二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第69話「誕生!イナズマジャパン!!」 ( No.6 )
- 日時: 2012/03/21 21:15
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
秋「皆ー!新しいユニホームよー!」
雷門中体育館。マネージャーである木野秋の声が響いた。
秋は通常選手とGKのユニホームを、Aチームの皆に見せる。
円堂「これが日本代表のユニホームかぁ!」
「「「おぉっ!!」」」
他の者達も目を輝かせる。
円堂達はその場で着替え出す。
秋「…//;」
はしゃぎながら、各々が思った事を口に出す。
円堂「何か、身が引き締まる感じだな!」
壁山「俺…俺……」
松野「あれ?またトイレ?」
震える壁山に、ヘラッと笑って返すマックス。
壁山「感無量ッス〜〜〜!!」
壁山は号泣し出した。
土方「オイオイ、ユニホームだけで泣いてたら、代表に選ばれた時に身が持たねーぞ?」
綱海「青は海の色だ…気に入ったぜ!」
吹雪「これを着て、世界の舞台でサッカーしたいよね!」
基山「それにはまず、代表に選ばれないと。」
染岡「俺は負けないぜ?」
親指を立てる染岡。
基山「ああ…ライバルとして競い合おう。」
染岡「おう。」
武方「ふんっ!な!よっ!」
携帯のカメラ機能で、ユニホーム姿の自分を撮りまくる武方。
そんな暢気な彼を他所に、佐久間は無言で喜びを噛み締めていた。
佐久間「…………」
武方「よっ!にぃっ…は!ほ!へっとぉっ!…みたいな!?」
ユニホームを着てはしゃぐ皆とは違い、1人でユニホームを睨みあう飛鷹。
飛鷹「……((ゴクッ…“俺の”、ユニホーム……;」
円堂は胸のイナズママークに手を置いた。その様子を後ろから静かに見ている秋。
円堂「…此奴を着て、絶対世界に行くぞ!!」
「「「おーっ!!」」」
.
(OP)
.
[さぁ、フットボールフロンティアインターナショナルの、日本代表を決める一戦がぁ…今、始まろうとしていますっ!!]
「「「…………」」」
静かにお互いを見詰め合う選手達。
[円堂率いるAチーム対、鬼道率いるBチーム!この中から栄光ある代表選手の座を手にするのは…果たして誰なのかぁ!!?]
———ボスッ
円堂がグローブをぶつけ合った。
円堂「皆!特訓の成果を見せるんだ!!」
ピーーーッ!!
[愈々キックオフです!!]
.
冬花「…………」
冬花の父「…………」
遠くから眺める紫髪の親子。
.
響木「…………」
零「…………」
ベンチから試合を見る響木。その隣ではパソコンのキーを打つ零。
だが零は、右手では携帯を弄っている。
(簡単に言えば左手でパソコン、右手で携帯弄ってるって感じです)
.
(抜かし)
.
木陰で、紅白戦を見ている2人の少年。
?1「彼が円堂守か…」
?2「態々見に来る価値があるのかい?」
アイスを食べている?2が?に問う。
?1「ああ。俺に何かを学ばせてくれるような、凄い奴さ。」
?2「マンマミーア!日本には、君が見習うような選手は居ないよ。君はもっと上を、世界を目指すような人なんだよ、“ヒデ”。」
ヒデと呼ばれる少年は、フッと笑った。
.
(抜かし)
.
Aチームのマックスがドリブルで攻めあがる。
不動「…木暮、風丸、もっと前に来い!」
木・風「え?」
不動「いいから前に出ろ!」
木・風「………」
木暮と風丸は互いに顔を見合わせ、よく分からないまま不動の指示に従った。
鬼道「不動!勝手に指示を出すな!」
不動「フッ、知るかよ。」
不動の指示でゴール前ががら空きになり、不動の思惑通り、武方が気付いた。
武方「お、隙アリ…みたいなっ!?」
鬼道「!」
不動「…来たな…!」
[おお!武方が突然前線に上がっていくぞ!?]
不動「風丸!松野に当たれ!」
風丸は不動の指示に従い、松野の方へ。
武方の前には不動が立ちはだかる。
武方「パスだ!俺にパスを寄越せ!みたいな!?」
松野「…!」
マックスは武方に気付いてパスを出す。
刹那、不動は武方から離れた。
武方「よっしゃあ!バックトルネー……((ピーーーッ!!っ!何だ!?」
跳び上がってすぐに聞こえるホイッスルの音に反応し、着地する武方。
[これはオフサイドです!]
武方「そんな馬鹿なみたいな!?;」
鬼道「…オフサイドトラップか。」
不動「フッ。」
響木「…」
零「…クス。」
零は満足気に笑った。
.
(抜かし)
.
闇野「………」
静かにあがるシャドウ。
マックスが止めに入る。
松野「クイックドロウ!」
闇野「…っく!」
松野「へへ、これくらいやって見せないとね!」
響・零「………」
.
(抜かし)
.
冬花父「……これが…日本代表候補とはな…。」
.
(CM)
.
- 続き ( No.7 )
- 日時: 2013/02/15 15:27
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
.
(抜かし)
.
虎丸は武方を抑えながらもパスをトラップする。
風丸がある程度あがるとパスを出した。
風丸はドリブルであがるが、綱海が立ちはだかる。
風丸「! …負けるかぁっ!」
綱海「っ!うわぁっ!;」
風丸が走り抜けると、竜巻のようなものが綱海を襲った。
零「!」
キーを打ち続けていた零の手が一瞬止まった。
風丸「はぁっ!」
コーナー付近からシュートを撃ったが、シュートは曲がって円堂に向かった。
円堂はシュートを止め、ニッと笑う。
円堂「いいシュートだ!」
風丸「…次は絶対に決めてやる…!」
.
冬花「…楽しそう。」
冬花は父を見て言った。父は何も言わなかった。
.
(抜かし)
.
ピッピッピーーーッ!!
[試合終了!代表選考試合は、円堂チームの勝利だ!!]
鬼道「はぁ、はぁ、はぁ…;……!」
円堂は鬼道に手を差し伸べる。
鬼道は微笑み、その手をとった。
AチームもBチームも息を切らして座り込んでいる。
円堂「俺、皆の力を引き出せたかな。」
鬼道「俺も…皆を活かすゲームが出来ただろうか…」
響木「見せて貰ったぞ。」
円堂「! 監督!」
円堂と鬼道の背後には、響木と零が居た。
響木「さて、これで運命の選択をしなければならん。」
零「何言ってんですか。選ぶのは僕だってのに。」
円堂「え…。監督が選ぶんじゃないんですか?」
零「ええ。…でも、誰が選ぼうと、結果は目に見えてるでしょうよ。」
円・鬼「………」
.
冬花父「…………」
.
ヒデ「…楽しみにしているよ、君達とのゲームを。」
.
雷門中グラウンド。
選考試合をした22名が整列していた。
一斗「さぁ、僕のチームメイトになるのは誰かな?」
緑川「強い奴が生き残る。自然界の掟と同じさ。」
木暮「アンタ達が生き残るか、まだ分かんないけどねー…。」
一・緑「!」
木暮「ウッシッシッシ♪」
その一言で、皆の表情は強張る。
響木がやって来た。
右隣には零、左隣には、先日会った、冬花とその父親が居る。
円堂「! …フユッペの、お父さん…?」
響木「選考通過者発表の前に、日本代表チームの監督
と副監督を紹介する。」
「「「ぇえ!?」」」
飛鷹「……;」
冬花の父が一歩前に出る。
冬花父「私が、日本代表監督の久遠道也だ。宜しく頼む。」
零「副監督を務める雨城零です。本名は吉良ですが、苗字で呼びたい人は雨城の方で呼んで下さい」
淡々と話す久遠と零。円堂はうろたえる。
円堂「……どうして、響木監督が代表監督でも副監督でもないんですか?」
響木「…………」
黙り込む響木。
響木「…久遠や零なら、今まで以上にお前達の力を引き出してくれる。そう判断したからだ。それに、零の力はお前達なら知っているな?」
「「「!!」」」
円堂「…………」
響木「…………((コクッ」
響木が頷く。
円堂はそれを見て、自分も頷いた。
久遠「では、代表メンバーを発表する。…雨城。」
零「はい。」
零は、久遠に持っていたボードを渡した。
久遠「…鬼道有人。」
鬼道「はい!」
久遠「豪炎寺修也。」
豪炎寺「はい!」
久遠「基山ヒロト。吹雪士郎。」
基・吹「はい!」
久遠「風丸一郎太。木暮夕弥。綱海条介。」
風・木/綱「はい!/おう!」
久遠「土方雷電。立向居勇気。緑川リュウジ。」
土・立・緑「おッス!/はい!」
緑川「…((ホッ」
久遠「不動明王。」
不動「フッ。」
久遠「宇都宮虎丸。飛鷹征矢。」
虎/飛「はい!/! ……はい!」
久遠「壁山塀五郎。」
壁山「っは、はいッス!!」
栗松「おめでとうでヤンス、壁山ぁ!」
壁山「俺が…、代表〜ぉ!!」
栗松「壁山は、雷門中1年生の希望の星でヤンス!」
久遠「栗松鉄平。」
栗松「え、お、俺でヤンスかぁ?」
久遠「………最後に、円堂守。」
円堂「…はい!」
秋「……!((ホッ」
目金「………;」
久遠「以上、16名……プラス1名。」
久遠は最後に一言付加えると、零にボードを返した。
壁山「栗松〜、おめでと〜う!」
栗松「壁山〜ぁ!」
抱き合う1年2人。
染岡「………くっ…」
拳を握り固める染岡。
代表に選ばれなかった者達も俯く。
武方「…俺、落選しちゃった…みたいなぁ?」
一斗「お兄ちゃ〜ん僕もう駄目だ〜!」
目金「泣くな、お前の無念は僕が晴らす!」
秋「精神的に、物凄く弱かったのね;」
秋と春奈は、泣きながら兄に抱きつく一斗を見て呆れる。
佐久間「…鬼道。」
鬼道「…佐久間。」
鬼道と一緒に豪炎寺も振り向く。
佐久間「頑張れよ、お前は俺達の誇りだ。」
佐久間は手を差し出し、握手を求める。
鬼道「ああ!」
鬼道もその手を握り返す。
染岡「円堂!」
円堂「?」
染岡「俺達の分まで、暴れて来いよ!」
染岡・マックス・シャドウが微笑む。
染岡「……世界を相手に!」
円堂「染岡……。……おう!」
久・冬「…………」
零「…………」
響木は振り返って言った。
響木「今日からお前達、“日本代表イナズマジャパン”だ。選ばれた者は、選ばれなかった者の思いを背負うのだ!」
円堂「…………はい!」
「「「はい!/はいッス!/おう!」」」
響木「…………」
響木はそのまま去って行った。
久遠「…いいか、世界への道は険しいぞ。覚悟はいいな?」
「「「はい!」」」
選ばれた者達で円陣を組む。
豪炎寺「愈々世界か。」
風丸「長かったな。これが頂上への第一歩だ!」
基山「どんな相手が待っているのか、楽しみだね。」
鬼道「そうだな。」
円堂「……何てったって俺達は、日本代表だ!そして次は、絶対に世界一だ!やってやろうぜ、俺達はイナズマジャパンだ!」
「「「おう!!」」」
.
(抜かし・ED)
.
- 次回予告 ( No.8 )
- 日時: 2012/04/18 14:46
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
久遠新監督と、副監督、零の下、世界一を目指して、熱く厳しい特訓が始まった。
…だけど気になる、監督の過去。
俺達、この人に着いて行って大丈夫なのか。
次回イナズマイレブン、
「呪われた監督!」
これは超次元サッカーだ!!
イナズマイレブン、今日の格言!
「選ばれた者は、選ばれなかった者の思いを背負うのだ。」 (響木)
以上!!