二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.65 )
日時: 2013/05/09 17:17
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




(抜かし)



[不動この試合での初めてのパス!]


不動のボールは風丸へ向かっていくが、風丸は受けきれない。


[だが風丸追いつけない! 不動パスミスだぁ!!]


不動「ッ…しっかりしやがれ!」

風丸「今更何を! しかも、どこに蹴ってるんだ…」


鬼・円「……」

零「今のパス、普段の風丸さんなら取れてましたよね。」

鬼道「ああ…」


零が言うと、怪訝そうに眉を顰めていた鬼道が答えた。


.


スロワーはウミャン。ボールはペクヨンが受けた。
ペクヨンがチャンスウにパスするも、不動がカットする。

不動があがるとアフロディと涼野が止めに来た。


不動「……」


不動は壁山がいることを確認しパスを出す。
が、壁山も受けられなかった。


不動「っ、いい加減にしろよ!!」

壁山「あんなの、追いつけないっすよ…!」


円堂「壁山も…いつもなら追いつけていたはずだ。」


2人は立ち上がる。
円堂の言葉に、鬼道は頷いた。


円堂「なのに、どうして…」


2人は再びフィールドに目をやった。

不動はヒロトにパスするも、ヒロトの前をボールが通る。
ボールはエリア外へ出た。


ピーーーッ!


鬼・円・零「……」

鬼道「これは…!」


[不動のパスはことごとく通らない!]


不動「何故取れない…!」


不動は悔しそうにする。


不動「何やってんだ、馬鹿共が!」

壁山「今のは取れるわけないっす。」

不動「何だと!?」

風丸「イナズマジャパンは、お前だけのチームじゃない!」


不動と言い合いになる風丸と壁山。


円堂「そうか! 不動は闇雲にパスを出していたわけじゃない…敵の動きも、味方の動きも分かった上であんなパスを…!」

零「…」


零はくすりと笑みを浮かべる。


円堂「でも、みんなが不動を信頼しないせいで…いつものプレイが出来ないんだ…」

鬼道「……」


鬼道は不機嫌そうに歩いている不動を見た。


アフロディ「南雲、涼野!」


2人はシュート態勢に入る。


南・涼「ファイアブリザード!!」

飛鷹「止めてやる!」


飛鷹がシュートに向かう。


飛鷹「たぁぁあああっ!! …っ!」

円・鬼「!」


飛鷹は空振りしバランスを崩した。


立向居「ムゲン・ザ・ハンド!! っああ…!」


ボールは立向居の手から零れゴールへ。


栗・木「ぅおおおおっ!! 、うわあああ!!」


栗松・木暮が体を張ってシュートを凌いだ。


ピーーーッ!


[イナズマジャパン何とか守りきったぁ!!]


飛鷹「くそっ…これ以上かっこ悪いとこは見せられねぇ…鈴目達のためにも…!」


円堂「(飛鷹、お前もしかして…)」


円堂は焦っている飛鷹に気付く。


円堂「(ミスを恐れてボールを怖がってるのか?)」



(抜かし)


.


鬼道は必死に走り、不動のパスを受けた。


風丸「鬼道!」

壁山「届いたっす!」


響木「気付いたようだな。“不動明王”というサッカープレイヤーとの向き合い方を…」

零「そーっすね。」


響木、零、久遠は余裕そうにフィールドを眺める。


壁山「さっすが鬼道さん! よくあんなパスに追いついたっす…!」



(抜かし)



春奈「今の、綱海さんと練習してた技じゃ…」

綱海「カンケーねぇって! ほんとによく決めてくれたぜ!!」


土方と肩を組んで喜ぶ綱海。


響・零・久「………」


何も言わない3人。

風丸、壁山と不動は向かい合う。


風丸「…最高のタイミングだったよ。」


風丸がにこりと微笑む。
鬼道と円堂は少し離れてその様子を見ていた。


不動「…俺が欲しいのは勝利だけだ。」

風・壁「!」


不動はそれだけ言ってフィールドへ戻っていく。


風丸「何だ、あの態度…」


今度は嫌味ではなく、呆れたように言う風丸。


鬼道「あれが不動明王なのさ。」


不動「……」


不動は少し嬉しそうに笑みを浮かべていた。



(抜かし)


.


円堂「……!」


円堂は思い詰めた表情の豪炎寺、未だ表情が強張ったままの飛鷹を見る。


円堂「……」


久遠「……」

零「……」


円堂は頷き、久遠はそんな円堂を探るように見ている。
零は左手で頭を掻き、何か考えている様子。


円堂「勝つぞ! みんなぁ!!」

「「「……」」」

円堂「勝って世界だ!!」

「「「おう!!」」」


.


(ED)


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