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あれから行く年—————。



フェルザは天国を離れ、やがて白く輝く羽も失い、堕落した天使—堕天使となり地獄を作った。
苦しみや怒り、自分勝手な気持ちのこもった残酷な世界。
憎しみを込めたこの右手で人間を殴り、神と愛し合っていた過去も全て消し去ってしまった。


『人間に暴力を振るう天使は、私の愛する天使などではない。』


この一言がフェルザの心を突き刺した。
神だけが悪いのではない。理由もなく嫉妬したフェルザも悪い。
だが、フェルザはこの言葉を理解しようとはしなかった。
人間が悪い、人間が存在するから神は自分を愛しなくなった。
マイナスにマイナスに考える。これが、地獄の世界—堕落の世界である。

「ここに、エミルやアルマをおとしいれて苦しめてやる・・・。」

フェルザは怪しげに笑うとその場から姿を消し、楽園へと向かった。

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「アルマ、ここって本当に美しくていい場所だよねっ」


緑の芝生の上でエルマは髪をなびかせながら空を見上げる。
澄んだ空色をした空は雲一つなく、太陽がギンギンと輝き日焼けがしそうなくらいだ。
現在の言葉位で言えば、今は“夏”の季節だ。
隣にいるアルマは、茶色いうさぎを抱きかかえながら嬉しそうに笑っている。

「ちょっと、アルマ!!」


「へ?ああ、聞いてるよ。」


アルマは、エミルに声をかけられハッと我に返った。
アルマは、動物と一緒にいると夢中になって周りが見えなくなる。
二回呼ばないと、気づかないほど夢中になる。

エルマは女性らしく、アルマは男性らしくそれぞれ成長していった。
やがて二人は、子孫を残すために結婚し、結ばれる運命なのだ。

いや、そのはず・・・だった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

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すみません・・・。
なんか、曲と全く関係なくて・・・。