二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第75話「真剣勝負!円堂と飛鷹!!」 ( No.37 )
日時: 2013/02/27 21:16
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



今回は夢ズマオリジナル要素が非常に少ない、そして零ちゃんの出番が殆どないのでカットが多いです


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雷門中グラウンドでは、日本代表のメンバーが、今日も練習をしていた。
久遠はじっとそれを見ている。——が、隣に零の姿がなかった。


円堂「さぁ来い!」


円堂はグローブを叩いて言う。鬼道が豪炎寺にパスを出した。
そこに風丸が駆けつけ、2人はボールの奪い合いに。


豪炎寺「さすがだな。」


風丸は答えるように微笑んだ。


虎丸「豪炎寺さぁん!」


豪炎寺は虎丸にバックパス。そのまま虎丸があがる。
吹雪と木暮が虎丸を止めに来るも、虎丸はボールを2人よりも遥か高くあげ、2人を抜いて、シュートを撃った。
円堂の手元をすり抜け、見事ゴールした。


円堂「いいぞ、ナイスシュートだぁ!!」

虎丸「へへ……どうです、豪炎寺さん!」


嬉しそうに振り返って豪炎寺に判定を迫る虎丸。


豪炎寺「やるじゃないか。」

鬼道「虎丸の奴、積極的になったな。」


不動「…ケッ。」


不動は、1人端の方でリフティングをしながら悪態をついた。


秋「虎丸くん、絶好調ね!」

春奈「正に“眠れる虎が目覚めた”って感じです!」


秋と春奈、目金が虎丸に注目する中、冬花は別の方を向いていた。


冬花「…彼も、いつかは目覚めるのかな?」

秋「え?」


秋が冬花の視線を辿ると、そこには立向居にボールを投げて貰い、キックの練習をしている飛鷹。
飛鷹の蹴り返すボールは立向居の身長をゆうに越し、狙い通りにはいっていない。それでも立向居はボールをキャッチし、次、行きますよ、と優しい声音で続けている。

立向居が飛鷹に軽くボールを蹴る。飛鷹はそれを立向居に返そうとするが、ボールはまたおかしな方向に。


綱海「だっ! ああっ、てーっ! ててて…;」


ボールは綱海の頭に直撃。頭を押さえて呻く綱海に立向居が駆け寄る。


立向居「すみません!」

綱海「いいっていいって! 気にすんな!」

飛鷹「…っくそ…」


飛鷹は悔しそうに呟いて櫛を取り出し、リーゼントを整え始めた。


春奈「相変わらずぎこちないですね…」

冬花「はい…。まるで初心者みたい…」

秋「あはは…;」


冬花の正直な感想に、秋は呆れた。


立向居「行きますよ!」


今度は空振りし、ボールはグラウンドの端の方へ転がっていく。
飛鷹は悔しそうにボールを一瞥すると、どこかへ歩き出した。


立向居「飛鷹さん?」

飛鷹「、ちょっと、走り込みだ。」

立向居「…はい…」


走り出した飛鷹を立向居は見送った。


円堂「…?」


円堂はグラウンドの外を走っている飛鷹に気付く。


円堂「あいつ、また1人で…」


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ピーーーッ!


久遠「全員集合!」


零の笛と久遠の声に、メンバーが練習をやめ久遠達に集う。


久遠「今日の練習は、ここまでだ。」

緑川「えっ…もう終わりなんですか!?」


緑川の反論に久遠が睨みを効かせる。


久遠「私の指示に従えないのか。」

緑川「ぁ、いいえ…」


緑川がしょぼくれる。風丸が何かに気付いたように辺りを見渡した。


風丸「あの、監督…零は?」

久遠「雨城は他事で数日居ない。そのかん、選手データの分析は鬼道とマネージャーに任せる。」

鬼・マネージャー「はい。」


久遠は顔を前に戻した。


久遠「決勝が近い。体に疲れを残すな。クールダウンのストレッチを、しっかりやっておけ。」

「「「はい!」」」

緑川「……」


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(抜かし・CM・抜かし)


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.


雷々軒——


円堂「もしもし。」

響木『円堂か。お前に頼みがある。』

円堂「頼み?」

響木『ああ、急用が出来てなぁ…俺の代わりに行って欲しいところがあるんだ。』

円堂「はい…分かりました。」

響木『店の近くにある廃ビルに囲まれた空き地だ。何をすればいいのかは行けば分かる。頼んだぞ。』

円堂「えっ…」


響木はそれだけ言い、電話を切った。


円堂「もしもし、…もしもし!」


.


響木「……」


響木は病院にいた。


零「はい、お願いします。……、!」


零はナースステーションで何かを話し終え、ふと横目で響木を見つけた。


零「………」


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夕方。円堂は響木に言われた通り指示された場所へ向かう。


円堂「この辺だよなぁ…」


——ゴンッ!


円堂「?」


ボールが壁にぶつかった音に円堂は反応する。
円堂が角を曲がると、壁に向かってボールを蹴っている飛鷹が目に入った。



(円堂と飛鷹の特訓・ED)


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