二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.7 )
日時: 2013/02/15 15:27
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

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(抜かし)

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虎丸は武方を抑えながらもパスをトラップする。
風丸がある程度あがるとパスを出した。
風丸はドリブルであがるが、綱海が立ちはだかる。


風丸「! …負けるかぁっ!」

綱海「っ!うわぁっ!;」


風丸が走り抜けると、竜巻のようなものが綱海を襲った。


零「!」


キーを打ち続けていた零の手が一瞬止まった。


風丸「はぁっ!」


コーナー付近からシュートを撃ったが、シュートは曲がって円堂に向かった。
円堂はシュートを止め、ニッと笑う。


円堂「いいシュートだ!」

風丸「…次は絶対に決めてやる…!」


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冬花「…楽しそう。」


冬花は父を見て言った。父は何も言わなかった。


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(抜かし)

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ピッピッピーーーッ!!


[試合終了!代表選考試合は、円堂チームの勝利だ!!]


鬼道「はぁ、はぁ、はぁ…;……!」


円堂は鬼道に手を差し伸べる。
鬼道は微笑み、その手をとった。
AチームもBチームも息を切らして座り込んでいる。


円堂「俺、皆の力を引き出せたかな。」

鬼道「俺も…皆を活かすゲームが出来ただろうか…」

響木「見せて貰ったぞ。」

円堂「! 監督!」


円堂と鬼道の背後には、響木と零が居た。


響木「さて、これで運命の選択をしなければならん。」

零「何言ってんですか。選ぶのは僕だってのに。」

円堂「え…。監督が選ぶんじゃないんですか?」

零「ええ。…でも、誰が選ぼうと、結果は目に見えてるでしょうよ。」

円・鬼「………」


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冬花父「…………」


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ヒデ「…楽しみにしているよ、君達とのゲームを。」


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雷門中グラウンド。
選考試合をした22名が整列していた。


一斗「さぁ、僕のチームメイトになるのは誰かな?」

緑川「強い奴が生き残る。自然界の掟と同じさ。」

木暮「アンタ達が生き残るか、まだ分かんないけどねー…。」

一・緑「!」

木暮「ウッシッシッシ♪」


その一言で、皆の表情は強張る。

響木がやって来た。
右隣には零、左隣には、先日会った、冬花とその父親が居る。


円堂「! …フユッペの、お父さん…?」

響木「選考通過者発表の前に、日本代表チームの監督
と副監督を紹介する。」

「「「ぇえ!?」」」

飛鷹「……;」


冬花の父が一歩前に出る。


冬花父「私が、日本代表監督の久遠道也だ。宜しく頼む。」

零「副監督を務める雨城零です。本名は吉良ですが、苗字で呼びたい人は雨城の方で呼んで下さい」


淡々と話す久遠と零。円堂はうろたえる。


円堂「……どうして、響木監督が代表監督でも副監督でもないんですか?」

響木「…………」


黙り込む響木。


響木「…久遠や零なら、今まで以上にお前達の力を引き出してくれる。そう判断したからだ。それに、零の力はお前達なら知っているな?」

「「「!!」」」

円堂「…………」

響木「…………((コクッ」


響木が頷く。
円堂はそれを見て、自分も頷いた。


久遠「では、代表メンバーを発表する。…雨城。」

零「はい。」


零は、久遠に持っていたボードを渡した。


久遠「…鬼道有人。」

鬼道「はい!」

久遠「豪炎寺修也。」

豪炎寺「はい!」

久遠「基山ヒロト。吹雪士郎。」

基・吹「はい!」

久遠「風丸一郎太。木暮夕弥。綱海条介。」

風・木/綱「はい!/おう!」

久遠「土方雷電。立向居勇気。緑川リュウジ。」

土・立・緑「おッス!/はい!」

緑川「…((ホッ」

久遠「不動明王。」

不動「フッ。」

久遠「宇都宮虎丸。飛鷹征矢。」

虎/飛「はい!/! ……はい!」

久遠「壁山塀五郎。」

壁山「っは、はいッス!!」

栗松「おめでとうでヤンス、壁山ぁ!」

壁山「俺が…、代表〜ぉ!!」

栗松「壁山は、雷門中1年生の希望の星でヤンス!」

久遠「栗松鉄平。」

栗松「え、お、俺でヤンスかぁ?」

久遠「………最後に、円堂守。」

円堂「…はい!」


秋「……!((ホッ」

目金「………;」

久遠「以上、16名……プラス1名。」


久遠は最後に一言付加えると、零にボードを返した。


壁山「栗松〜、おめでと〜う!」

栗松「壁山〜ぁ!」


抱き合う1年2人。


染岡「………くっ…」


拳を握り固める染岡。
代表に選ばれなかった者達も俯く。


武方「…俺、落選しちゃった…みたいなぁ?」


一斗「お兄ちゃ〜ん僕もう駄目だ〜!」

目金「泣くな、お前の無念は僕が晴らす!」

秋「精神的に、物凄く弱かったのね;」


秋と春奈は、泣きながら兄に抱きつく一斗を見て呆れる。


佐久間「…鬼道。」

鬼道「…佐久間。」


鬼道と一緒に豪炎寺も振り向く。


佐久間「頑張れよ、お前は俺達の誇りだ。」


佐久間は手を差し出し、握手を求める。


鬼道「ああ!」


鬼道もその手を握り返す。


染岡「円堂!」

円堂「?」

染岡「俺達の分まで、暴れて来いよ!」


染岡・マックス・シャドウが微笑む。


染岡「……世界を相手に!」

円堂「染岡……。……おう!」


久・冬「…………」

零「…………」


響木は振り返って言った。


響木「今日からお前達、“日本代表イナズマジャパン”だ。選ばれた者は、選ばれなかった者の思いを背負うのだ!」

円堂「…………はい!」

「「「はい!/はいッス!/おう!」」」

響木「…………」


響木はそのまま去って行った。


久遠「…いいか、世界への道は険しいぞ。覚悟はいいな?」

「「「はい!」」」


選ばれた者達で円陣を組む。


豪炎寺「愈々世界か。」

風丸「長かったな。これが頂上への第一歩だ!」

基山「どんな相手が待っているのか、楽しみだね。」

鬼道「そうだな。」

円堂「……何てったって俺達は、日本代表だ!そして次は、絶対に世界一だ!やってやろうぜ、俺達はイナズマジャパンだ!」

「「「おう!!」」」


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(抜かし・ED)

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