二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第87話「英国の騎士!ナイツオブクィーン!!」 ( No.82 )
日時: 2013/07/31 21:33
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




早朝——


円堂は珍しく早く起き、ベッドから降りてカーテンと窓を開ける。
海を眺め、風に当たる円堂は、昨日のエドガーとの対決を思い出していた。


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エドガー「エクスカリバー!!」


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円堂はバンダナをつけ、気合を入れる。


円堂「(今日が、本当の勝負だ!)」


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(OP)


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(円堂・豪炎寺・鬼道)


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グラウンドでは、円堂達3人を除いたメンバーが練習を始めていた。
不動と零はみんなから離れた場所でだが(勿論2人共別々)。

木暮が土方にパスしようとすると、佐久間がカット。


佐久間「っ!」

風丸「! やるじゃないか佐久間!」

佐久間「フッ…当然さ! この時のために俺は……! 染岡!」

染岡「おうっ!」


佐久間は風丸と栗松をかわして染岡へパスした。


染岡「いくぜぇ!!」


染岡は壁山を抜いてシュートを撃つ。
ボールは立向居を抜いてゴールした。


染岡「ぃよっしゃあ!!」

壁山「染岡さん凄いっす!!」

染岡「やっとみんなと戦える…必ず俺の力を活かしてみせるぜ!!」


そこに、円堂達3人が帰ってきた。


円堂「こんな朝早くから練習かぁ!!」

栗松「キャプテン!!」

「「「おはようございます!/おはよう!/おはよう円堂!!」」」


不動と零以外の者達は円堂達に集まる。


円堂「やっぱり、お前達もじっとしてられなかったのかぁ…」

綱海「ああ…気合が入っちまってさぁ…ほら、見せ付けられただろ? エドガーって奴の必殺技。」

立向居「あんな強烈な相手と戦うと思ったら、いてもたってもいられなくって…」

壁山「っそ、そうっす、寝てられないっす…」

栗松「俺…自分のサッカーが通用するかどうか分からないでやんす…!」

円堂「みんな…」


弱音を吐く者に、円堂は少し遺憾を感じる。


零「まーまーみんな落ち着きなって。」


ボールを脇に抱えた零がへらへらしながら歩み寄る。


零「今回の試合、僕出ますから。やばくなっても、フォローは入れますよ。」

壁山「やなこと言わないで欲しいっす…」


不動「フッ…」


リフティングしながらほくそえむ不動。

秋と春奈がグラウンドに駆け寄ってきた。


秋「みんなー! 朝ごはんよー!!」

春奈「パワーをつけて、今日の試合、勝ちに行きましょう!!」


円堂と豪炎寺、鬼道は目を合わせて頷きあう。


円堂「大丈夫だ! みんなもっと自信を持て!」

鬼道「世界一を競う奴等の力は、確かに驚くほど凄い。だが、俺達もその中の一員なんだ!」

栗・虎・飛「!」


みんなに明るい雰囲気が戻る。


円堂「ここまで来たんだ! 思いっきり、世界の凄い奴等と競い合おうぜ!!」

綱海「そうだぜ! ビビってたってしょうがねぇ! 『当たって砕けろ』だ!!」

零「綱海さんが砕けるのは勝手ですけど、巻き込まないで下さいよ。」

「「「あはははは…」」」

円堂「当たっても俺達は、砕けたりなんかしない! 絶対ナイツオブクィーンに勝つんだ!!」

「「「おう!!」」」


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イナズマジャパンは船でスタジアムまで移動する。
みんな海の景色を楽しそうに見ていた。

(零は久遠の隣で窓際・矢舞は1人)

久遠と零が席を立つ。


久遠「今日の、スターティングメンバーを発表する。」


船内が一気に静かになる。


零「FW、豪炎寺さん・宇都宮。」

豪/虎「…/はい!」

零「MF、鬼道さん・風丸さん・基山・土方。」

鬼・風・基・土「はい!」

零「DF、壁山・綱海さん・飛鷹さん・栗松。」

壁・綱・飛・栗「はい!」

零「GK、円堂さん。」

円堂「はい!」

零「…以上です。僕は後半から出ますんで、この中の誰かが交代することになりますから。」


不動「チッ…また、ベンチかよ。」


不動は体勢を崩して窓側に体重をかける。


久遠「リザーブは、休みという意味ではない。」


不動は久遠の言葉ににやりと笑った。


染岡「俺の分まで、しっかり頼むぜ。」

壁山「……染岡さん…!」


壁山の目には涙がたまっている。
染岡は親指を立てた。


染岡「待つのには慣れてる、もう焦らねぇさ。」

壁山「はいっす!!」


染岡と壁山のやり取りを、響木は和やかに見ていた。


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船はだいぶ進み、島が見えてくる。


鬼道「あそこが新たな挑戦の出発点か…」

豪炎寺「ああ…!」


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染岡は外で潮風に当たっている。
そこに響木が並んだ。


響木「いい面構えになったな。」

染岡「響木監督…」

響木「逆境を知る者は強い。必ず来るぞ、その強さを活かすときが。」

染岡「……! はい!」


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円堂と立向居もまた、船上の別の場所で風に当たっていた。


立向居「……っ、円堂さん! 絶対にエクスカリバーを止めて下さい!!」

円堂「ああ! 任せとけ!」


2人は再び島に目を遣った。


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(抜かし)


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