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〈また明日〉

そろそろ、駅に着く。ひろき君と、駅で分かれることになる。
私は、高校から家が近いから歩いて帰るんだ。
駅に着いたら、もう会えない。クラスも、校舎も違うから
めったに会えない。
せめて最後に、

—あなたと手をつなぎたい。

さっき、手を重ねてたけどあれは手をつなぐとは言わない。
ひろき君の指と私の指を交互に絡ませてつなぎたい。
けど、叶うものじゃないよね。

「駅に着いたな。ここまで、傘に入れてくれてサンキューな＾＾」

濡れないところまで来てひろき君は傘を閉じた。
もう、行っちゃうの・・・。
もう少しそばにいたい。ひろき君をもっと見ていたい。
でも、言えない。
ひろき君が、駅に向かって歩いていこうとする。

ギュっ

「どうしたんだ？」

ふえええええ。無意識にひろき君の制服を握っちゃってる。
何してるんだろう私。離さないと、変に思われちゃう。
離れない、手を離そうとするのに離れない。

「ああ、また明日会おうな＾＾」

チュッ

ひろき君は、私の手を持ってキスをした。
ふええええええ////
ひ、ひろき君・・・。嬉しいけど、とても照れくさい・・・。


『また明日会おうな＾＾』


また明日・・・会えるといいな。

完血((ちがいます!!完結です!!間違えないでくださいよ?!

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