二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第74話「眠れる虎!目覚める時!!」 ( No.27 )
日時: 2012/04/03 18:03
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


カッ———


[カタール代表デザートライオンの激しい当たり、そして運動量の前に体力の限界に達した基山と綱海!ここで無念の交代。ピッチを去ります!]


ヒロトを鬼道が、綱海を土方がベンチに連れて行く。


円堂「ヒロト…綱海…;」


[基山に代わり立向居がMFに、綱海に代わり飛鷹がDFにそれぞれ入ります!]


円堂「頼んだぞ!立向居!飛鷹!」

立向居「はい!」

飛鷹「うス…」


[1点を返されたイナズマジャパン、このまま逃げ切る事が出来るか!]


ピーーーッ!


豪炎寺は吹雪にパス。
2人はそのままあがっていく。


吹雪「ハァ、ハァ、ハァ…;」

ザック「貰った!」

吹雪「っ!」


吹雪は跳んでかわそうとしたが、体力も落ちているせいかあまり高く跳べない。
ザックのスライディングを受けた。
だがボールは鬼道が拾う。


豪炎寺「吹雪!」

吹雪「まだだ…まだやれる!っ…僕にパスを!」


すぐに立ち上がってボールを求めた。


鬼道「行くぞ、吹雪!」

吹雪「ウルフレジェンド!!」


パスを受け、すぐにシュートを撃つ吹雪。


ナセル「フッ…ストームライダー!!」


[止めたーーぁ!!キーパーナセル、吹雪のシュートを難なくキャッチ!]


吹雪「……;;」

ナセル「フン、この程度か!」

吹雪「っ、そんな……;;;」


吹雪は膝を付き、その場に倒れた。


ピーーーッ!


円堂「吹雪ーーっ!!」


.


(OP・抜かし)


.


不動「役に立たねぇ奴等だぜ…」


不動を見るマネージャー達。


不動「俺を使ってりゃあこんな事には…(「文句あんなら出てって下さい。」っ!」

零「…従えないんでしょ?」

秋「零君!」


秋の膝から頭を上げる零。
膝枕の体制から、秋の隣に座りなおす。


不動「…チッ。」


不動はわざとらしく大きく舌を鳴らした。


.

(抜かし・CM)


.




零復活!

出番少ないな…←


続き ( No.28 )
日時: 2012/04/03 18:08
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


掲示板には『2−2』の文字。


円堂「クッソォ!!」


地面に拳を叩きつける円堂。


壁・栗・鬼・風・飛「………」


マネージャー「………;」

目金「まさか、ここで追いつかれるとは…!」

春奈「あとちょっと…あとちょっとだったのに…!;」

冬花「……お父さん…((チラ」


冬花は久遠を見る。


零「……」


零はまた氷袋を額に当てていた。


[同点に追いつかれたイナズマジャパン、残された時間の中で、もう一度突き放す事が出来るのか!!]


ピーーーッ!


虎丸「…豪炎寺さん。」

豪炎寺「…」


虎丸は豪炎寺にパスした。
2人を先頭にMFやDFもあがる。


鬼道「皆諦めるな!攻めあがれ!!」

木・壁・土・栗「おう!;」

豪炎寺「っハァ、ハァ、ハァ…;」

鬼道「ハァ、ハァ、ハァ…;」

円堂「っ…;」


皆の息が荒くなる。


[攻めるイナズマジャパン、だが足取りは重い!このまま延長戦に突入かぁ!?]


目金「皆体力は限界。この状態で延長戦に突入したら…」

零「僕や基山達の二の舞。勝ち目は無いッスね。」

マネージャー「………」


零を見るマネージャー3人。


不動「ケッ。……」


不動は久遠を見た。

虎丸にボールが渡る。


メッサー「…っ!」


虎丸はメッサーを抜いた。


[さぁ、ボールを持ち込む宇都宮!シュートを撃てるのかぁ!!]


虎丸「…………豪炎寺さん!!」

豪炎寺「!! ………っ!!」


ドカッ———

ピーーーッ!


豪炎寺はボールを蹴った。
ボールはエリア外へ。


.


虎丸の母「!!」


.


虎丸「って……;っ、何するんですか!!豪炎寺さん!」


ボールは虎丸の左肩に当たった。


豪炎寺「さっきから何だ!お前のプレイは…」

虎丸「! …っ!」

豪炎寺「試合時間は残っていないんだぞ。精一杯、ベストと思えるプレイをしろ!」

虎丸「これが俺のベストです!俺のアシストで、皆が点を取る!それが一番なんですよ!」


虎丸は豪炎寺を見上げて言う。


虎丸「…そうすれば俺は、皆の活躍の場を奪う事もない…皆で楽しくサッカーが出来るんです!!」

豪炎寺「っ! ふざけるな!!」

虎丸「っ!;」


一括する豪炎寺に、虎丸は怯んだ。


豪炎寺「そんなサッカーは、本当の楽しさじゃない。見ろ!」

虎丸「…」


豪炎寺の指差した先には、虎丸を見ているイナズマジャパン。


豪炎寺「ここに居るのは、日本中から集められた最強のプレイヤー達。」

虎丸「…」

豪炎寺「そして、敵は世界だ!」


今度はデザートライオンの方を向いた。


虎丸「……」

豪炎寺「俺達は世界と戦い、勝つためにここに居るんだ。それを忘れるな!」

虎丸「! ……」


虎丸は俯き、拳を握り固めた。


円堂「そうだぞ、虎丸。」

虎丸「!」

円堂「「全員」が、「全力」でゴールを目指さなくちゃ、どんな試合にも勝てないぜ?もっと、俺達チームメイトを信じろって!」


円堂は親指を立てた。


虎丸「………チームメイトを…」

円堂「そうだ!」

飛鷹「………」


飛鷹は虎丸の様子を、皆から少し離れて見ていた。

円堂は虎丸の肩に手を置く。


円堂「今の思いを、サッカーに全部ぶつけろ!俺達が全部受け止めてやる!」

虎丸「………キャプテン…!」

円堂「うん。」

鬼道「虎丸。ここには、お前のプレイを受け止められない柔な奴は1人も居ない。」

虎丸「………」

円堂「やろうぜ、虎丸!」


立ち上がる虎丸。


虎丸「いいんですか?俺、思いっきりやっちゃっても!」


虎丸はイッと歯を出して笑った。


豪炎寺「フッ…俺を驚かせてみろ、虎丸!」

虎丸「…はい!」


.


ピーーーッ!


[デザートライオンザックのスローインから試合再開!]


ザックはファルにボールを投げ、また自分にパスさせる。


[攻めあがるデザートライオン!この流れを止める事は出来るか!イナズマジャパン!!]


円堂「皆!絶対止めるぞ!」

飛鷹「っ、……;〜〜〜っ!うーッス!!;」


飛鷹は櫛が無いので髪を手で慣らし、返事をして相手に向かっていった。


ザック「っ、何だ此奴!;」


ザックは真っ直ぐ向かってくる飛鷹に怯む。


ザック「カイル!」

風丸「そうはさせるか!!」


カイルへのパスを風丸がカットする。


ザック・ビヨン「しまった!」

円堂「いいぞ!飛鷹!風丸!」


[ボールは鬼道が押さえた!イナズマジャパン反撃のチャンスだぁあ!!]


鬼道「虎丸!」

虎丸「っ!」

メッサー「行かせん!!」


虎丸に、身体の大きな3人が襲い掛かる。


虎丸「うぉぉぉおおおお!!」


[何と宇都宮!ディフェンス3人をあっという間に御坊抜き!!]


不動「彼奴、あんな力を…!」

久遠「((ニヤ」


立ち上がる不動。
久遠はにやりと笑う。


不動「! …分かっていたって言うのか…彼奴の実力を…!;」


続き ( No.29 )
日時: 2013/02/27 21:08
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

[ロスタイムは残り僅か!このプレイを得点に繋げる事が出来るのか!]


虎丸「俺の…本気のプレイ…!」

ジャメル「此奴!!」


ジャメルは虎丸にスライディングするが、虎丸はジャンプしてかわす。


久遠「激しいチャージをかわす、体のしなやかさ。崩されても壊れないボディバランス。特訓して身に付くものではない。あれが、虎丸の個性だ。」


虎丸は着地するとまたすぐさま走り始める。。


虎丸「うぉお!出前で鍛えてるんだよ!こっちは!」


不動「彼奴の実力を見抜いていて…このタイミングで…!;」

基山「そうか、彼を存分に動かすためには、敵を消耗させておく必要があった。それが出来たのは、皆が特訓で鍛えた体力があればこそ。という事ですね?」


ヒロトと緑川は久遠を見る。


久遠「選手には活躍すべき場面がある。チームには勝つべき状態がある。選手達の能力を結集し、出し切らない限り、勝ち続ける事は不可能。力を出し惜しんで生きる世界はない!」

不動「!」

零「…((ニコ」


零は不動を見て微笑んだ。


虎丸「風丸さん!」


[宇都宮サイドに大きく振る!だが風丸追いつけるか!?]


風丸「このボール、繋げる…!虎丸!」


風丸はスピードをあげて何とかパスを受け、虎丸にパスした。


虎丸「(届いた…!俺と一緒に走ってくれる…)」

豪炎寺「行け、虎丸!」

虎丸「はい!」


虎丸は更に加速する。


虎丸「(俺と一緒に戦ってくれる仲間が…ここに居るんだ!!)」


.

(ちょっと抜かし)

.


ピッピッピーーーッ!!


[ここで試合終了ーー!!イナズマジャパン大接戦を制し、フットボールフロンティアインターナショナル、アジア予選決勝への駒を進めましたーーー!!]


秋「やったやったぁ!」

春奈「決めてくれましたね!虎丸君!」

目金「はぁ…本当にギリギリの勝利でした…;」

冬花「皆…凄い…!」

零「……」

久遠「………」

不動「………」


喜ぶマネージャー達。
静かに微笑む零と久遠。
久遠を見てつまらなさそうにそっぽを向く不動。


円堂「よっし、やったぜ!!」


円堂は駆け出す。


円堂「飛鷹も、よくやってくれたな!」

飛鷹「…何の、事ですか?」


円堂は行き際に飛鷹に言う。
飛鷹はポケットから櫛を取り出し、髪を整えた。


飛鷹「………」


虎丸「勝ったんですね…俺達が…」

豪炎寺「あれがお前の本気か?」

虎丸「?」


振り向く虎丸。


豪炎寺「俺達について来るには、まだまだ時間が掛かりそうだな。虎丸。」


後ろには、豪炎寺達が揃っていた。


虎丸「…でも俺、まだ本気出してませんから。先輩?」

豪・鬼「!」

豪炎寺「此奴…」

虎丸「さぁ!次の試合も勝ちますよー!アジア予選くらいで立ち止まってられませんからね!」

鬼道「何か性格変わってないか?」

円堂「へへ、いいじゃないか!俺は大歓迎だぜ!」


向かい合う鬼道と豪炎寺の間から顔を出す円堂。


壁山「でも、何でこんな凄い奴が、フットボールフロンティア出て来なかったんスかねぇ…」

虎丸「出られないんですよ。」

円堂「何で?」

虎丸「だって俺…まだ小6ですから!」

円・鬼・豪「!」

「「「しょ、小6ぅ!?」」」


驚く選手達。


目金「なるほど。そうだったのですか。」

秋「どういう事?」

目金「フットボールフロンティアは“中学生”の全国大会。」

冬花「でも、フットボールフロンティアインターナショナルは、世界各国の事情を考慮して、15歳以下の選手なら誰でも参加できるんです。」


コクコクと相槌を打つ春奈。


春奈「なーるほど。だからフットボールフロンティアのデータに、虎丸君の事が載っていなかったんですね。」

目金「だからそれ、僕の台詞ですぅ!;」

秋・春「…;」


泣き叫ぶ目金を見て呆れる秋と春奈。


零「それだけじゃない。フットボールフロンティアインターナショナルには、幾つかの“特別ルール”がある。例えば、代表の者に何らかの事情があって出場できなくなった場合、代表に選ばれなかった選手との交代が可能だったり、推薦されれば、どんな奴だろうが、無条件で参加できたり…。結構自由な大会なんスよ。」


零が付加えた。


目金「…僕の役割…」


目金が更に項垂れた。


豪炎寺「…小学生だったのか、お前;」

虎丸「だからって甘く見てたら…エースの座は頂きますよ?」


勢い良く振り返る虎丸。


虎丸「いつか俺、豪炎寺さんを抜いてみせますからね!」

豪炎寺「…フッ。」

円堂「頼もしい仲間が加わったな!豪炎寺!」

豪炎寺「ああ、そうだな。」


虎丸は舌を出して笑った。


.


(ED)


.


次回予告 ( No.30 )
日時: 2012/04/03 18:10
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


謎だらけの飛鷹征矢。

響木監督や零は、何故彼奴をこのチームに…

飛鷹、サッカーやろうぜ?

今日はとことん、男の勝負だ!



次回イナズマイレブン、

「真剣勝負!円堂と飛鷹!!」

これが超次元サッカーだ!



イナズマイレブン、今日の格言!

「「全員」が全力」を出さなくちゃ、どんな試合にも勝てない!!

以上!!