二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第84話「手に入れろ!世界への切符!!」 ( No.67 )
日時: 2013/05/09 17:22
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




[後半戦ここに来て2対2の同点! しかも11人揃って勢いに乗るイナズマジャパン! さぁ世界を懸けた勝負が、ヒートアップしてきたぁ!!]


円堂は思い詰めた表情の豪炎寺、表情を強張らせたままの飛鷹を見、キャプテンマークに手をやった。


円堂「勝つぞ、みんなぁ!!」

「「「……」」」

円堂「勝って世界だ!!」

「「「おう!!」」」


ベンチ陣にも気合が入る。


ピーーーッ!


秋「みんな頑張って! 勝負はここからよ!」

久・零「……」


夕香「頑張ってーお兄ちゃーん!」


客席から夕香が応援する。


夕香「ほらフクさんも!」

フク「! ええ…! 修也さん、頑張ってー!」


フクは口先ではそういうものの、複雑な表情をしていた。

南雲が不動をかわし涼野へパス。


風丸「そう簡単に、前には行かせない!!」

円堂「! 逆サイドに振られるぞ!!」


風丸が涼野を止めに行くが、涼野はアフロディへパス。


チャンスウ「決めて下さい!!」

アフロディ「クス…」


アフロディは何も言わずに笑んで答えると、シュート態勢に入る。


アフロディ「ゴッドブレイク…!! はぁぁあああっ!!」

円堂「正義の鉄拳!! っ……;」


円堂は必死に止めようと腕を伸ばした。


.


(OP)


.


円堂「っっ…くぅううっ…!!」


円堂はボールを弾き返した。


春・秋/冬「やった!!/…!!」

目金「円堂くんが復帰したら、さすがのファイアードラゴンもそう簡単に攻略出来ないですね!!」



(抜かし)



目金「この時間で勝ち越されるのは痛いですね…」

秋「大丈夫よ、みんなまだ諦めてないわ!」

冬花「そうですよね、みんなあんなに頑張ってるのに…!」

零「何にしろ、今まで亜風炉さん達は本気を出してなかったんすね…」

響木「……」


リカ「まだまだやでーぇ!!」

塔子「その通り、諦めるなーぁ!!」

リカ「…別に諦めてへんで。」

塔子「あ…」


ベンチ陣や客席からも円堂達は応援されている。


円堂「……」


円堂はグローブを殴って気合を入れる。


豪炎寺「……」

虎丸「豪炎寺さん!」


虎丸が歩いている豪炎寺に走りながら声をかける。


虎丸「タイガーストームを成功させないまま試合が終わるなんて、俺嫌ですからね!」


豪炎寺が答えないまま、虎丸は戻っていった。
豪炎寺は思いつめた表情。

零は豪炎寺の様子を見ていた。



(抜かし・CM)


.


続き ( No.68 )
日時: 2013/05/09 17:23
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




[またも同点!! 後半戦、イナズマジャパンが流れを引き寄せたかぁ!!]


掲示板の表示が代わり、客席も盛り上がる。


円堂「よし、みんなここからだぞ…!」


円堂はグローブを殴った。


鬼道「(残り時間は少ないが、いける…!)」

風丸「みんなぁ! あと1点だ! 1点取っていくぞー!!」

「「「おう!!」」」


メンバーの気合が入る中、豪炎寺は相変わらず深刻そうな顔。
虎丸は心配そうに豪炎寺を見ている。


虎丸「豪炎寺さん…」


リカ「あと1点やぁ!!」

塔子「もぎ取れぇ!!」


秋「いけるわ、みんななら…!」

春奈「あともう少しで世界です!」


零「……」


零は久遠をちらりと見て、席を立った。


[さぁ果たして世界への切符を手にするのは、イナズマジャパンか、ファイアードラゴンか! 全く目が離せない状況だぁ!!]


ピーーーッ!


アフロディが南雲にパスし、南雲が再びアフロディにパス。
アフロディがあがる。


アフロディ「(面白いじゃないか…!!)」


アフロディは鬼道、不動のスライディングをかわす。


[アフロディ猛然と切り込んでいく! このまま1人で突破するつもりかー!?]



(抜かし)



夕香「あー、惜しかった…! ねぇ、フクさん、今の見たでしょ!? あとちょっとだったのよ!」

フク「ええ、そうでしたねぇ…」


フクは悔しそうにする夕香を宥めながら、空いた勝也の席を悲しそうに見遣った。


.


勝也は屋内でモニターを観ている。
とそこに誰かが現れ、勝也は振り向いた。


零「客席で観ないんですか?」


猫を被ったような笑顔で、零は缶コーヒーを渡す。
勝也は黙って受け取った。


.


(抜かし)


.


夕香「お兄ちゃん…!」


.


勝・零「……」


勝也はモニターを観て目を細める。
零はコーヒーを飲んでいた。


.


(抜かし)


.


ピッピッピーーーッ!!


[予選突破だーーーぁ!! 世界への切符を手にしたのは、激闘を制した、イナズマジャパンだーーーぁ!!!]


客席からも歓声が沸き起こる。

チャンスウは悔しそうに俯く。
アフロディは真顔で、涼野と南雲は歯を食いしばってIJを見つめている。
アフロディは笑みを零した。


アフロディ「(キミ達なら…世界の頂に、立てるかもしれないな…)」


綱・土「やったぜーー!! あっ…いってぇぇえええ!!」


綱海と土方は立向居を巻き込んで倒れる。

マネージャー達は手を取って喜んでいる。


目金「ついにやりましたね!!」

緑川「本当に、勝ったんだ!! …!」


緑川はヒロトと目が合う。
ヒロトは親指を立て、微笑み合った。


久遠「……クス」


リカ「やったでぇ、大勝利やぁ!!」

塔子「ああ、みんあ頑張った!!」


リカと塔子は肩を組んで喜ぶ。


円堂「みんなの全力で勝ったぞ!! いくぞ世界に!!」

「「「おおーっ!!」」」

冬花「マモルくん。」


円堂は冬花と秋の方を見る。


冬花「おめでとう。」

秋「ふふっ!」

円堂「ああ、やったぜ!!」


豪炎寺は笑っている円堂を嬉しそうに見る。


夕香「お兄ちゃーん!」

豪炎寺「!」


客席から呼ばれ、豪炎寺は歩み寄る。


夕香「勝ったね、お兄ちゃん!」

豪炎寺「ああ!」

夕香「これで世界大会にいけるんだね!!」

フク「……」


複雑そうに顔を逸らすフク。
豪炎寺も悲しそうに笑っている。

円堂はその様子を遠目で眺めている。


円堂「…!」


いつの間にか豪炎寺に勝也が歩み寄ってきていた。


夕香「あ! お父さん! 来てくれたんだね!」


豪炎寺は勝也と向き合い、お互い見合って沈黙する。
豪炎寺はフッと微笑んだ。


豪炎寺「父さん、ありがとう。」

勝也「これで彼らを世界へ送り出すことが出来たか。」

豪炎寺「……」


豪炎寺は悲しそうに俯く。
フクも目を伏せる。


勝也「…しかし彼らには、まだお前の力が必要なようだ。」

豪炎寺「…!」


驚いたように顔を上げる豪炎寺。


勝也「修也、歩いていくがいい。お前は…お前自身の道を。」

豪炎寺「!」

フク「!」


それだけいうと、勝也は仏頂面で戻っていった。
豪炎寺は少し目を潤ませると、勝也に頭を下げた。


零「いい父親っぷりじゃないですか。」


壁に寄りかかり、頭の後ろで腕を組んでいる零。
勝也は横切らず、零の前で止まる。


勝也「…初めからこうする気だったな。」

零「さあ。息子さんのプレイに、勝也センセイの気持ちが動かされたんでしょう? 僕はただ、修也さんにはいいお兄ちゃんでいて欲しかっただけですよ。」


勝也は横目でじとりと零を見、歩いていく。
零は目を伏せて笑んでいた。


フク「修也さん…!」


豪炎寺は頭を上げ、清々しい表情になる。


豪炎寺「…世界か…!」

フク「おめでとうございます…!!」

豪炎寺「ありがとうフクさん。」


フクは眼鏡をずらして涙を拭く。


夕香「どうして泣いてるの?」

フク「いえ、嬉しいことで涙が出ることもあるんですよ。」

夕香「そうなの?」


夕香は不思議そうに答え、再び豪炎寺に視線を戻した。


夕香「お兄ちゃん、頑張ってね!」

豪炎寺「…ああ!」

円堂「豪炎寺!」


豪炎寺は円堂に振り向く。
円堂はウインクした。


円堂「よかったな!」

豪炎寺「…いよいよ世界だ!!」

円堂「おう!!」


豪炎寺はメンバーの方へ駆けていった。


.


(ED)


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次回予告 ( No.69 )
日時: 2013/05/09 17:24
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




さぁ! 世界との決戦の地、ライオコット島へ出発だ!

楽しみだぜ…!

世界の強豪達との試合! 早く始まれ!!

そして、ついに推薦選手が発表される!



次回イナズマイレブン、

「来たぜ!世界大会!!」

これが超次元サッカーだ!!


イナズマイレブン、今日の格言!

「歩いていくがいい。お前はお前自身の道を。」

以上!!