二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第85話「来たぜ!世界大会!!」 ( No.73 )
日時: 2013/07/31 20:55
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




日本代表専用のジェット機——イナズマジェットにイナズマキャラバンが入れられる。
その様子をイナズマジャパンは空港から見ていた。


栗松「すっげ…! 見たでやんすか?!」

壁山「イナズマキャラバンを食べたっす…!」

立向居「あれがイナズマジェット…日本代表の飛行機です…!!」

栗松「これでライオコット島まで飛んでいくんでやんすね!」


野々美が弁当を持って現れる。


野々美「はーい、お弁当ー!」

壁山「おおっ、弁当っすか?!」

少林寺「海苔弁ですか?!」

野々美「あっコラァ!」


壁山が弁当を勝手に覗いた。


壁山「凄いっす!」

少林寺「美味しそうー!!」

野々美「駄ー目! これは飛行機の中でよ!」


壁山は残念そうに項垂れた。


半田「あいつ等のことを頼んだぞ。」

風丸「ああ。」


風丸はサッカー部の面々と話している。


円堂「ありがとうございます、野々美さん。」

野々美「相手は世界よ? もりもり食べて、いっぱい力をつけてね! 期待してるよ、イナズマジャパン!」


野々美はVサインをして微笑んだ。


「「「はい!!/おう!!」」」


吹雪「染岡くん、佐久間くん。僕達の分も暴れてきてね。」

染岡「おう! 任せとけ!」


染岡は握り拳を作り、佐久間は黙って頷く。


基山「緑川。」

緑川「ん?」

基山「…一緒に行きたかったな。」

緑川「すまん。だけど、やれるだけのことはやった。…後悔はしていない。」


緑川は目を伏せる。


円堂「緑川…」


不動「フッ、湿っぽいこった。これで最後って訳でもねぇのによぉ。」


ベンチで不貞不貞しく寝転がっている不動。


鬼道「不動!」

零「でも、残念ながら今回は、不動さんの言う通りですよ。」

円堂「え?」


後ろから零が顔を出し、不動のいるベンチの背凭れに肘を突いた。


零「チームに合流すれば、試合に出ることは可能。世界大会の試合でも、選手の入れ替えは認められてますからね。いい加減、大会規約読みましょうよ、しっかりしなきゃキャプテン。




零は呆れたように笑いながら説明した。


円堂「そうなのか?!」

零「そんな下らない冗談言いませんよ。」

円堂「よぉーっし!」


円堂は吹雪と緑川と肩を組む。


円堂「吹雪、緑川! 向こうで待ってるぜ! 世界と戦うためには、イナズマジャパン全員の力が必要だからな!」

吹雪「頑張ろうね緑川くん。もう一度、みんなと一緒にプレイするために!」

緑川「『七転び八起き』…諦めなければ必ず道は開ける、か…。よし! きっとみんなに追いつくから!」


緑川はヒロトと握手を交わした。


吹雪「こんな怪我、すぐに治してみせる…!」

円堂「ああ、その意気だぞ!」


零「無理しないこった。『急がば回れ』、だろ?」

吹雪「分かってる。」


2人は笑って返した。


吹雪「きっと追いつくから、みんな負けちゃ駄目だよ?」

円堂「当たり前だ!」


不動「…ていうかあんた、何でそんな格好してんだよ。」

零「ああ、これ。」


零はジャパンのジャージを着ている。無論、ジャケットの下は完全に私服だが。


零「まぁいいじゃないっすか、何れ分かりますよ。」

不動「……」


不動は何か考えるような顔をしていた。


虎丸の母「豪炎寺さん…この子のこと、宜しくお願いします…!」

豪炎寺「はい。」

野々美「虎丸くん。お店もおばさんも、私に任せて大丈夫だから! 力一杯戦ってらっしゃい!」

虎丸「うん!」


夕香「頑張ってね、お兄ちゃん!」

豪炎寺「ああ。夕香もフクさんの言うことを聴いて、元気にしてるんだぞ。」

夕香「はーい!」


豪炎寺と虎丸は和やかに家族との時間を過ごしていた。

久遠と響木が現れる。
2人の後ろには若い男性がついて来ていた。男性は白衣を着ている。


久遠「全員集合!」


円堂達は集合するが、男性に気付く。


円堂「監督、その人、誰ですか?」


円堂が男性を指差す。
男性はニコリと笑って返す。


零「あー、やっと来たんだ。遅いっつの。」

男性「うるさいなぁ、お医者さんには道具の準備とかゲームとか色々と必要なんだよ。…キミが円堂くんか、零に話聴いてるよ。」


零は男性まで歩み寄り、男性は円堂にまた笑いかける。


久遠「彼は矢舞神吾(やまい かんご)、16にして有名大学をトップで卒業した天才外科医だ。これからお前達が世界と戦っていく上で、身体の管理はこれまで以上に重要になる。矢舞に

は、これからお前達の専門医として同行して貰う。」

矢舞「外科医だけど、大体はいけるクチだから。これからヨロシク。あっ、キミ!」


矢舞は挨拶を終えると豪炎寺に近付く。


矢舞「修也くんだよね? 勝也先生にはには昔色々と世話になったんだ、お父さんによろしく言っといて!」

豪炎寺「は、はい…」


少し驚き気味に返事をする豪炎寺。


零「うざいおっさんっすね。」

矢舞「お前は早速切開でもするかな。」


零が呆れて言うと、矢舞は振り向きも表情を変えることもせず言い返した。


久遠「これより、出発する。」


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イナズマジェットは離陸した。


円堂「(行ってくるぜ、みんな…世界に…!!)」


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(OP)


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