二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.23 )
日時: 2013/02/27 20:57
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

円堂は学校を出た。


秋「円堂君!」

円堂「! おお、どうだった?」

秋「虎丸君の向かった先が分かったわよ。」

円堂「そっか。んじゃ、行こう!(「俺達もいいか?」!」


円堂は振り返る。


円堂「…豪炎寺!零も…」

豪炎寺「俺も、虎丸の事は気になっていた。」

零「僕は、皆が変な事に首を突っ込まないかの見張り役です。」

円・秋「………」


2人は微笑んだ。


円堂「よし、じゃあ皆で行こうぜ!」


.


円堂「商店街?」

秋「ええ。そこにある食堂に入っていったんですって。」

円堂「虎丸の奴、早上がりして何で…あれ?フユッペー!」

冬花「!」


円堂達の前を歩いていた冬花。


冬花「…マモル君。」

円堂「よ!」

冬花「皆、何処か行くの?」

円堂「虎丸のところ。」

冬花「…虎丸君?」

円堂「うん。虎丸って、いつも途中で帰っちゃうだろ?その訳が知りたくて。」

冬花「………」


キキッ———


自転車が止まる。


「ヒュー!可愛いじゃん彼女達ー。」

円堂「…何だ?」


デコチャリに乗った不良。


不良「そんな奴等と連んでねぇでさー、俺達とかっ飛ばそうぜ?此奴でよぉ…」


仲間と思われる奴等が3人出てきた。


秋「円堂君、試合前に問題起こしたりしたら…」

円堂「分かってる。…急いでるんだ。行こうぜ皆。」


円堂を先頭に、不良達を通り過ぎようとする。


不良「おぉっと…」

冬・秋「!」
円堂「な…」
豪・零「!」

不良「ヘッ…いいから付き合えよ…」


冬花の手を掴んでいる不良。
冬花は必死に振り解こうとする。


零「おい、アンタ。」


不良の頬に、何かが当たる。


零「放せよ、その汚い手。」


零の左手には木刀が。
その木刀を、笑みながら不良の頬に当てている。


零「いやァ、持ってきといてよかったよ。この辺、最近不良が多いらしいからな。」


木刀を当て続ける零は、ニッコリと真っ黒な満面の笑みを浮かべている。


不良「…アンタ、日本代表の副監督だろ?知ってるぜ…。そんな人が、問題起こしていいのかよ。」

零「多少の問題、金とコネで何とかする。…いい加減手ェ放さないと、お前のその粗末な鼻へし折るぞ?」

不良「っ!…ハッ、やんのかクソガキ!痛い目見るぞ?」


満面の笑みで言う零。
不良は少し怯んだが、言い返す。


???「痛い目…。見せて貰いたいもんだな。」

円・不良「!」


不良達は声のした方に振り返る。
その隙に逃げる冬花。


円堂「…あれは」

不良「飛鷹さん!」

円堂「え!」

飛鷹「お前等何している…。チームの掟、忘れたのか?」

不良達「っ…;」


手下のような3人はたじろぐ。


不良「おいおいおい、アンタはもうリーダーじゃないんだぜ…?飛鷹さんよぉ。」

飛鷹「…唐須…お前が新しいリーダーって訳か。…鈴目はどうした。」

不良達「………」

唐須「鈴目ぇ?ああ!彼奴なら目障りなんで追い出したよ。ボコボコにしてねぇ…」

飛鷹「くっ…てめぇ…」


唐須は指を鳴らす。


唐須「アンタの時代は終わったんだよ飛鷹さーん。…やれ。」

不良達「!…うわぁああ!!;」


3人は飛鷹に襲い掛かろうとする。


飛鷹「馬鹿野郎共がぁっ!!」


飛鷹は、大きく足を振り翳した。
すると、強い突風が起こる。


唐須「いぃっ…;」
円堂「!」
豪炎寺「!…」
零「………」

「「「うわぁああっ!!」」」


少しすると風は収まった。


円堂「……?」

唐須「チッ、役に立たねぇ奴等だ…。…!」


拳を鳴らしながら飛鷹に近付く唐須。
それを、円堂が阻む。


円堂「止めろ。飛鷹は、大事なチームメイトなんだ。」

飛鷹「!」

円堂「殴りたいんなら俺を殴れ。」

飛鷹「…キャプテン!」

円堂「お前もだ飛鷹。どうしてもやると言うなら、俺が相手になる。」


唐須はデコチャリに乗る。


唐須「萎えちまったぜ…」

零「萎えたのはこっちだ。」

唐須「今日のところは帰りますよ。だけどこの借りは必ず返すぜクソガキと飛鷹さん?」


唐須は零を無視しそのままデコチャリを漕いでいった。


冬花「…あの、ありがとう、零さん。」

零「別に。マネージャーに何かあったら、ドヤされるの僕ですから。」


当然、というように笑んでいる零。


飛鷹「………」

円堂「!」


飛鷹は倒れた3人に歩み寄る。



(ちょっと抜かし)

.


飛鷹「………」


飛鷹は商店街を歩いていた。


飛鷹「…済まない、鈴目。」

「約束した筈だぞ飛鷹。」


誰かが出てきた。


響木「もう二度と喧嘩はしないと。」


響木だった。


響木「今度約束を破れば、お前を代表チームから外す。」

飛鷹「…分かってます。」


響木は、飛鷹の肩に手を置いた。


響木「彼奴等3人に手加減したのはお前らしいがな。」

飛鷹「!」

響木「それに、見ていたのが零で幸いだった。彼奴なら、今回の事も目を瞑ってくれるだろう。」


そう言い残し、響木は去って行った。


飛鷹「………響木監督…!」


.


円堂「………“虎ノ屋”?」


“虎ノ屋”という看板の掛かった食堂の前で、円堂達は屯していた。


豪炎寺「ここに虎丸が?」

春奈「はい。確かに入っていきました!」

円堂「そうか…(「何か御用かしら?」あええぃ!!」


後から女の子に話しかけられ、大袈裟に驚く円堂。


円堂「…俺達は、虎丸と同じチームの…」

女の子「虎丸君と?(「何騒いでるんだよ、乃々美姉ちゃん…」


店から聞き覚えのある声。


虎丸「俺今から出前に…。…!」


店から出てきたのは、出前箱を持った虎丸だった。


虎丸「…キャプテン、副監督…豪炎寺さん……」


.


(CM)


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