二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.74 )
日時: 2013/07/31 20:56
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



飛行機は雲の上にまで到達し、飛行を続けている。


(零は春奈の隣、矢舞は久遠の隣)


木・虎「おお…! うわああ…!」

虎丸「雲がずーっと下にありますよ! すっごい、すっごい!」

木暮「はしゃいじゃって、かわいーねー、ウッシッシッシ…」

虎丸「そっちだって、夢中で見てたじゃないですかぁ!」

木暮「ぅおーっ! 船があんなに小っちゃーい!」

虎丸「ホンとだ、すっごいですねー!!」


2人は窓の外を見てはしゃいでいる。


綱海「………」


綱海は汗をびっしょりと掻き、珍しく静かにしている。


立向居「綱海さん、どうしたんですか?」

綱海「ぅお、おおお俺…ひ飛行機は駄目なんだ……」


震えて、呂律が回らなくなっている綱海。


綱海「海に返してくれーっ!!」


立向居とマネージャーは笑いを堪えていた。


矢舞「ザマぁないね!」

秋「お医者さんの言うことですか…?」


秋が呆れて指摘する。


円堂「うーん…ライオコット島かぁ…」

風丸「どんなところかな…」


零「別名・サッカーアイランド。FFI世界大会のために、南の島を丸ごと会場にしたらしいですよ。」


零は膝立ちになって円堂達の方を向く。


風丸「丸ごと会場って…」

円堂「すっげー!」


染岡「フッ…俺に相応しい舞台だぜ。この俺のプレイで、世界の度肝を抜いてやる…!」

円堂「ああ、頼んだぜ! 染岡!」


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(夏未のターン)


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ジェット機はライオコット島に着陸した。
キャラバンがジェット機を降り、続いて円堂達も降機した。


円堂「ぅわあああっ…!」

「「「おおーっ!!」」」

綱海「……」


青褪めた綱海を除き、ジャパンは一面に広がる『サッカー大会らしさ』の景色に目を奪われた。

各国のエンブレムが描かれた旗、様々な国から来た観光客や、他国語の放送。


壁山「が、外国っす…!;」

栗松「どこもかしこも、サッカーばっかりでやんす!;」


初めての海外に興奮する2人。


秋「可愛いーっ!」

冬花「…」


サッカーボール模様の髪飾りを付けた犬を見ている秋と冬花。


冬花「…あ! イナズマジャパンの旗…!」

秋「ホントだ!」


鬼道「『サッカーアイランド』か…その名に相応しい島だ。」

風丸「ここに集まってくるんだな…世界の国から選ばれた、最高のプレイヤー達が…」


豪炎寺「遂に来たんだな…世界に。」

円堂「ああ!」


零「……」

矢舞「…どうだい? ここは。」


島の風景を見ていた零に、矢舞が話しかける。


零「……平和、だね。」

矢舞「『10年前』と違って…ね。」


零は鋭い目つきを更に尖らせ、矢舞を睨む。勿論笑顔は崩さないままだが。
矢舞は馬鹿にするように零を見ていた。


.


メンバーはキャラバンに乗り込み、宿舎へと向かう。

(零と矢舞はお隣同士)


春奈「ここが島の中心となる、セントラルストリートです!」

綱海「おおっ、南の島って感じだなー! いいじゃねぇか! 元気出てきたぜ!」


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暫く進むと、見える景色が変わった。


綱海「…あれ、南の島じゃなくなったぜ?」

零「出場チームが最大限の力を発揮出来るよう、島は出場チームの母国を模したエリアごとに分かれているみたいですね。しかし本当…」


零は窓の外に目を遣り、あごに手を添えて考察する。


零「金掛けてるなぁ。わざわざ材質まで揃えて…。多分、水や食べ物も普段使ってるのと同じでしょうから、体調崩す心配もありませんよ。」

不動「あんたが言うか。」

零「水が違うと髪や肌にも影響が出ますからね。これ以上髪の退行が進まずに済みますね。良かったじゃないですか。」

不動「心にもない気遣いをどうも。」


席が離れているにも関わらず、目も合わせずに言い合う2人に周りは呆れる。


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(抜かし・CM)


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