二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.20 )
日時: 2012/08/09 19:32
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

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(抜かし)

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久遠「…後半の指示を伝える。」


IJは整列し、久遠・零・マネージャーと向かい合う。


零「士郎は中盤の底に下がって、相手の攻撃の芽を摘んで。」

吹雪「はい!」

零「宇都宮はそのまま、鬼道さんのポジションに。前にボールを繋げるんだ。」

虎丸「! …そんな大事なポジション、俺でいいんですか?;」

零「お前に頼んでるんだから、そういう事だろ。」

虎丸「…はい!」

綱海「ま、気楽にやれって!後ろには俺達がついてっからよ!」


綱海は、不安そうにする虎丸に言う。
円堂やDF達も虎丸を見た。


零「あー…あと、綱海さん。」


零は、思い出したように綱海を呼ぶ。


綱海「っ! …まさか、俺も交代…?;」

零「アンタ、監督の指示を聞かずに外で特訓してましたね?」

綱海「………あー…;…バレた?;;;」


顔を青くする綱海。


木暮「…ウシシッ♪」


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[愈々(いよいよ)後半戦の開始です!…ん?何と久遠監督!鬼道に代えて宇都宮虎丸を入れてきました!]


虎丸「……;」


きょろきょろと周りを見る虎丸。


[フットボールフロンティアには出場経験の無い、実力未知数の選手です!!]


塔子「……(リカ「アカン…」?」


塔子は、隣のリカを見る。
リカは背凭れの後ろ側に頭をやっていた。


リカ「この試合、負けや…」

塔子「何言ってんだよ!まだ勝負は決まっていない!」


綱海「………」


グラウンドの芝生に触れている綱海。


綱海「……」


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『点を取るんです、綱海さん。新たな必殺技で。』

『!』

『新たな必殺技?』

『…知ってたのか。』

『『『?』』』


訳の分からないと言う顔をするIJ一部。


『けど、まだ全然出来てなくってよ。』


俯く綱海。


『…完成していないのは、“ここ”にビジョンがないからです。』


零は、自分の頭を人差し指で突いた。


『彼奴等を打ち負かすためにどんな必殺技が必要なのか、考えてみるんです。』

『!』


グラウンドを指差す。


『ヒントは、あのフィールドに。誰にだって、自分のステージがあります。』

『………』


綱海は目を見開く。


『行け!海はお前のものだと証明しろ!』


久遠が言う。


『っはい!!』


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綱海「(ヒントか……)」


芝生に耳を当てている綱海。


壁山「綱海さん!もう始まるッス!;」

綱海「!」


ピーーーッ!


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(抜かし)

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鬼道「………
(虎丸のプレイで流れが変わった…。この短期間で虎丸の才能を見抜き、最高のタイミングで投入…流石、と言ったところか…。だが、)」


零を見ていた鬼道は、久遠に視線を移す。


鬼道「(その零に指示を任せた久遠監督は…零の予測不可能な考えさえも見据えていたと言うのか…?)」


綱海「だーっ!もうヒントってどこにあるんだ!!」


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(抜かし)

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ジョー「メガロドン!!」

円堂「…この技は一度見た!………」


円堂は目を閉じた。


[何と円堂目を閉じたぁ!!]


鬼道「!」

マネージャー「!」

壁・虎「!」

久・零「…」


シュートは勢いを増してゴールに向かう。
円堂は寸前のところで目を開いた。


円堂「…正義の鉄拳!!」

ジョー「!!」


シュートは防がれた。


[止めたーぁ!!円堂、今度はメガロドンを完璧に跳ね返したーぁ!]


円堂は特訓を思い出す。


円堂「…あの特訓が、役に立った!!」


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(抜かし)

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円堂「やったぜ綱海!!」

綱海「よっしゃーーぁ!!」


芝生に寝転がったままの綱海に駆け寄るIJ一部。

秋と春奈は手を取って喜び合い、立向居・栗松はベンチを立って目を輝かせている。


鬼道「…
(綱海の事も、ここまで見抜いていたとは…)」


俯く鬼道。


零「…まだ、疑ってますか?」


零は何時の間にか鬼道の前に立っていた。


鬼道「………」

零「…気になるんなら聞けばいいんですよ。」


零はそう言って自分の席に就いた。


鬼道「…久遠監督!」

マネージャー「?」


3人は鬼道を見る。


鬼道「俺達が、オーストラリアと互角に戦えているのは、…監督の采配のお陰です!」

久遠「指示をしたのは、あくまで雨城だ。」

鬼道「…ですが、監督は、あの零の考えを見据えていた…。貴方は、チームを駄目にするような監督じゃない!桜咲中で、何があったんですか!」

久遠「お前が知る必要はない。」


即答する久遠。


鬼道「っ!監督!」


久遠は、フィールドの方に歩いて行った。


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(抜かし)

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ピッピッピーーーッ!!


[そしてここで長い笛!試合終了ーーー!!イナズマジャパン!初戦突破ーー!!]


円堂「いーやったーぁ!!」


土方に肩車して貰っている円堂。


響木「…見事な采配だったな、零。」

零「当然ですよ。…監督も、僕と同じ考えだったようですし。」


零に歩み寄って言う響木。
零は久遠を見る。


鬼・春「………」


鬼道は春奈に肩を借りている。


鬼道「(…あの2人なら、世界へ連れて行ってくれるかもしれない……)」


ヒデ「…日本か、面白い…だが、まだまだ問題の多いチームのようだな。」


ヒデは微笑んだ。


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(抜かし・ED)

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