二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第72話「ビッグウェイブを乗り越えろ!」 ( No.19 )
日時: 2012/03/24 16:46
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


ジョー「メガロドン!!」

円堂「正義の鉄拳!!…くっ…;うぉおお!!っ…うああっ!!;」


シュートは円堂の手からするりと抜け、ゴールネットに突き刺さった。


一部「!!」


[ゴーーール!!先制したのは…ビッグウェイブスだぁあ!!]


円堂「………;」


円堂はボールを見つめる。


塔・リカ「………;」


松・染・佐・闇「………」


響木「………」


総理「………」


ヒデ・?2「………」


マネ・ベンチ「………」

久遠「………」

零「…」


[フットボールフロンティアインターナショナルアジア予選!日本代表イナズマジャパン!オーストラリア代表ビッグウェイブスに、先制されてしまいました!!]


円堂「…っ;」


.


(OP)


.


木暮「こんな簡単に1点取られるなんて…;」

壁山「久遠監督や零さんの言う通りだったッス;」


『0-1』と映し出された掲示板を見上げる2人。


立向居「世界のレベルは凄い…!;」

不動「出番が早まりそうだな…((チラッ」


久遠を見る不動。


零「…どうでしょうね。」


零は、パソコンの画面から目を離さずに笑いながら言った。


久遠「………」


鬼道「………」


鬼道はフィールドから久遠を見る。


鬼道「……」


土方と綱海のプレイが脳を過ぎる(よぎる)。


鬼道「(あの失点は練習をしえいれば防げたかもしれない…。…監督が練習禁止にしなければ…!)」

円堂「………凄いな!」

一部「!」


円堂は、辛気臭くなった皆にニッと笑って言った。


円堂「こんな凄い奴等とやれるなんて、燃えてきた!」

壁山「…はは、強い敵ほど燃えるなんて、キャプテンらしいッス!」

風丸「ああ。この闘志に、どれだけ勇気を貰ってきた事か…」

円堂「皆!試合は始まったばかりだ!まずは1点…追いつこうぜ!!」

一部「おう!!」


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(抜かし)

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ニース「もっと激しく行け!」


4人の足が一気に降りかかる。
鬼道は練習の通り、次々とかわす。


鬼道「(あの特訓か…!)」


豪・風「…」


マネ「!」

久・零「……」


ニース「何を手古摺っている!」


4人はスペースを狭くし過ぎるあまり、肩と肩がぶつかってしまった。
それにより、隙間が出来る。


鬼道「!
(ここだ!)」

ニース・マッド「!!;」


鬼道は素早く、4人の中からボールを外に逃がす。
ボールは豪炎寺に。


マッド・シュリンプ「!!;」

デビット/ニース「!!;/馬鹿な!!;」


[ボックスロックディフェンス破れる!!イナズマジャパンの司令塔・鬼道が遂に打ち崩したーぁ!!]


.

(抜かし)

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[ビッグウェイブス!ボックスロックディフェンスが通用しないと見るや、個人技でのディフェンスに切り替えてきた!!]


ブルース「…((ニヤッ」


円堂「………これが“世界”か…!;」


目金「体力・スピード・テクニック・戦術の切り替えの早さ…全てが素晴らしいです。」

零「案外、こっちのレベルが低かっただけかもですねー。」

目金「…君は一々余計ですよ;」

立向居「…
(監督はこうなる事を読んで……俺達にアップを…!)」


マーリンはクラブにパス。


クライブ「…!」

木暮「…」


クラブはあがろうとしたところを、木暮に阻まれる。


クライブ「…カンガルーキック!」

木暮「ぅわあっ!;」


春奈「海だけじゃなかったの!?;」

目金「どうやらリザーブとして、陸で鍛えた選手達が控えていたようですね!;」

零「…両生類みたいだ。」


零はフィールドを見ながら呟いた。

ジョーズがシュートを撃つ。円堂が止める。
緑川が撃つ。ジンベイに止められる。


[互いに攻め手をかき、試合は膠着状態だ!]


鬼道「………;
(前半で追いついておかなくては…!;)」


サーフィンとアングラーがスライディングで鬼道を襲う。


鬼道「っ!;」


跳んでかわすが、サーフィンの足が直接鬼道に当たって、鬼道は倒れた。


立・円・豪「!!」


ピーーーッ!


鬼道「………;」


[厳しいタックルが鬼道を襲ったーぁ!!]


春奈「お兄ちゃん!!」


鬼道「ぐ……;」

風丸「大丈夫か!?」


風丸は手を差し出す。
それを取る鬼道。


鬼道「…大した事はない。」


久遠「……」

零「…」


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(抜かし・CM)

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続き ( No.20 )
日時: 2012/08/09 19:32
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

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(抜かし)

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久遠「…後半の指示を伝える。」


IJは整列し、久遠・零・マネージャーと向かい合う。


零「士郎は中盤の底に下がって、相手の攻撃の芽を摘んで。」

吹雪「はい!」

零「宇都宮はそのまま、鬼道さんのポジションに。前にボールを繋げるんだ。」

虎丸「! …そんな大事なポジション、俺でいいんですか?;」

零「お前に頼んでるんだから、そういう事だろ。」

虎丸「…はい!」

綱海「ま、気楽にやれって!後ろには俺達がついてっからよ!」


綱海は、不安そうにする虎丸に言う。
円堂やDF達も虎丸を見た。


零「あー…あと、綱海さん。」


零は、思い出したように綱海を呼ぶ。


綱海「っ! …まさか、俺も交代…?;」

零「アンタ、監督の指示を聞かずに外で特訓してましたね?」

綱海「………あー…;…バレた?;;;」


顔を青くする綱海。


木暮「…ウシシッ♪」


.


[愈々(いよいよ)後半戦の開始です!…ん?何と久遠監督!鬼道に代えて宇都宮虎丸を入れてきました!]


虎丸「……;」


きょろきょろと周りを見る虎丸。


[フットボールフロンティアには出場経験の無い、実力未知数の選手です!!]


塔子「……(リカ「アカン…」?」


塔子は、隣のリカを見る。
リカは背凭れの後ろ側に頭をやっていた。


リカ「この試合、負けや…」

塔子「何言ってんだよ!まだ勝負は決まっていない!」


綱海「………」


グラウンドの芝生に触れている綱海。


綱海「……」


.


『点を取るんです、綱海さん。新たな必殺技で。』

『!』

『新たな必殺技?』

『…知ってたのか。』

『『『?』』』


訳の分からないと言う顔をするIJ一部。


『けど、まだ全然出来てなくってよ。』


俯く綱海。


『…完成していないのは、“ここ”にビジョンがないからです。』


零は、自分の頭を人差し指で突いた。


『彼奴等を打ち負かすためにどんな必殺技が必要なのか、考えてみるんです。』

『!』


グラウンドを指差す。


『ヒントは、あのフィールドに。誰にだって、自分のステージがあります。』

『………』


綱海は目を見開く。


『行け!海はお前のものだと証明しろ!』


久遠が言う。


『っはい!!』


.


綱海「(ヒントか……)」


芝生に耳を当てている綱海。


壁山「綱海さん!もう始まるッス!;」

綱海「!」


ピーーーッ!


.

(抜かし)

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鬼道「………
(虎丸のプレイで流れが変わった…。この短期間で虎丸の才能を見抜き、最高のタイミングで投入…流石、と言ったところか…。だが、)」


零を見ていた鬼道は、久遠に視線を移す。


鬼道「(その零に指示を任せた久遠監督は…零の予測不可能な考えさえも見据えていたと言うのか…?)」


綱海「だーっ!もうヒントってどこにあるんだ!!」


.

(抜かし)

.


ジョー「メガロドン!!」

円堂「…この技は一度見た!………」


円堂は目を閉じた。


[何と円堂目を閉じたぁ!!]


鬼道「!」

マネージャー「!」

壁・虎「!」

久・零「…」


シュートは勢いを増してゴールに向かう。
円堂は寸前のところで目を開いた。


円堂「…正義の鉄拳!!」

ジョー「!!」


シュートは防がれた。


[止めたーぁ!!円堂、今度はメガロドンを完璧に跳ね返したーぁ!]


円堂は特訓を思い出す。


円堂「…あの特訓が、役に立った!!」


.

(抜かし)

.


円堂「やったぜ綱海!!」

綱海「よっしゃーーぁ!!」


芝生に寝転がったままの綱海に駆け寄るIJ一部。

秋と春奈は手を取って喜び合い、立向居・栗松はベンチを立って目を輝かせている。


鬼道「…
(綱海の事も、ここまで見抜いていたとは…)」


俯く鬼道。


零「…まだ、疑ってますか?」


零は何時の間にか鬼道の前に立っていた。


鬼道「………」

零「…気になるんなら聞けばいいんですよ。」


零はそう言って自分の席に就いた。


鬼道「…久遠監督!」

マネージャー「?」


3人は鬼道を見る。


鬼道「俺達が、オーストラリアと互角に戦えているのは、…監督の采配のお陰です!」

久遠「指示をしたのは、あくまで雨城だ。」

鬼道「…ですが、監督は、あの零の考えを見据えていた…。貴方は、チームを駄目にするような監督じゃない!桜咲中で、何があったんですか!」

久遠「お前が知る必要はない。」


即答する久遠。


鬼道「っ!監督!」


久遠は、フィールドの方に歩いて行った。


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(抜かし)

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ピッピッピーーーッ!!


[そしてここで長い笛!試合終了ーーー!!イナズマジャパン!初戦突破ーー!!]


円堂「いーやったーぁ!!」


土方に肩車して貰っている円堂。


響木「…見事な采配だったな、零。」

零「当然ですよ。…監督も、僕と同じ考えだったようですし。」


零に歩み寄って言う響木。
零は久遠を見る。


鬼・春「………」


鬼道は春奈に肩を借りている。


鬼道「(…あの2人なら、世界へ連れて行ってくれるかもしれない……)」


ヒデ「…日本か、面白い…だが、まだまだ問題の多いチームのようだな。」


ヒデは微笑んだ。


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(抜かし・ED)

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次回予告 ( No.21 )
日時: 2012/03/24 16:55
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


次の対戦相手は、カタール代表、デザートライオン!

さぁ皆!練習開始だ!!

っておい虎丸…何で早く帰っちゃうんだよ…



次回イナズマイレブン、

「灼熱の戦士!デザートライオン!!」

これが超次元サッカーだ!!



イナズマイレブン、今日の格言!

「誰にだって、自分のステージがある。」 (零)

以上!!