二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第70話「呪われた監督!」 ( No.9 )
日時: 2012/07/17 18:43
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

円堂「…………」


いびきを掻いて寝ている円堂。
ベッドに、秋が歩み寄る。


秋「…はぁ。円堂君、円堂君てば!」

円堂「うーん…母ちゃんあと5分……」

秋「! ……“母ちゃん”?;………もう起きなさい!!!」

円堂「ふぇっ!?」


秋の声が木霊した。
起き上がる円堂。


円堂「んー、何だよいきなりでっかい声でー……秋ィ!?」

秋「いつまで寝てるのよ。早く起きないと練習始まっちゃうわよ?」

円堂「え?あちょっ…!」


ドサッ!


部屋を出て行こうとする秋に手を伸ばした円堂は、その勢いでベッドから転げ落ちた。


円堂「…どうなってるんだ?……いっけね!今日から俺達、合宿だった!!」


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(OP・抜かし)


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準備運動をしているイナズマジャパン(以下:IJ)。


春奈「愈々始まるんですね、世界への挑戦が…!」

秋「ええ!……!」


秋は、孤立している不動と飛鷹に気付いた。


秋「……あれ?虎丸君は?」

春奈「虎丸君…そう言えば、まだですね。…あ!来ましたよ。」


汗を掻いて走って来る虎丸。


虎丸「っ、ハァ、ハァ…円堂さーん!!」

円堂「虎丸!」

豪・鬼「……」


円堂・鬼道・豪炎寺に駆け寄る虎丸に、円堂が歩み寄る。


円堂「虎丸、おはよ!」

虎丸「おは、おはようございます!;す、すみません…;何か信号という信号が…皆赤信号で……;」


息を整える虎丸に、壁山と緑川が歩み寄る。


緑川「だーからそんなに無理して家から通わなくても、ここに泊まればいいのに。」

壁山「ここのご飯、すっごく美味しいんスよ?」

虎丸「ぇ、あー…でも俺、自分の部屋でないと眠れないもので…」

円堂「え、そうなのか?」

虎丸「は、はい…//」

不動「フッ。」


赤面する虎丸を鼻で笑う不動。


不動「大方、ママに子守唄でも歌って貰ってんじゃねーのか?」

虎丸「…」

綱海「彼奴…」


俯く虎丸の肩に手を置く綱海。


綱海「気にすんな!あんなの言わせときゃあいいんだよ。」

虎丸「…はい。」


円堂「……」

風丸「何であんな奴が、代表に選ばれたんだろうな…(「ダッサーい。」…?」


棒読みの声が聞こえてきた。


零「アンタ、中2にもなってお母さんの事“ママ”って言ってんスか?ぷっ、恥ずかしーい。」


腕を組んで笑いながら不動に言う零。


不動「ハッ、アンタ馬鹿か?今のは馬鹿にしたんだよ。彼奴に向けて、馬鹿にするために言い換えたんだよ。」


それに対抗し、腰に手を当て零の身長に合わせる不動。


零「けど咄嗟に言い換えるなんて難しいですよ。思わず普通に呼んじゃいます。て事は、“ママ”って言い慣れてんでしょ?」

不動「…てめェ、女だと思って大人しくしてりゃあ…」

零「いいんですか?そんな口利いて…アンタを響木さんに推薦したのも、代表に選んだのも僕だっていうのに。」


言い合いから睨みあいに発展する。鼻がつくくらいの距離まで近付く2人。



不動「そりゃあ、俺の実力だから関係無いだろ。」

零「関係無い事は無いですよ。ちょっとでも態度が悪いとマナーが成ってないと見なし、即・代表落ち。」

不動「なワケあるかよ。」

零「いーや、あるかもしれないじゃないスかー。」

不・零「…………」


暫く黙り込む2人の間に火花が散る。


風丸「お前等、いい加減にしとけよ…」


流石に焦った風丸が零の襟部分を掴んで不動から引き剥がす。
その場は何とか治まった。


栗松「あ、監督が来たでヤンス。」


校舎の方から、久遠と冬花が歩いてきた。


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(抜かし)


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久遠「これからアジア予選に向けて、練習を始めるが、その前に一言言っておく。…はっきり言おう。」


メンバーの間に緊張が走る。


久遠「今のお前達では世界には通用しない。」

一部「!!」

マネージャー「!」

久遠「何だその顔は。まさか自分達が世界レベルだと思っていたわけではあるまいな。お前達の力など世界に比べれば…吹けば跳ぶ紙切れのようなものだ。」

円堂「! …紙切れ;」

久遠「私達は、そんなお前達を一から鍛え直すよう頼まれた。中には私のやり方に納得できない者も居るだろう。だが口答えは一切許さん。お前達は、私の言う通りに実行することだけ考えていれば、それで良い。特に鬼道、吹雪、豪炎寺、円堂。…私はお前達を、レギュラーだとは全く考えていない。試合に出たければ、死ぬ気でレギュラーの座を勝ち取ってみろ!以上だ!」

円堂「………」


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(抜かし)


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