二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第77話「姉妹対決!零ジャパンVS瞳子ジャパン!!」 ( No.45 )
- 日時: 2013/03/14 19:18
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
円堂「っ……うわあっ!!」
「「「!!」」」
円堂はふんばるも、正義の鉄拳は破られた。
ピーーーッ!
[ゴーーーッル!! 何と、正義の鉄拳を破って、ネオジャパン先制です!!]
「「「……;」」」
飛鷹「……;」
IJサイドは驚きを隠せない。
円堂は座り込んだまま掌を見つめる。
円堂「何なんだよ、今のパワー…;」
砂木沼「円堂守。」
砂木沼に呼ばれ、円堂は顔を上げる。
砂木沼「私は、お前からサッカーとは熱く、楽しいものであることを学んだ。…だが、同時に勝負とは、辛く険しく、そして厳しいものなのだ!」
砂木沼は目を細める。
砂木沼「日本代表の座は必ず勝ち取る!!」
春奈「木野先輩…」
秋「…」
春奈は不安そうに秋を見る。
鬼道「まだまだ1点! 取り戻せるぞ!!」
緑川「っ…」
緑川はネオジャパンに向き直る。
円堂「…次は絶対止めてやる…!!」
.
(OP・抜かし)
[止めたぞ円堂!! 視もつるのグングニルを弾き返したァ!!]
飛鷹「……」
ネオジャパン「……;」
努「あいつ…必殺技を進化させやがった…!;」
塔子「いいぞ円堂!」
リカ「究極奥義に完成なしや!」
冬花「…マモルくん……すごい…!!」
立向居「円堂さん!!」
冬花は目輝かせていた。
零「……」
相変わらず薄ら笑いを浮かべている零。
砂木沼は握り拳を作る。
砂木沼「(さすがは円堂守…!)
だが、我々は負けはしない!」
.
(抜かし)
緑川「(くそ……そんな馬鹿な…。俺が抜かれるなんて…)」
緑川は園のみんなで試合をしたときのことを思い出す。
(緑川の回想)
緑川「(よし……今度こそ!)」
.
零「……」
ベンチに座り膝にパソコンを乗せている零。相変わらず薄く笑んでいる。
風丸「零。」
零「……」
零の傍らに帰って来た風丸が歩み寄る。
(ベンチ席順
[前] 冬|秋|春|目|空|零|空|不
[後] リカ|塔)
秋「風丸くん…」
春奈「どうしたんですか!? その汗!」
風丸は汗だくで息が切れていた。
零は笑顔のまま横目で少し風丸の様子を見る。
ボールがエリア外に出る。
零「…選手交代。宇都宮に代わって、風丸さん。」
鬼道「…!」
虎丸は大人しくフィールドを降りた。
鬼道は零の指示にハッとする。
瞳子「……」
瞳子は零の様子を見ていた。
[前半戦も残り僅かー! ここでイナズマジャパンが動いてきたぁ!!]
虎丸「お願いします…!」
風丸「ああ!」
[虎丸に代わって、風丸がMFに! そして土方がDFに下がりましたぁ!!]
瞳子「……」
砂木沼「(フォーメーションを変えて守りを固めてきたか…)」
鬼道「(今ここで風丸を入れてくるということは…)」
鬼道は入ってきた風丸と目を合わせ、何かに気付いてフッと笑った。
.
スロワーはヒロト。
緑川にボールが渡った。
緑川「っ!?」
だが砂木沼がカットしボールを奪われる。
[ああっと緑川ぁ! ボールを奪われた!!]
緑川「(どうして……何が足りない!!)」
が、鬼道が砂木沼を迎え撃つ。
[ここで鬼道が奪い返す!!]
鬼道「風丸!!」
風丸にボールが回る。ボールを奪おうと郷院が風丸に向かった。
風丸は勢いをつけて走る。
風丸「風神の舞!!」
郷院「ぅわあああ!!」
郷院は風丸が作り出した台風により吹き飛ばされた。
円堂「やった!!」
努「何だ、あの技!」
零「…」
瞳子「…」
鬼道「(ここで間に合わせてきたか…)」
鬼道は勝ち誇ったように微笑んだ。
[何と何とー!! 風丸がネオジャパンのディフェンスを破りましたぁ!!]
風丸「豪炎寺!!」
豪炎寺にボールが渡り、シュート態勢に。
豪炎寺「爆熱ストーム!!」
源田「ドリルスマッシャーV2!! っ……ぅわああっ!!」
ピーーーッ!
ボールは源田ごとネットに突き刺さった。
瞳子「!!」
[決まったー!! 豪炎寺の同点ゴールー!!]
瞳子は悔しそうに歯を食いしばる。
[これで得点は、1対1!!]
秋「やったぁ!!」
冬花「えっ…」
秋が思わず冬花の手を握る。
秋「あっ…// ごめんなさい;」
冬花「// …いえ。」
ピッピーーーッ!
秋・冬「!」
[ここでホイッスル!! 前半終了です!]
風丸は嬉しそうに握り拳を作る。
円堂「風丸!」
風丸「!」
風丸の元に円堂達が駆け寄って来ていた。
綱海「お前いつの間に!」
円堂「やっぱり風丸は凄いぜ!」
壁山「風神の舞さえあれば、あいつらのディフェンス、怖くないっす!!」
緑川は悔しそうに1人でドリンクを飲んでいた。
目金「必殺技が完成したのはいいんですが……自分で名前を付けないで下さいよ!!」
塔子「めげないめげない。」
役目を取られて叫ぶ目金を慰める塔子。
瞳子「……
(風神の舞……思ったより早く動く必要がありそうね…)」
瞳子は1人考えに耽る。
砂木沼「…我々のディフェンスが破られた……」
ぽつりと呟く砂木沼。
砂木沼の後ろには数人のネオジャパンのメンバー。
砂木沼「…これがイナズマジャパン、日本代表の実力か…!! ……だが負けはしない! 日本代表の座は必ず手に入れる!!」
.
(CM)
.
- 続き ( No.46 )
- 日時: 2013/03/14 19:56
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(抜かし)
緑川「……
(俺は…砂木沼さんには、勝てないのか…!!)」
基山「! …緑川…」
零「……」
思い詰めた緑川は、悔しそうに握り拳を作っている。
そんな緑川を気にかけるヒロトと零。零は笑顔のままだったが。
ピーーーッ!
(抜かし)
[イナズマジャパン! 果敢に攻め上がるが、真無限の壁が破れない!!]
砂木沼「これぞネオジャパンの真のディフェンス…我々の力だ…!」
瞳子「(そして、真無限の壁で守り続ければ…)」
瞳子は勝気に笑んで零を見る。
瞳子「(必ず動く……!)」
零は相変わらず笑みを浮かべたままだった。
源田「砂木沼!」
[おっと!! 今度はネオジャパンの反撃か!?]
(抜かし)
[これは凄い!! まさにシュートの嵐!! ネオジャパンの攻撃が止まらない!!]
砂木沼の足元にボールがいく。砂木沼は足を振り翳し、シュートを撃った。
円堂「!!」
円堂は横跳びでキャッチする。
ベンチ「!!」
秋「零くん!」
零「……」
零は何も言わずに薄く笑んでいるまま。
瞳子「(…どうしてフォーメーションを変えて来ないの…? ……何かを待っている…?)」
(抜かし)
円堂はボールを弾き返した。
「「「やった!」」」
ピーーーッ!
ボールはエリア外へ。
努「ま、また進化させやがった…;」
瞳子「(フォーメーションを変えなかったのは…キーパーとしての、円堂くんの更なる進化を待っていたのね…!)」
瞳子は睨むように強くフィールドを見る。
立向居「究極奥義は、サッカーへの熱い思いで進化するんです!!」
飛鷹「……」
立向居の言葉を聞き、飛鷹は改めてフィールドを見た。
零は笑顔のままフィールドを見ている。
少し考える素振りを見せ、声を発した。
零「……選手交代。」
不動「……」
不動はベンチを立ち上がろうとする。
零「緑川に代わって、飛鷹さん。」
不・飛「!!」
不動「(何…!?; と、飛鷹…!?;)」
不動はベンチを立ち零に身体を向ける。
不動「おいてめぇ…どうして俺を出さねぇんだ!」
零「黙って見てなベンチ要員。」
不動「っ…」
不動は立ったまま悔しそうに零を睨む。
零「木暮に代わって、立向居。」
立向居「、はい!」
瞳子「っ!
(…やっと動いた…。…立向居くんを入れてきたということは……)」
瞳子は零の考えを読もうと零を見つめた。
零「円堂さーん。」
円堂は零に呼ばれベンチに駆け寄る。
砂木沼「っ…ゴッドノウズ改が止められるとは…!!」
砂木沼は悔しそうに歯を食いしばり俯く。
砂木沼「……(下鶴「砂木沼!」!」
名前を呼ばれ、顔を上げる砂木沼。
砂木沼「改…」
下鶴「……」
砂木沼「!!」
下鶴は黙って頷いた。
「「「砂木沼!」」」
下鶴の後ろにはネオジャパンのメンバーがいた。
砂木沼はメンバーの顔を見てフッと笑い、落ち着きを取り戻した。
円堂と立向居はユニホームを着替える。
円堂「ゴールは頼んだぜ!」
立向居「はい!」
円堂「後は任せろ!」
俯いて落ち込んでいる緑川に言う円堂。
緑川「…ああ。」
瞳子「……
(やっと動いたわね…!)」
瞳子は満足気に笑う。
円堂「点取ってくぞー!!」
「「「おう!!」」」
リカ「ホンマに飛鷹で大丈夫なんかー?」
リカは呆れたように頭の後ろで腕を組んで言う。
不動「〜〜っ…
(どうして俺じゃなくて、“あの”飛鷹なんだ…!!)」
不動は膝に肘を突いて頭を抱える。
[さぁ、ネオジャパンのスローイングで試合再開!!]
ピーーーッ!
(抜かし)
飛鷹「ぅおおおおおっ…!!」
足を伸ばすが、もう少しのところで届かない。
とにかく足を振る飛鷹。すると風がボールを包み込み、ボールの勢いを無くした。
豪・鬼・瞳「!」
立向居「ぇ…?;」
瀬・砂・伊「何!?」
春奈「何が起こったんですか…?」
わけが分からない一同。
瞳子「(確か今、空気に歪みが…)」
瞳子は零を見る。
瞳子「(円堂くんをリベロに入れた本当の理由は、飛鷹くんの力を引き出すことだったの…!?)」
零「……」
零は表情は全く変えずにフィールドを見ている。
立向居「円堂さん!!」
円堂にボールが渡る。
円堂・豪炎寺・鬼道があがり出した。
(抜かし)
.
整列している両チーム。
先頭には零と瞳子。零の傍らには久遠もいる。
瞳子「私達の、負けね…」
零「そーみたいだね。」
零は頭の後ろで腕を組み、興味なさげに笑んでいる。
瞳子「さすがは、日本代表の副監督ね。見事な采配だったわ。」
零「そりゃどーも。」
瞳子「…久遠監督。」
瞳子は久遠に目をやる。
瞳子「…あなたの指導力は素晴らしいわ。これからも、妹やみんなを宜しく頼みます。」
久遠「……」
久遠は黙って目を伏せた。
零はフッと鼻で笑う。
零「言っとくけどさ、…僕、この人より下だとは思ってないから。」
瞳子「…相変わらずね。」
瞳子も呆れて笑った。
砂木沼は拗ねたように他所を向いている。
円堂「砂木沼!」
砂木沼「!」
円堂は手を差し伸べ、握手を求める。
円堂「お前とやれて、良かったぜ。」
砂木沼「っ! ……フン。」
円堂「?」
砂木沼は鼻を鳴らし、更に不機嫌そうになる。
砂木沼「確かに今日は負けた。…だが、諦めたわけではない。お前達が少しでも気の抜いたプレイをすれば、日本代表の座は、我々が奪い取る!」
「「「……」」」
砂木沼の言葉に、みんな真剣な面持ち。
円堂「………((ニコッ ああ! 挑戦なら、いつでも受けて立つぜ!」
砂木沼「………」
砂木沼は頬を緩めた。
.
(ED)
.
- 次回予告 ( No.47 )
- 日時: 2013/03/14 19:58
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
俺達は世界に行けないのか……。どうすればもっと強くなれるんだ…!
そのとき、フユッペが動いた!
一体俺に何をさせようって言うんだ…
次回イナズマイレブン、
「冬花の究極奥義大作戦!!」
これが超次元サッカーだ!!
イナズマイレブン、今日の格言!
「究極奥義はサッカーへの熱い思いで進化する!」 (立向居)
以上!!