二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続き ( No.79 )
- 日時: 2013/07/31 21:24
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(抜かし)
秋「みんなー! 用意は出来たー?」
木暮「…? !」
木暮は女子達の方を見て赤面した。
着替え終わった秋・春奈・冬花は階段を下りてくる。
壁山・栗松も顔を染め、壁山はまたボタンをちぎってしまい目金の額にヒットした。
立向居「うわぁ…可愛いです!」
栗松「き、綺麗でやんす!」
春奈「ちょっと、そんなにじろじろ見ないで下さいよっ…きゃ!」
春奈は照れた拍子に、慣れないヒールのせいか階段から足を滑らせる。
零「よっと。」
春奈「!」
3人よりもあとから来た零が春奈を受け止める。
零「ったく、危なっかしいね。」
春奈「えへへ、ありがとう…」
春奈は苦笑した。
零「しかしまぁ、3人共、お綺麗ですよ。よく似合ってますし、見繕った甲斐があるってもんですね。」
零は春奈を離し、コツコツと足音を立てて階段を下りながら3人を褒める。
冬花「そんな…」
春奈「零くんのセンスが良かったのよ。あっ…その格好で『くん』じゃおかしいわね…」
春奈は顎に手を添えて考える。
春奈「うーん…あっ! 零ちゃ(零「音無。」ぇ?」
零「いくら音無と言えど許されざることがあるから。」
春奈「ご、ごめん零さん。」
零は笑顔のまま顔に影を作り、春奈は即座に謝った。
矢舞「ぶふぉっ!! その顔で『ちゃん』って…!」
不動「いいザマじゃねぇか零チャン。『馬子にも衣装』だな。」
零「モヒカンにタキシードなんて邪道過ぎますよ明王チャン。」
矢舞と不動は零をからかう。
不動と零は壁際で掴み合いの喧嘩に発展し、風丸が傍で文句を言い出す。
「何だそのヒール。実は小っこいの気にしてたのかよ。」
「そんな服着るんならヅラでも被ったらどうですか? 視界に入るだけで不快なんですけど。」
「零、そんな格好で脚を上げるな!」
秋「あれ? …円堂くんは?」
基山「そういえば、いないね…」
ヒロトは辺りを見渡す。
秋「あっ、もしかして…」
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(秋が円堂を迎えに行く)
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会場では、ドレスやタキシードの紳士淑女がワイン片手に談笑し、シックな音楽が流れ、『如何にも金持ちのパーティ』という雰囲気になっている。
壁山「うわー…美味しそうなローストビーフっすー…!」
栗松「駄目でやんす! 食べたらまたボタンが外れるでやんす!」
壁山「……」
栗松が料理から壁山を離した。
木暮「これと、これと、これと、わーこっちもー!」
次々と料理を皿に盛る木暮。
春奈「木暮くん! そんなにいっぱい取っても食べられないでしょう?!」
木暮「ウッシッシッシ…」
春奈「ぁ…待ちなさい!!」
すぐに木暮を追いかけようとするが、ナイツオブクィーンの1人と目が合い、静かに微笑んで木暮を追いかけに行く春奈。
デービット「…はしたない。」
エドガー「先日は見事な開会宣言でした。あなたのような華奢で清廉な方が推薦選手だなんて、私は今でも信じ難く思っていますよ。」
零「そうですか…。私、そんなに弱そうに見えますか?」
エドガー「滅相もない。美しく、それに加えて強か。これほどに魅力的な女性はそういませんよ。その赤いドレスも、色白なあなたによく映えています。」
零「それはどうも…」
エドガー「予選大会も、あなたのような方の指導があってこそ、勝ち抜けたのかもしれませんね。」
零「はあ…。!」
エドガーと会話していた零は、エドガーの返しがうざくなってきたのか、うんざりした顔をしている。相変わらず笑顔ではいるのだが。
零は近くを通りかかった冬花に気付く。
零「冬花さん、ちょっと…」
冬花「零さん、どうかしたの?」
冬花が歩み寄ると、零は冬花の方にポンと手を置く。
零「ちょっと交代お願いします。」
冬花「ぇ。は、はい…」
零はそのままふらふらとその場を離れた。
エドガー「あなたは、イナズマジャパンのマネージャーですか。」
冬花「は、はい。」
エドガー「あなたのような美しい女性に応援されるなんて…羨ましい限りです。」
冬花「え? は、はあ…」
冬花はキョトンとするが、何とか笑って誤魔化した。
(抜かし)
円堂「やっぱり、何か変なんだよなぁ…」
立向居「! 円堂さーん!」
立向居は円堂に気付き、円堂を呼びながら手を挙げる。
風丸「こっちだこっちー。」
円堂「ああ!」
エドガー「フッ…フフフフ…」
「「「?」」」
鬼道達はエドガーの方を向く。
エドガー「いや失礼。あまりにも似合ってたものだから…」
零「…」
不動「…フッ。」
零と不動はエドガーの嫌味に気付いてニヤつく。
エドガー「さぁ冬花さん、向こうへ行きましょうか。デザートがありますよ。」
冬花「ぇ、あ、あの…」
目金「ちょっと待って頂けますか。」
(ちょっと抜かし)
エドガー「…だったら、やってみますか? 今、ここで。」
エドガーは不敵な笑みを浮かべる。
円堂「ぇ…?」
ざわつく円堂達。
エドガー「私のシュートがキミに止められるかどうか…」
円堂「!」
エドガー「『嫌』とは言わないですよね?」
円堂「……いいだろう。」
円堂は少し考えて答えた。
円堂「受けて立つ。」
鬼道「円堂! 、!」
不動「面白いじゃねぇか、やらしてやれよ。」
零「敵のシュートを見ておくことも、ゲーム攻略には大事ですしね?」
不動は鬼道の肩を掴み身を乗り出し、零は鬼道の顔を覗き込んで楽しそうにしている。
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