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３５話

マスターと別れてから2時間ぐらい時間は進んでいた。
回りの雰囲気は全く変わらず、シーンとしたまま。
デルとコーマは疲れたのか、その場にぐっすりと眠っていた。
ふと、寝返りをうったデルはハッと目が覚め、起き上がった。

「いつの間に寝ていたのか…。」

辺りにデルの声は響いた。目は少したれ目になり、髪も少し乱れていた。

—俺たち何でここにいるんだっけ…。

デルは頭を抱えてボーッとしながら今までの記憶を振り返える。リンたちがどこかにに閉じ込められてるって聞いて、ここに来て…。

「マスター…!!マスターいることすっかり忘れてた…。」