二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.55 )
日時: 2013/04/17 16:37
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




塔子「へぇ…案外上手くなってるじゃないか…!」


緑川「おわあっ!!」


言った傍からこける緑川。


秋「やっちゃった…」

零「まだまだだね。」


零は可笑しそうに緑川を見ていた。

壁山が綱海にパスする。


壁山「あっ…」


が、ボールは全然違うところへ飛ぶ。


綱海「おいおい…うわっ!」


顔に泥がかかり、口に入ったのかペッペッと泥を吐く綱海。


綱海「壁山ぁ、だから泥に落ちねぇようにパスしろって言ってんだろ!?」

壁山「す、すみませんっす…;」


リカ「ホンマにこんな練習…意味あんねんか?」

零「あるからやってんすよ。」


(席順:零|春奈|秋|冬花| リカ|塔子)



(抜かし)


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翌日——


キャラバン前に、久遠と冬花以外のメンバーが集合している。


春奈「監督と冬花さんは…」

零「先にスタジアムへ行ってるってさ。とりあえず今の状況での保護者は僕と古株さんだから、絶対に、問題は起こしてくれるなよ?」


“絶対に”を強調して言う零。


木暮「あんたが1番起こしそうだけどね。ウッシッ——!!;」


零は隅でいつものように毒を吐く木暮に向かってボールペンを投げた。
ボールペンは木暮の頬の擦れ擦れのところを通って、煙を出しながら正門の壁に刺さった。


木暮「……;」


円堂「…; これで揃ったな?」


円堂は空気を改めて確認する。


円堂「じゃあ出発だ!」


.


(席順:
豪|土|虎| 通 |円|立|空席|
秋|春|目| 路 |零|吹|鬼)


秋「勝てば、FFI世界大会へ行けるのね!」

円堂「ああ!」

零「“勝てば”、っすけどね。」

春奈「…;」

秋「零くん、シートベルト締めなきゃ駄目じゃない;」


円堂の席に身を乗り出し、小馬鹿にするように言う零に春奈が苦笑する。
円堂も笑っていたが、ふと隣の列の豪炎寺に目をやる。
豪炎寺は窓枠に肘を突き、思い詰めたような表情だった。


円堂「……」


真剣な顔になる円堂。零はそれに気付く。


円堂「…零「円堂さん。」!」


円堂は零の方を見る。


零「…勝ちましょうね。」

円堂「! …ああ!」


零はいつもとは違う少し優しげな笑顔で言った。


——キキーーーッ!!


円堂「おぅわああっ!!;」


キャラバンが急ブレーキを掛け、メンバーは体制を崩す。——零はぴくりとも動いていないが。

零は運転席へと席を立つ。


零「どうかしたんすか?」

古株「……;」


古株は震えながら外を指差す。
零は古株の視線を辿った。


零「ん? ……」


外にはデコチャリに乗って待ち構えていた唐須とその仲間達がいた。

キャラバンの前の方にメンバーが集まる。


円堂「あいつらは…!」


唐須達は薄気味悪く笑っている。


「「「………」」」

飛鷹「………っ」


.


(ED)


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