二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.53 )
日時: 2012/02/24 21:21
名前: 勇騎那 (ID: TDcrpe6v)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

会場中が言葉を失っている中心のルフィは表情を変えることなくパキ…ポキ…と指の骨を鳴らした。その場に居合わせていたルーキーたちは面白いといったように笑った。

「悪いお前ら……。コイツ殴ったら海軍の”大将”が軍艦引っ張ってくんだって…………」
「お前がぶっ飛ばしたせいで……斬り損ねた……」

キン…と刀を鞘にしまいながらゾロが言った。ルフィが殴らなかったとしてもゾロが切り裂いていたに違いない。ルフィがそういう女ではないことは船員みんなが分かりきっていることである。分かっているから慌てることもない。

「___じゃ、やる事ァ決まってきたな」
「舞台裏のどっかにあると思うよ!!ケイミーの首輪のカギ!!おれハチの傷診なきゃ。頼むよ!!」

麦わら一味がそれぞれの行動に出始めた。と、その時だ

「おのれ!!!下々の身分でよくも息子に手をかけたな!!!」
「逃げろ外へ!!!」
「キャーーーー!!!」

天竜人が銃を無差別に放ち始めた。会場にいたバイヤーたちは逃げ惑い、(ゴドリックからすれば)意味不明な鎧をまとった天竜人の衛兵がごろごろ出てくる。

「この世界の創造主の末裔である我々に手を出せばどうなるか______!!?」

タンッ!!

サンジが天竜人の腕を軽く角度を変えて中の位置を線対称の位置にまで持ってきた。

「貴様、ロズワード聖に!!」

衛兵の鎧を蹴り砕く。さらにゾロが別の衛兵を切った。血が飛ぶ。

「行け!!ケイミーちゃんを解放しろ!!」
「よしきた!!任せろ!!!」

そうしている間にも衛兵はバコバコ湧いて出てくる。

「貴様らあくまでも我々に歯向かうと言うんだな!!?」
「ケイミーは売り物じゃねェ!!!」
「『海軍大将』と『軍艦』を呼べ!!!目にものを見せてやれ!!!」

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.54 )
日時: 2012/02/25 11:39
名前: 勇騎那 (ID: QuEgfe7r)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

「ふせろ!!三十六煩悩鳳!!!」
「「どわァ〜〜〜!!殺す気かァ!!!」」

ゾロの斬撃が見事にケイミーが閉じ込められていた水槽にクリーンヒット。やっとケイミーと言葉を交わすことができた。はいいが、一歩間違えばルフィとサンジごとだった。ゾロに限ってそんなことはないが。

ボボボォ…ン!!

少し遅れてロビン、ウソップ、ブルックが到着した。会場の天井近くからだ。

「行ってきます!!!」

死んで骨だけブルック、は本当に骨だけのためかなり身軽だ。だから飛び降りても支障はない。

「ありがと!」

ロビンは百花繚乱”ウィング”で降りてくる。

「おれ飛ぶとも言ってないんですけど〜〜!!」

身軽でもない、羽もないウソップはまっさかさまに落ちていく。

「こやつら女は剥製にして、男はエサ抜きがりがり奴隷の刑にしてやるえ」
「そん時に性別間違えんじゃねェぞ?」

またしてもゴドリックは歪みない。

「ぎゃあああ!!!」

ウソップが落ちた真下にいたのが運のつき。天竜人はウソップの尻に潰されてしまった。

「ウソップ!!ロビン!!ブルック!!」

3人は残りの敵を薙ぎ倒していく。その間にも刻々と時は迫っていた。

「ルフィ、ケイミーは!?」
「あそこだ!!首についた爆弾外したらすぐ逃げるぞ。軍艦と大将が来るんだ」
「えェ!!?」


「海軍ならもう来てるぞ。麦わら屋」

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.55 )
日時: 2012/02/25 12:09
名前: 勇騎那 (ID: QuEgfe7r)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

聞こえてきた冷たくもある甘い美声を振り返ると、トラファルガー・ローが部下を従えて足を組んで座っていた。

「何だお前……。そのクマ」
「海軍ならオークションが始まる前からずっと、この会場を取り囲んでる。この諸島に『本部』の駐屯所があるからな」
「それやばいんじゃねェか?」

珍しくゴドリックが弱気な発言をした。

「誰を捕まえたかったのかは知らねェが、まさか天竜人がぶっ飛ばされる事態になろうとは思わなかったろうな」
「トラファルガー・ローね…あなた…!!ルフィ、海賊よ彼」
「クマもか?」
「……ふふ、面白ェもん見せて貰ったよ麦わら屋一味。それとフィオレータ屋、いい情報くれたな」

先ほどとは-ゴドリックのように人の表情の変化にかなり敏感な者でなければ分かりずらいくらい-少しばかり表情を女に飢えている男のものに変えてローが言った。それを見てゴドリックは数分前の自分の言葉を思い出した。

<うちの船長は女だ!!人の性別くらい正しく見分けろ!!>

「……おれのガードは堅いぞ」
「そう…」

その時のローは欲しいものは力ずくで奪う、海賊の顔をしていた。

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.56 )
日時: 2012/02/25 18:32
名前: 勇騎那 (ID: QuEgfe7r)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

「あいつらの狙いの人魚を殺すのアマス!!」
「しまったケイミーちゃんが!!!」

ケイミーが天竜人の凶弾にかけられようとしていた。ここまで麦わらの一味の中でただ一人一切戦闘に参加してい無かったゴドリックがとうとう動いた。
鳥でもないのに突然飛んだかと思えば、一瞬にして舞台の上に立っていた。

「そうはいかないぜ?ケハハハハ!!」
「(…何なんだ…この全身に虫が這いまわるような気持ち悪さは…)」

ゾロはけたたましいゴドリックの笑い声に寒気と恐怖を感じた。そして
その場にいた者たちの感覚がすべて一体化した。

「…!お前も死ぬアマス!!」

天竜人に狙いを定められたゴドリック。しかしゴドリックの反応の方が一歩早く天竜人を仕留めた。

「帯-フェルーラ-!!」

両手から繰り出された赤い怪しい念波が天竜人の体を拘束し、気を失わせていた。

「シャルリア宮っ!!!」

バリバリ・・・

会場の視線は一気にステージ上に集中した。壁が両側へわかれるように裂け、中から巨人が出てきた。あとは……若々しいジジイと、黒髪にメタルブルーの目の…女だろうか。白いTシャツの上にヴァイオレットのパーカーを羽織り、蒼色のダメージショートパンツ、赤いハイヒールを履いている。左手の人差し指にはサファイアのリング、中指には黒いトバーズ、右腕にはパールのブレスレットを付けている。

「ホラ見ろ巨人君。会場はえらい騒ぎだ。オークションは終わりだ。金も盗んだし…さァ、ギャンブル場へ戻るとするか…」
「質の悪ィじいさんだな。金奪る為にここにいたのか」
「一応おれも貰うもんは貰っといたんだわ」
「てめェも同類か!!」

のんきな二人にゴドリックの鋭いツッコミが入る。

「考えても見ろ………こんな年寄り私なら絶対奴隷になどいらん!!わはははは」

そのジジイは周囲がシーン…としているのに気付いた。

「ん?なんだちょっと注目を浴びたか」
「ありゃ商品じゃないか!!!どうやって檻から抜けて…」
「どうやって錠を外したんだ!!?」
「レ……レイリー」
「え!?コーティング屋か!?どれが!?」
「おお!!?ハチじゃないか!?そうだな!!?久しぶりだ。__何しとるこんなところで!!その傷はどうした!!あ〜いやいや、言わんでいいぞ。………ふむ…」

ぶっ飛ばされた天竜人、数えきれないほどの衛兵、広い割には人気の少ない会場、ここにいる数十名の海賊、その中でレイリーの目にはよく映える赤のリボンがついた麦わら帽子とくすみも皺もない純白の元結…

「つまり__成程……まったくひどい目にあったな ハチ…………。お前たちが助けてくれたのか。さて…」

ドサ…ドサ…ドサ…ドサ…

衛兵が次々に気を失って倒れた。

「え!?何で!?何した今!?」
「何だこのじいさん………!!」
「その麦わら帽子は精悍なものによく似合う…………!!その元結は心根の美しい女によく似合う。会いたかったぞ。モンキー・D・ルフィ、フィオレータ・ゴドリック」

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.57 )
日時: 2012/02/25 18:49
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

おおおおおお、





レイリーィィイイイイイイキタ————ッ!!!(壊)

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.58 )
日時: 2012/02/25 20:27
名前: 勇騎那 (ID: QuEgfe7r)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

聖地マリージョア__

「またあの小娘か………!!次から次へと…!!あの一族の血はどうなっとるんだ………!!!」

海軍のトップセンゴクはルフィの新たな事件に頭を抱えていた。ルフィの祖父であり、自身と同期のガープにもたびたび寿命を削られている気がする。

「情報では”麦わらの一味”に加え、海賊ユースタス・キッドと仲間数名、さらにトラファルガー・ローとその仲間数名、賞金首は14名まで確認。うち6名は”億越え”のルーキーです。主犯格は当然、『天竜人』に危害を加えたモンキー・D・ルフィと見られています。”人間屋”…あ、いや、”職業安定所”の衛兵たちとも連絡が断たれ、全員やられてしまっているのではと……。__とにかく、天竜人3名を人質にとった前代未聞の凶悪事件と判断しております」
「__何か要求はあるのか?」
「いえ、今のところは………!!」
「何がどうであれ、世界貴族に手を出されて我々が動かん訳にはいかんでしょう。センゴクさん…………」
「黄猿…」
「わっしが出ましょう。すぐ戻ります。ご安心なすって」

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.59 )
日時: 2012/02/27 16:26
名前: 勇騎那 (ID: VR025uml)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

「大丈夫だ。じっとしていなさい」

レイリーはケイミーの首輪を外しにかかった。しかし麦わらの一味は(正確には化け物3人は黙っていた)それを必死こいて止めにかかる。

「おいおい、じいさん無茶すんな!!!爆発しちまうよ!!!」
「奴隷の首輪が爆発するとこ、おれ達見たんだよ〜〜!!」
「私も見ましたよ。マズイですってホントその首輪は!!!」
「やべェって鍵がなきゃ外せねェって!!!」
「お前らちょっと黙ってろ」

落ち着き払ってゴドリックが言った。

「何でだよ!!お前だって首輪が爆発したとこ、見てるだろ!!?」
「この人は鍵がなくても首輪を外せるさ……!」

ボカァン!!!

確かにその通りだった。ケイミーにはかすり傷ひとつなく、首輪も手錠もすっかり外れてしまっている。

「……………!!外れた!!」
「おいおい!!何だ今の!?」

フランキーが鍵を見つけてきたようだがすでに首輪が外れていた。骨折り損のくたびれもうけとはこのことだ。

「もう首輪も手錠もねェじゃねェかよっ!!」
「_ほう、優秀だな。……だがもういい。キミ、この娘さんを運びたまえ………!!」
「何だってんだよ!!何だこの状況!!てめェら誰だ!?」

状況がつかめないフランキーとしては困惑するしかない。鍵を取りに舞台裏に行って、戻ってきたらジジイと美女が立っていて、首輪から手錠まですべて外されていた。そりゃ、困惑するだろう。

「この衛兵達を一斉に倒したのもあのジジイなら、魔術か妖術の類を使えるってことだろ…!?能力者かなんかだ………!!」
「素晴らしく不正解だな」
「え?!…お前らの麦わら帽子と、元結がどーのこーのって言ってたけど……。ルフィ、ゴドリックどんな知り合いだよ」
「おれ知らねェって本当に!!」

ルフィとしては知らないのに聞かれても困る。ゴドリックはレイリーの戦闘方法については何か知っているような口ぶりだ。

「悪かったなキミら……。見物の海賊だったか…。今のを難なく持ち堪えるとは、半端者ではなさそうだな」
「__まさか、こんな大物にここで出会うとは…」
「…”冥王”シルバーズ・レイリー…!!!間違いねェ。なぜこんなところに伝説の男が…」
「__この島じゃ、コーティング屋の”レイさん”で通っている。下手にその名を呼んでくれるな。もはや老兵。…平穏に暮らしたいのだよ」
「読んじゃ駄目だって〜。いい子ちゃんならわかるよね?キッド君、ロー君」
「「うるせェな!!」」

子どもに諭すように言い聞かせるゴドリックにキッドとローは自分のキャラも何も忘れて声を荒らげた。

「イケメン船長のキャラ崩壊シーンゲット!イェイ!!」

全くゴドリックは歪みない。いや、歪まない。まだ暮らしている時間は浅いが、麦わらの一味は彼女の性格が分かってきた気がする。__彼女、ゴドリックはとにかく自分の周りの人間をいじっていじっていじりまくる。それが至極楽しいらしい。

≪犯人は速やかにロズワード一家を解放しなさい!!直『大将』が倒着する。早々に降伏することを進める!!どうなっても知らんぞ!!!ルーキー共!!≫

海軍の放送が聞こえてきた。向こう側としては天竜人の命が最優先だろう。こっちの方が幾分かは有利に立ち回れる余裕がある。

「おれ達は巻き込まれるどころか…完全に共犯者扱いだな」
「似たような感じなんじゃね?」
「「「「「「「お前もう何も喋るな!!!」」」」」」」

麦わらの一味全員に(ロビンとブルックは除く)ゴドリックは激しく突っ込まれる。キッドとローも同感だった。正直、もうゴドリックには2度といじられたくないと思っている。

「”麦わらのルフィ”の噂通りのイカレ具合を見れたんだ。文句はねェが………『大将』と今ぶつかるのはゴメンだ…!!」
「あー、私はさっきのような”力”はもう使わんので、キミら頼むぞ。海軍に正体がバレては住みづらい」
「年寄りの世話になるつもりはねェよ。長引くだけ兵が増える。先に行かせて貰うぞ。もののついでだ、お前ら助けてやるよ!表の掃除はしといてやるから安心しな」
「(あ…これはルフィが危ないかもな…)」

この憶測は案外当たるものらしい。

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.60 )
日時: 2012/02/27 17:05
名前: 勇騎那 (ID: VR025uml)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

偉そうなキッドの挑発に乗ってしまったルフィとローと、ルフィを一人行かせまいとしてゴドリックが先陣を切って出てきた。右からルフィ、ゴドリック、キッド、ロー、の順番で並んでいる。

「先陣切って出てきやがった!!!」
「右から懸賞金”3億”のモンキー・D・ルフィ、懸賞金”2億7千万”のフィオレータ・ゴドリック、懸賞金”3億1500万”のユースタス”キャプテン”キッド、懸賞金”2億”のトラファルガー・ロー。4人とも軽く億越えの賞金首です」

海兵のだれかが手配書で4人の情報を確認している。

「お前ら…ゴドリック以外は下がってていいぞ」
「お前ら3人に下がってろと言ったんだ」
「もう一度おれに命令したら、お前から消すぞ。ユースタス屋」
「消せばいいじゃねェか。その方が獣が一人減っておれも楽だ」

戦闘を前にしてゴドリックの言葉にはかなりとげがある。棘というよりは毒か。

「迫撃砲!!撃てェ!!!」

それぞれに一発ずつ迫撃砲が撃たれる。

「ゴムゴムのっ!!”風船”〜っ!!!」

ドゴォ…ン!!

「「「「「「どわあ〜〜〜〜〜〜っ!!!」」」」」」
「凍時-グラッセ・ムーメント-!!!」

ドカァ…ン!!

「「「「「「うわあああああ!!!!」」」」」」
「反発-リペル-」

ボカァ…ン!!

「”ROOM”!!」
「!!?何だこの円!!」
「”シャンブルズ”」
「えェ!!?」

ボッカァ…ン!!

「「「「「「ぐわああああ!!!」」」」」」

それぞれの技で砲弾は撃ち返された。ルフィは防御に最適なゴムゴムの風船を使って腹から砲弾を撃ち返し、ゴドリックは凍時-グラッセ・ムーメント-で砲弾そのものの時間を巻き戻した。キッドとロー、彼らもまた自身の能力で対応していた。

「気をつけろ!!!こいつらに大砲は効かねェ!!!4人とも……!!!能力者だ!!!」

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.61 )
日時: 2012/02/27 18:57
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

野望叶いましたね!

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.62 )
日時: 2012/02/27 19:41
名前: 勇騎那 (ID: OhFpKXvJ)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

叶いました!\(゜∀゜)/ここからどんどん嫁-ゴドリック-を暴れさせていきま〜す。

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.63 )
日時: 2012/02/28 20:04
名前: 勇騎那 (ID: 5kDSbOyc)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

今回はちょっとグロイ表現があります。ご注意ください

_____________________


「やれやれ…思ったより数が多いな………」
「ちょっと!!助けてー!!どうなってんだァ!?」
「おれは能力者じゃねェ。しっかり洞察しろ」
「お前ら変な能力持ってんなーーー!!」
「てめェのが一番変だろ」

迫撃砲をいとも簡単に撃ち返した4人に海軍は慄いているが、4人は至ってのんきである。ゴドリックとしては能力者に間違えられたことがよっぽど納得がいかないらしい。

「4人とも、迫撃砲も効かねェなんて…」
「轟く悪名は本物のようだ」
「感心してる場合か!!何とか”大将黄猿”到着まで持ち堪えろ!!」

「__そんなに待ってられるかよ………」

ポイ!!とローが海兵の首を放り投げた。

「ぎゃあああああ生首〜〜!!」
「ちょっと落とさないで!!」
「何で喋れるんだ!?」
「わかんねェ体が熱い!!」
「体ないだろ!!お前の体あそこでコゲてるぞ」
「アレが熱い!体が熱い!!」
「えェ!?感覚あんのか!??」
「とにかく!!あいつの作る”円”には入るな!!!」

「”ROOM”」

ブゥ…ン!!

再び広場に先ほどよりも怪しい”円”が現れ、海兵たちはその中に入り込む形になった。ローが刀を振るうと海兵たちの体はバラバラに斬られた。

「気を楽にしろ__すぐに終わる」

「血帯-フェルーラ・ピジョン-!!!」
「「「「「「ぎゃあああああ!!!」」」」」」
「体がもげるゥゥ!!」

ピジョンルビーの色をした念波が刀へと姿を変え、海兵たちの肉をそぎ落としていく。そぎ落とされた後には血が速攻で固まって、帯のようになっていた。

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.64 )
日時: 2012/02/28 20:08
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)

ゴドリック、怖いッス!!

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.65 )
日時: 2012/03/01 20:16
名前: 勇騎那 (ID: ..kR6GNN)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

あ、でも根はガチのイケメンですよww

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.66 )
日時: 2012/03/02 17:53
名前: 勇騎那 (ID: ..kR6GNN)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

「うわァ!!!ちょっとアレ何だ!!?」

ルフィの腕が数十倍にも膨張され、海兵たちの目に飛び込んで来た。

「この腕は、巨人族の腕だ!!!」
「ひ!!ひるむな。武器を構えろ!!!必ずスキはある!!!」
「大佐!!しかし武器が!!飛んでいきます!!」
「なぜ…!!?」

銃や刀が、何かに吸い寄せられるように海兵たちの腕から離れていく。それらは一点に集まり、形を成していく。

「どう対処すればいいんだコイツらに!!!」
「いったい何が起きてるんだ!!」

ズズゥ…ン!!!
「「「「「「うわアアアアア〜〜!!!」」」」」」

遅れてオークションハウスから出てきたゾロたちは、数秒もかからずに状況を理解した。海軍が-自分たちでもそうなっていたが-ボコボコにやられ、立っているのは船長と、その星織者-ナイト-と、敵船の船長だけだった。

「おいおい、イキナリこれかよ………!!」
「あの3人も当然のように能力者か!!」
「スン!!…スンゴーーーー!!目を疑いますね!!私!!目!!ないんですけどーーーー!!」
「気の早い奴らだ…」
「あーあー。暴れちゃって船長…」
「わはははははは!!なかなか頼もしいじゃないか!!」

「何だそりゃあ麦わら屋………。締まらねェなァ………!!」

ギア3の反動でちっこくなったルフィにローは言った。

「そうか?」
「これでひとまず”陣形”もクソもねェだろう」

「准将殿!!全員出てきた模様です!!!」
「逃げる気だ。ナメられるな小僧共に!!!援軍もまだ来る!!!」
「裏口より人質三名の身柄を確保!!迫撃砲は能力者以外を狙え!!!銃撃隊後列へ!!!全兵一斉攻撃を開始する!!!海賊どもを討ち取れ〜〜〜〜〜っ!!!」
「「「「「「「ウオオオオ〜〜〜〜〜っ!!!」」」」」」」

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.67 )
日時: 2012/03/02 20:35
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)

というより思ったンスけど、ONEPIECEの海軍て海賊っぽいね

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.68 )
日時: 2012/03/03 00:31
名前: 暖菜 (ID: fQORg6cj)

すごいっすね!!
小説書けるってあこがれます・・・!

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.69 )
日時: 2012/03/03 09:25
名前: 勇騎那 (ID: ..kR6GNN)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

案外、ONEPIECEの海軍って海賊より海賊向きかもしんないww

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.70 )
日時: 2012/03/03 09:51
名前: 勇騎那 (ID: ..kR6GNN)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

「来たな。もう向こうは作戦なんかねェ…後は大乱闘だ………!!!」
「おー戻った」

闇雲にこちらに攻め入ってくる海軍を前にキッドは言を発した。

「___それじゃあな麦わら…!!お前に一目会えてよかった…」
「「……!」」

ルフィへの告白とも取れるセリフに剣豪とコックはキッドに技を発動しかけなかった。(ナミに天候棒で殴られた)

「次に出食わした時は容赦しねェ………!!」
「その『容赦しねェ』っていうのがいかがわしい意味にしか聞こえないのっておれだけだったり?」
「あんただけよ!!」

どんな状況でも全く歪まないゴドリックはサラッとセクハラ発言をぶちかます。

「………ふーんでも、『ひとつなぎの大秘法』ワンピースはおれが見つけるぞ!!!」
「「!!」」

屈指のない笑顔でルフィは言った。自分と同じことを口にするものがいたのか・・・
ルフィを真顔でじっと見つめるあまり、キッドは目の前まで迫っていた海兵に気づかなかった。それをキラーは切り裂いた。

「おいキッド!!!何をつっ立ってる」
「なァキラー……!!おれたちの通ってきた航路じゃあ、…そんなこと口にすると大口開けて笑われたモンだ。その度におれは…笑った奴らを皆殺しにしてきたがな……!!」

先ほどまでの真顔から一気に悪党の顔へ変貌させた。

「___だがこの先は…それを口にする度胸のねェやつが死ぬ海だ。”新世界”で、会おうぜ」

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.71 )
日時: 2012/03/03 10:15
名前: 勇騎那 (ID: ..kR6GNN)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

「気が向いたら剥がすさ。今はこの姿が気に入ってるんだ」

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.72 )
日時: 2012/03/03 12:38
名前: 勇騎那 (ID: /tdFVE37)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

「行くぞお前らァ!!!」
「「「「「「「おう!!!」」」」」」」

キッド海賊団は一斉に大乱闘の中へ駆け出していった。
ローはルフィに-距離的にはゴドリックの方が近かったため-近づこうとした時点でフォークスのハイヒールにぶっ潰された。復活の早いローは海兵に斬られそうになったが

「ベポ!」
「アイアイキャプテン!!」

ドガガガガガ!!!

ベポが海兵を蹴散らしていく。

「アレ!!キャプテン戻るの!?」

なぜかローはオークションハウスに引き返していく。

「よっ!!」
「お!!サンジ!!」
「ルフィ、ゴドリック、あっち見ろ」
「ん?」

サンジが指し示す方向にいたのはトビウオライダーズの面々だった。

「お〜い!!若旦那達〜〜〜っ!!」
「トビウオ〜〜〜〜!!!」
「えェ!?ハンサム!??そんな事より、準備万端だぜ!!!イエス!!ライフ イズ バラ色!!!」
「またアレらの世話になるのは心外だが、今は事を急ぐ」
「よし!!いこう!!」
「”眠り歌・フラン”!!お三人共お早く!!!」
「おォ!!!……!!ぐ____!!!」
「「寝てんじゃねェよ!!!」」

スパン!!
ルフィの頭をサンジとゴドリックが引っ叩くと、乾いた音がした。


「貴様ら!!!海賊の仲間か!!!」
「ギャ〜〜〜〜!!オ…!!!オラ違うよォーー!!海賊ではねェぬらべっちゃ!!!」

3人の海兵に銃口を向けられ、デュバルは怯えてしまった。

「”九輪咲き””ツイスト”」
「「「ぐへェ!!!」」」

ロビンが関節技-サブミッション-を極め、デュバルを救った。九死に一生を得たといってもいいほど恐ろしい体験をしたことがあるデュバルは腰を抜かしてしまった。

「お…おお〜怖かったぬらァ〜〜〜!!」
「ヘッド!!『海軍本部』には殺されかけたってトラウマがあるのに!!我慢してたんすね!!なんて立派な!!!」
「う…うるせェ!!!トラウマだの何だの言ってる時かァ!!!人生の恩人若旦那達のピンチを救うんだ!!!」
「じいさん!!フランキー!!アルヴィット!!先に行け!!」
「おう!!すまん」
「助かるぜ」
「おおお、どんだけいんだよしかし!!」

倒しても倒しても湧いて出てくる海軍をぶっ倒すのにウソップはてんてこ舞い。

「わはははは!!血が騒ぐなァ!!」
「元気なジジイだよ!!」
「おい!!4人共急げ!!」
「「「「おう!!」」」」

広場を抜けようとする4人。それを海軍は容易く見過ごしてはくれないものだ。

「”麦わらの一味”を逃がすな!!!あいつらが主犯だ!!!ん?」
「”サンダーボルト=テンポ”!!!」
「「「「「「「「ヴァギャアアアアアアア!!!」」」」」」」」

ナミが計算して起こした落雷が海軍を一網打尽にした。

Re: 【ONEPIECE】聖職者〜bleu rouge noir〜 ( No.73 )
日時: 2012/03/03 14:54
名前: 勇騎那 (ID: /tdFVE37)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

「あいつ!!ロズワード聖の奴隷を!!」
「どうやって錠を外したんだ!!?」

いかにしたのかはわからないが、オークションハウスの前に首輪でつながれていた男が解放されていた。恐らくローの仕業だ。

「おれと来るか?海賊キャプテンジャンバール」
「___そう呼ばれるのは久しぶりだ。天竜人から解放されるなら、喜んでお前の部下になろう!!!」
「___半分は”麦わら屋”に感謝しな…………!!」