


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(抜かし)

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久遠「スターティングイレブンを発表する。」


鬼道「………」

不動「……((ニヤッ」


不動は鬼道を見てにやりと笑う。


久遠「FW、豪炎寺・吹雪・基山。MF、鬼道・風丸・緑川。」

不動「!!」


自分の名前があがらない事に驚く不動。
それを無視し、久遠は発表を続ける。


久遠「DF、壁山・綱海・土方・木暮。そしてGK、兼ゲームキャプテンは、円堂。」

円堂「はい!」


不動「フッ、分かってねぇなぁ。」

鬼道「……」


不動は顔を反らして挑発気味に笑う。
鬼道はキッと不動を睨んだが、何も言わない。


零「自分が選ばれないで拗ねるなんて、ガキですね。」

不動「……」


ハッと肩を竦めて零が笑う。
不動と零はお互い睨みあった。


栗松「頑張るでヤンスよ、壁山!」

壁山「おうッス!」


スターティングイレブンに選ばれた選手達がフィールドに駆け込む。


[フットボールフロンティアインターナショナル、アジア地区予選開幕戦!!オーストラリア代表ビッグウェイブス対、日本代表イナズマジャパンが、今、始まります!!]


IJ「………」

円堂「………」


ピーーーッ!!


[キックオフ!試合開始です!!]


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(抜かし)

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[出たーーーぁ!!これがビッグウェイブスの、“ボックスロックディフェンス”!一度囲まれてしまうと二度と抜け出せない、必殺タクティクス!!]


豪・吹「!」

綱・土・壁「!」

円堂「!」


秋・春「…;」

目金「これが…攻撃を完全に封じると言われる、必殺タクティクス…!;」

不動「…フッ。」


不動は納得がいったかのようににやりと笑った。


久遠「……」

零「…ふぁーあ。」


零は不動から1つ空けた席に座り、膝の上にパソコンを置いて、データを纏めていた。


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(抜かし)

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[ゴーーール!!先制したのは…ビッグウェイブスだぁあ!!]


久遠「………」

零「…」


円堂「………;;;」


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(ED)


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