二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続き ( No.43 )
- 日時: 2013/03/06 22:49
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
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それぞれ久遠と瞳子を筆頭に、向かい合うIJとネオジャパン。
「「「……」」」
基山「(どうして、姉さんが…)」
冬花「誰ですか?」
秋「私達の前の監督よ。」
秋は空気を壊さないよう小さな声で冬花に教える。
瞳子「久遠監督ですね? 妹がお世話になっています。初めまして、吉良瞳子です。」
久遠「キミのことは、響木さんから聞いている。地上最強のチームを率いた監督だと。」
瞳子「ご存知なら話は早いですね。…私はネオジャパンの監督として、正式にイナズマジャパンに試合を申し込みます。そしてネオジャパンが勝ったときには…」
瞳子の目が煌く。
瞳子「日本代表の座を頂きます。」
「「「ええっ!?」」」
土方「そんな無茶苦茶な!」
基山「……;」
驚きを隠せないIJ一同。
瞳子「それと…この試合の指揮は、妹にさせて下さい。」
円堂「!? 零!?」
「時分は関係ない」というように、笑顔のまま目を伏せて木に寄りかかっていた零だが、使命されると笑んだまま目を開いて瞳子を見る。
久遠「…それには、一体どんな目的があるんだ。」
瞳子「単純に、妹と実力を比較したいんです。それに…あなたの采配が副監督にまで行き届いているのかも、気になります。」
表情を変えない久遠に、瞳子はフッと笑って答える。
瞳子「私達の挑戦……受けて頂けますか?」
久遠「……」
「「「………」」」
IJは久遠に注目する。
久遠「いいでしょう。」
「「「!!」」」
円堂「監督!」
砂木沼は不敵な笑みを浮かべた。
[こーれは大変なことになりましたぁ!! 練習試合が一変! 日本代表をかけた戦いに!! 果たして、この試合に勝利して、日本代表の座を勝ち取るのは、今回は雨城零が指揮を採るイナズマジャパンか、瞳子監督率いるネオジャパンか!!]
いきなり現れた角馬が実況し始めた。
鬼道「まさか瞳子監督のチームと試合をすることになるとはな…」
基山「……
(姉さんは何を考えているんだ…!)」
瞳子を見ながら、未だ動揺しているヒロト。
鬼道「だが、やると決まった以上、全力でやるだけだ。」
鬼・豪「!」
2人はネオジャパンのフォーメーションを見て驚く。
鬼道「デザームがMF!?」
綱海「あいつ、キーパーかFWじゃなかったのかよ!」
円堂「これが瞳子監督の新しいチーム…! よぉし! 受けて立つぜ!!」
円堂はグローブを叩いた。
瞳子はフィールドにいる砂木沼を見る。
瞳子「……
(私は忘れない。私を訪ねてきた…あの日の彼の顔を。)」
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(瞳子の回想)
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瞳子「(彼らは私が、必ず世界へ連れて行く…!)」
零「妹と実力を比較、って…」
瞳子は声の方を向く。
零「それも、9つも歳の離れた妹に…大人気ないなぁ姉さんったら。」
わざとらしい呆れ顔を浮かべた零が瞳子に歩み寄って来ていた。
瞳子「それだけ、あなたの力を認めているということよ。」
零「随分と上からものを言ってくれんだね。大人の余裕ってやつ?」
瞳子「あなたは自分のチームに戻らなくていいの?」
零「ま、試合前に挨拶でもと思って。」
零は目を開け、にやりと勝気な笑みを浮かべる。
零「手加減はしてやるぜ? 接戦じゃなきゃ面白くないし。」
瞳子「…そんな口利けなくなるくらいに追い詰めてやるわ。」
零「ヒュー、かっけ。」
瞳子は含み笑いで答える。
零はふざけて口笛を吹く。
零「そんじゃ僕はこの辺で。楽しみにしてるから。」
片手をひらりと挙げ、零は瞳子の前を去った。
久遠「見せて貰おうか。あなたが作り出した、新たな最強チームを。鍛え上げられた、選手達のプレイを!」
秋「!
(まさか、久遠監督はいい選手がいたら、代表メンバーを入れ替えるつもりで…)」
秋は久遠の背中を見やった。
ピーーーッ!
豪炎寺が吹雪にパス。
[イナズマジャパンのキックオフで試合開始! さぁ、吹雪が一気にあがっていく!!]
(抜かし)
リカ「何してんねん!! そんなディフェンスはよ崩さんかい!!」
栗松「…思ったよりやるでやんす…」
零「……風丸さん。」
風丸「! 何だ?」
笑顔のまま試合を見ていた零は、フィールドから目を離さないまま風丸を呼ぶ。風丸は零に歩み寄った。
零は風丸に何かを伝える。風丸は少し驚くも、頷いてどこかへ行った。
(抜かし・ED)
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