二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続き ( No.46 )
- 日時: 2013/03/14 19:56
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(抜かし)
緑川「……
(俺は…砂木沼さんには、勝てないのか…!!)」
基山「! …緑川…」
零「……」
思い詰めた緑川は、悔しそうに握り拳を作っている。
そんな緑川を気にかけるヒロトと零。零は笑顔のままだったが。
ピーーーッ!
(抜かし)
[イナズマジャパン! 果敢に攻め上がるが、真無限の壁が破れない!!]
砂木沼「これぞネオジャパンの真のディフェンス…我々の力だ…!」
瞳子「(そして、真無限の壁で守り続ければ…)」
瞳子は勝気に笑んで零を見る。
瞳子「(必ず動く……!)」
零は相変わらず笑みを浮かべたままだった。
源田「砂木沼!」
[おっと!! 今度はネオジャパンの反撃か!?]
(抜かし)
[これは凄い!! まさにシュートの嵐!! ネオジャパンの攻撃が止まらない!!]
砂木沼の足元にボールがいく。砂木沼は足を振り翳し、シュートを撃った。
円堂「!!」
円堂は横跳びでキャッチする。
ベンチ「!!」
秋「零くん!」
零「……」
零は何も言わずに薄く笑んでいるまま。
瞳子「(…どうしてフォーメーションを変えて来ないの…? ……何かを待っている…?)」
(抜かし)
円堂はボールを弾き返した。
「「「やった!」」」
ピーーーッ!
ボールはエリア外へ。
努「ま、また進化させやがった…;」
瞳子「(フォーメーションを変えなかったのは…キーパーとしての、円堂くんの更なる進化を待っていたのね…!)」
瞳子は睨むように強くフィールドを見る。
立向居「究極奥義は、サッカーへの熱い思いで進化するんです!!」
飛鷹「……」
立向居の言葉を聞き、飛鷹は改めてフィールドを見た。
零は笑顔のままフィールドを見ている。
少し考える素振りを見せ、声を発した。
零「……選手交代。」
不動「……」
不動はベンチを立ち上がろうとする。
零「緑川に代わって、飛鷹さん。」
不・飛「!!」
不動「(何…!?; と、飛鷹…!?;)」
不動はベンチを立ち零に身体を向ける。
不動「おいてめぇ…どうして俺を出さねぇんだ!」
零「黙って見てなベンチ要員。」
不動「っ…」
不動は立ったまま悔しそうに零を睨む。
零「木暮に代わって、立向居。」
立向居「、はい!」
瞳子「っ!
(…やっと動いた…。…立向居くんを入れてきたということは……)」
瞳子は零の考えを読もうと零を見つめた。
零「円堂さーん。」
円堂は零に呼ばれベンチに駆け寄る。
砂木沼「っ…ゴッドノウズ改が止められるとは…!!」
砂木沼は悔しそうに歯を食いしばり俯く。
砂木沼「……(下鶴「砂木沼!」!」
名前を呼ばれ、顔を上げる砂木沼。
砂木沼「改…」
下鶴「……」
砂木沼「!!」
下鶴は黙って頷いた。
「「「砂木沼!」」」
下鶴の後ろにはネオジャパンのメンバーがいた。
砂木沼はメンバーの顔を見てフッと笑い、落ち着きを取り戻した。
円堂と立向居はユニホームを着替える。
円堂「ゴールは頼んだぜ!」
立向居「はい!」
円堂「後は任せろ!」
俯いて落ち込んでいる緑川に言う円堂。
緑川「…ああ。」
瞳子「……
(やっと動いたわね…!)」
瞳子は満足気に笑う。
円堂「点取ってくぞー!!」
「「「おう!!」」」
リカ「ホンマに飛鷹で大丈夫なんかー?」
リカは呆れたように頭の後ろで腕を組んで言う。
不動「〜〜っ…
(どうして俺じゃなくて、“あの”飛鷹なんだ…!!)」
不動は膝に肘を突いて頭を抱える。
[さぁ、ネオジャパンのスローイングで試合再開!!]
ピーーーッ!
(抜かし)
飛鷹「ぅおおおおおっ…!!」
足を伸ばすが、もう少しのところで届かない。
とにかく足を振る飛鷹。すると風がボールを包み込み、ボールの勢いを無くした。
豪・鬼・瞳「!」
立向居「ぇ…?;」
瀬・砂・伊「何!?」
春奈「何が起こったんですか…?」
わけが分からない一同。
瞳子「(確か今、空気に歪みが…)」
瞳子は零を見る。
瞳子「(円堂くんをリベロに入れた本当の理由は、飛鷹くんの力を引き出すことだったの…!?)」
零「……」
零は表情は全く変えずにフィールドを見ている。
立向居「円堂さん!!」
円堂にボールが渡る。
円堂・豪炎寺・鬼道があがり出した。
(抜かし)
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整列している両チーム。
先頭には零と瞳子。零の傍らには久遠もいる。
瞳子「私達の、負けね…」
零「そーみたいだね。」
零は頭の後ろで腕を組み、興味なさげに笑んでいる。
瞳子「さすがは、日本代表の副監督ね。見事な采配だったわ。」
零「そりゃどーも。」
瞳子「…久遠監督。」
瞳子は久遠に目をやる。
瞳子「…あなたの指導力は素晴らしいわ。これからも、妹やみんなを宜しく頼みます。」
久遠「……」
久遠は黙って目を伏せた。
零はフッと鼻で笑う。
零「言っとくけどさ、…僕、この人より下だとは思ってないから。」
瞳子「…相変わらずね。」
瞳子も呆れて笑った。
砂木沼は拗ねたように他所を向いている。
円堂「砂木沼!」
砂木沼「!」
円堂は手を差し伸べ、握手を求める。
円堂「お前とやれて、良かったぜ。」
砂木沼「っ! ……フン。」
円堂「?」
砂木沼は鼻を鳴らし、更に不機嫌そうになる。
砂木沼「確かに今日は負けた。…だが、諦めたわけではない。お前達が少しでも気の抜いたプレイをすれば、日本代表の座は、我々が奪い取る!」
「「「……」」」
砂木沼の言葉に、みんな真剣な面持ち。
円堂「………((ニコッ ああ! 挑戦なら、いつでも受けて立つぜ!」
砂木沼「………」
砂木沼は頬を緩めた。
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(ED)
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