二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第68話「集結!日本代表!!」 ( No.31 )
日時: 2012/09/13 19:25
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

諸事情によりだいぶ飛ばします。



基山「やあ、円堂君!」

円堂「ヒロト!」


今度はヒロトに駆け寄る。
鬼道と佐久間は唖然としていた。


基山「連絡を貰ったときは、驚いたけどね。でも、雷門には君が居る。今度こそ、君と本当のサッカーが出来るんじゃないかと思ってね。」

円堂「…うん……!」

基山「………………やっぱり居ない、か。」

円堂「?」


ヒロトは俯き、小さな声で呟いた。円堂は少し暗いヒロトに不思議そうな顔を向けるが、ヒロトはすぐに顔を上げて明るく言う。


基山「……もう1人、居るんだ。」



(諸事情によりry)



不動「…フッ。」

鬼道「不動!何の真似だ。」

不動「挨拶だよ挨拶。洒落の分かんねぇ奴。」


佐久間は響木に振り返る。


佐久間「響木さん!まさか彼奴も…」

響木「フッ…。これで全員揃ったな。いいかよく聞け!」


そう言った途端、後ろを向いていた円堂達は響木の方に向き直る。


響木「お前達は、日本代表候補の強化選手だ!」


その言葉を聞き、館内はざわつく。


円堂「…“日本代表”?一体、何の…」

?「大会の、ですよ。」


響木やマネージャーの後ろの方から歩いてくる人物。


円堂「…?………ぁあっ!!」

風丸「…“零”!」


零は手をポッケに突っ込み、相変わらずのかったるそうに開いた目で円堂達を見る。
それとは裏腹に目をぱちくりと開く円堂達。特にヒロトは。


緑川「零!」

基山「一体、何処に行ってたの?」


零に駆け寄る緑川とヒロト。零は2人を見上げて答える。


零「…響木さんとこ。」

基山「じゃあどうして何も言わずに……」

風丸「お前、家出でもしてたのか?」


呆れて聞く風丸。


緑川「似たようなもんだけどねー…」

風丸「え?」

緑川「先月、“買い物行って来る”って言ってから消息不明でさ。」

円堂「ぇえっ!;」


ヘラッと笑う緑川。


風丸「心配、しないのか?;」

緑川「昔からよく居なくなってたからね、皆慣れてるみたいだし。…ヒロトは心配してたけど;」

円堂「…それで、さっき元気が無かったのか…。」


納得する円堂。零が口を開く。


零「で、話を戻します。今年からフットボールフロンティアの世界大会、“フットボールフロンティアインターナショナル”、通称“FFI”が開催されます。アンタ達は、その“代表候補”なんです。」

円堂「……世界…」


殆ど一息で喋った零と、急に唸って叫ぶ円堂。


円堂「すげーぞ皆ぁ!次は世界だぁ!!」

一部「おおぅ!!」

鬼道「世界か…」

豪炎寺「遂に世界と戦えるんだな。」

染岡「腕が鳴るぜ!!」


意気込む皆を他所に、風丸は零に問う。


風丸「ていうか、何で零が…?」

零「…何れ分かりますよ、風丸さん?」


ニッコリと笑っている零だが、何となく怖いので苦笑する風丸。

零は円堂達に向き直る。


零「…いいですか、あくまでこの22人は候補。この中から16人に絞り込みます。まず、11人ずつ2つのチームに分け、その2チームにより2日後、“日本代表選手選考試合”を行います。とりあえず、メンバー編成を発表しますね。」


零はボードを見た。


.


円堂はAチーム、鬼道はBチームに居る。
だがBチームには少し問題があった。


不動「宜しく、鬼道クン?」

鬼道「……」

佐久間「黙れ!」


鬼道と不動が同じBチームなのだ。佐久間はAチーム。


不動「ご不満のようだけどさぁ…俺だって響木監督に認められて此処に来てんだよ。」

鬼道「…分かっている。」

不動「フッ…分かりゃいいんだ分かりゃあ。」


不動はそう言い、何処かへ歩いて行った。


円堂「鬼道。」


円堂は鬼道に歩み寄る。


鬼道「………」


鬼道は俯く。響木を見る円堂。


響木「円堂、鬼道。お前達がそれぞれのキャプテンだ。いいな?」

円堂「はい!」

鬼道「…はい。」

零「試合は2日後。1人1人の能力を見るために、連携技は禁止とします。」

響木「持てる力を全て出してぶつかれ!」

「「「はい!」」」


.


夕方。円堂と秋は、夏未に呼ばれて鉄塔に来ていた。


円・秋「留学!?」

夏未「えぇ。今夜発つの。」

円堂「選考試合も見ないで行っちゃうのかよ〜…」

夏未「…残念だけど、前から決めていた事なの。」

秋「でも、FFIの応援には来てくれるんでしょ?」


秋は夏未に歩み寄る。


夏未「えぇ、応援にはきっと。……木野さん。」


夏未は秋に向き直る。


夏未「…私が居ない分、貴方と音無さんに頑張って貰わなくちゃ。日本代表をお願いね。」

秋「………えぇ。」

円堂「よーし、分かった!」


円堂は秋の隣まで行く。


円堂「留学、頑張って来い!俺達も頑張る!」

秋「……クス。」

夏未「………」


.


空港。
夏未とその父、雷門総一郎が話している。


理事長「これまで彼女に調査して貰った資料だ。」


理事長は夏未に封筒を渡す。


理事長「現地に着くまでに、読み込んで来い。」

夏未「分かりました。」


夏未はその封筒を受け取る。


夏未「…これが事実なら、円堂君の運命は大きく変わってしまう…。私の手で事実を確かめてきます!」


夏未は飛び立った。飛行機を見つめる理事長。
機内では、資料を読んでいる夏未。


夏未「…………」



.

続き ( No.32 )
日時: 2012/07/25 13:08
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

.



雷々軒。響木が新聞を読んでいた。


———ガラガラッ


響木「! ……」


扉を開けたのは円堂だった。


響木「…来ると思ったよ。」

円堂「監督、どうして、鬼道と不動が同じチームなんですか。あの2人の事は、監督だって分かっている筈なのに…」


円堂の後ろから人影が。


円堂「! 鬼道…」

鬼道「…考える事は一緒だな。」


.


鍋の中のスープが煮え滾る。


鬼道「俺は納得出来ません!不動を選んだ理由は何ですか!」

響木「…それは彼奴に聞け。」


響木は、カウンター席の端に居る人に目をやる。


円堂「…零!」

零「……」

響木「不動を挙げたのは其奴だからな。」


零は左肘をテーブルについて座っていた。席に駆け寄る円堂。
零の前には食べかけの炒飯が置いてあった。


零「…彼の能力を高く評価しただけ。じゃなきゃ呼びませんよ。」


「あーん」と言い、炒飯を口に含む。


鬼道「俺には、彼奴が日本代表になるだけの力があるとは思えない。」

響木「……代表になるかならないか、それは俺達が見極める。そのための選考試合だ。」

鬼道「っ……」

響木「いいか、試合の内容によっちゃあ容赦なくお前達は落とされる。」

円堂「分かっています。分かってますけど……」


円堂は鬼道を見る。響木は立ち上がった。


響木「まずは選考試合をしっかりとやり遂げる事だ。そして、その先にある世界との戦いの中で、お前達がどう変わっていくか、その答えはお前達の“ここ”にある。」


自分の胸に拳を当て、ニッと笑う響木。


円堂「…それは、監督から俺達への“挑戦”って事ですか?」

響木「挑戦か…そうとも言えるな。」

零「((モグモグ…
(……挑戦ってキャラかよ。)」


零は炒飯をもぐもぐと食べながら思う。


円堂「やろうぜ、鬼道!」

鬼道「…ああ。」


鬼道は、響木を真っ直ぐと見つめる円堂を見ていた。


.


円堂「明日は、雷門中で特訓する事にしたんだ!そっちは?」


河川敷で楽しそうに話す円堂。
鬼道は相変わらず深刻そうな顔をしている。


鬼道「…帝国でやる。ある意味俺のホームグラウンドだからな。」

円堂「どうしたんだよ!こうならやるしかないだろ!…不動の事は、気になるけど…俺のチームだって、まだまだ謎だらけの奴が居るんだぜ?」

鬼道「………」


黙り込んだままの鬼道。
やっと口を開いた。


鬼道「…さっき、お前と監督を見ていて羨ましくなってな。」

円堂「……え?」

鬼道「お前は響木監督やおじいさんのノートがサッカーを教えてくれる。…だが俺は………」


円堂の瞳が揺れる。
鬼道の手は震えていた。


鬼道「俺は不動とうまくやる自身が無い。どうしても、“影山”を思い出してしまうんだ。」

円堂「…………」

鬼道「…フッ。ずっと影山の呪縛から逃れられないのかもしれない。」


そう言って鬼道は立ち上がり、道路へ登って行く。


円堂「今は、日本代表の事だけ考えようぜ!」

鬼道「…選考試合で会おう。」


去って行く鬼道。


円堂「ああ!負けないぜ!そして一緒に、世界へ行こう!!」


鬼道は何も言わなかった。
少し肩を落とす円堂。


.
.
.


選考試合の日。
雷門中のグラウンドには、代表候補に選ばれなかった半田達だけでなく、その他の生徒達、他の県の学校のサッカー部の選手も居た。


壁山「凄いッスね、皆応援に来てるッスよ〜;」

風丸「ああ、当然だ。日本代表が賭かってるんだからな。」


お互い違うユニホームを着ている壁山と風丸。


.


円堂「行くぞ!悔いの無いゲームにしようぜ!!」

Aチーム「「「おう!!」」」


豪炎寺「……」


隣の虎丸を見る豪炎寺。
虎丸は汗を掻き、緊張しているらしい。
深呼吸をする虎丸。


鬼道「俺達はチームメイトであると同時にライバルでもある。自分の力を出し切っていけ!」

Bチーム(一部)「「「おう!!」」」


響木「よし…試合開始だ!!」

「「「はい!!」」」


その声が掛かれば、沢山の拍手と歓声が沸き起こる。
マネージャーや目金も真剣な顔つきになる。


[さあ、お待たせ致しましたぁ!!中学サッカー界のスーパースター達が一同に開始!最強イレブンを決める世紀の一戦が、間もなく始まろうとしています!!!]


遠くからは、冬花とその父が見ている。


[フットボールフロンティアインターナショナル、日本代表選考試合!円堂守率いるAチームと、鬼道有人率いるBチームの…紅白戦であります!!]


豪炎寺「世界と戦う…。そのためにもこの試合、全力でぶつかる!」

吹雪「新しい自分、新しい仲間、僕は必ず世界へ行く!」

鬼道「………」


鬼道は不動を睨む。


鬼道「…世界中の強い奴等が俺達を待っている…だから俺は、ここで立ち止まって入られない…!」


ピーーーッ!!


[愈々キックオフ!]


吹雪から染岡へパス。


円堂「(じいちゃん、今度は世界だ。俺達のサッカーが、世界に通用するか見ててくれ!)」


.


(ED)


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次回予告 ( No.33 )
日時: 2012/04/09 14:09
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


代表選考試合、キックオフ!

豪炎寺が撃つ、吹雪が舞う、立向居が止める、鬼道が走る!

俺も負けてられないぜ!!



次回イナズマイレブン、

「誕生!イナズマジャパン!!」

これが超次元サッカーだ!!





イナズマイレブン、今日の格言!

「俺達はチームメイトであると同時に、ライバルでもある!」

以上!!