二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.59 )
日時: 2013/05/01 16:29
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



(少し抜かし)



[だが基山のシュートは正面! チョ・ジョンス、強烈な張り手でゴールを守ったー!]


円堂「…;」

春奈「ああ、惜しいー!」

零「……
(サイドを使って揺さぶりを掛ける鬼道さんの戦術に、ディフェンスやキーパーがぴったりと合わせてきた…。それも全てチェ・チャンスウの指示…侮れないな…)」


零はパソコンのキーを打ちながら、興味を惹いたように口角を深く上げた。


(席順:
春|秋|冬|目|零|空席|不|木|虎|栗|円)


[ボールを追いかけるチェと鬼道!]


ボールは少しの差でチャンスウが受けた。


[ボールはチェ・チャンスウが押さえた! ファイアードラゴン反撃だ!]


(少し抜かし)



円堂「飛鷹!」


円堂はベンチを立ち上がる。


[ファイアードラゴン南雲と涼野! 飛鷹から難なくボールを奪った! 今度はファイアードラゴンがイナズマジャパン陣内に攻め込んでいく!]


春奈「みんな…;」

秋「何とか凌いで…!;」

冬花「飛鷹さん、どうしてパスを出さなかったのかしら…」

秋・春「え?」

冬花「緑川さんもヒロトさんも、マークがついていなかったのに…」


円堂は冬花の発言を聞いても何の反応もしない。
久遠は横目でそれを確かめ、再びフィールドに視線を戻した。


零「……」


零はそれに気付き、鼻で笑った。

涼野と南雲は2人であがり、ディフェンス陣をかわしていく。


[土方と壁山が抜かれたぁ!! 残る葉キーパー立向居ただ1人だぁ!!]


南雲「貰ったぜ!」


そこに吹雪が駆けつける。


立向居「吹雪さん!!」

吹雪「そうはいかせない!」


吹雪は新しい必殺技の態勢に入る。


吹雪「スノーエンジェル…!!」

南・涼「何!?;」


2人は氷付けにされボールを奪われた。


[何とぉ!! ゴール前まで戻ってきた吹雪! 一瞬でボールを奪い返したぁ!!]


円堂「すげーぜ吹雪!!」

目金「いつの間にあんな名前を考えて…!! いや、あんな技を完成させていたのでしょう!」


あがる吹雪。


吹雪「これだけじゃない…土方くん!」

土方「おう、あれだな! よっしゃあ!!」


2人はそのままあがっていく。


[さぁ、ボールを持った土方、吹雪と共に攻めあがるぞー!!]


土方はミョンホをかわす。


土方「いくぞ吹雪ぃ!!」

吹雪「ああ!」

土方「これが俺達の連携技……おりゃあああっ!!」


まず土方が思い切りボールを蹴り、吹雪がそれに追いついて回し蹴りをした。
ボールは勢い良くゴールへ向かう。


春・秋「…!!」

冬花「あれは…」

目金「まるで雷をまとって、荒野を駆け巡る獣…名付けるならばそう…(吹・土「サンダービースト!!」


2人は目金に被せるように技の名前を叫んだ。


ジョンス「ゴールは割らせん! 大爆発張り手!!」


ジョンスが粘るもボールの勢いは止まらず、ジョンスは跳ね飛ばされた。


ピーーーッ!


[ゴーーーッル!! 土方と吹雪の連携シュートがここで炸裂! 得点はイナズマジャパンだぁ!!]


掲示板の表示が変わり、観客達も盛り上がる。


チャンスウ「……」


春奈・秋・冬花は席を立ち、手を取り合って喜ぶ。


目金「あの2人ならやってくれると思ってました…!」

零「さっすが鬼道さん。良いチョイスしてるね。」


円堂「すげーぜ! 吹雪土方! …!」


円堂は全く喜んだ素振りを見せない久遠を見る。


円堂「(あれ…どうして…俺達が先取点を取ったっていうのに…)」


『お前には、何も見えていないようだな。キャプテンでありながら。』

『え?』

『今のままでは、イナズマジャパンは絶対に勝てない。それが分からないお前は、キャプテン失格だ。』


久遠の言葉を思い出す円堂。


円堂「(…分からない。だって、みんなの調子は悪くないし…だけど、監督が意味の無い指示をするはずがない。)」


今度はフィールドで喜んでいるメンバーを見る。


円堂「(きっと、理由があるんだ…それを見つけないと、イナズマジャパンは……)」


円堂は不安げに汗を垂らした。


風丸「凄いじゃないか、2人共!」

壁山「完成してたんすね、あの技…!」

綱海「よっしゃあ! この調子で、ガンッガン攻めようぜ!」

「「「おう!/はい/っす!」」」


そんな様子を、離れた場所から飛鷹は悔しそうに見ている。

一方鬼道は韓国のチャンスウの方をじっと見ていた。


鬼道「(このまま終わる連中じゃ無さそうだな…)」


チャンスウは掲示板を見やり、笑みを崩さないまま感慨深く首を竦める。


チャンスウ「…なるほど、よく分かりました。イナズマジャパンの実力…」


声のトーンを下げ、不気味に呟く。


チャンスウ「では始めましょうか、皆さん。」

アフロディ「やるんだね、“完全なる戦術”…」


アフロディの方に振り向き、不敵な笑みを浮かべるチャンスウ。


チャンスウ「…見せてあげましょう。“パーフェクトゾーンプレス”を…!!」


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(ED)


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