二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 警視庁“嵐” 出動! ( No.20 )
- 日時: 2012/03/24 12:56
- 名前: 凛音 ◆UWWDp/sY22 (ID: XlWYwpVa)
【第一章 #16】ー犯人だって…ー
〜犯人:柴野良一side〜
なんてことをしてしまったんだろう…
そんな思いが、頭を巡る。
騒がしい東京の騒音も、まるで聞こえてこない。
ただ、仕事場の交番に向かって歩いていた。
交番につき、制服に着替える。
青い制服を身にまとった自分…それは警察。
制服を着ただけで、警察になれてしまう…。
周りのみんな、こういうんだ
「お勤めご苦労様、頑張って!!——…」
俺は…人殺しなのに。人を殺めてしまったのに。
そんな言葉が、俺の気持ちを沈ませた。
元々、警察なんて向いてなかったんだ。
俺は皆の正義の味方なんかに…なれないんだ。
??「あのぉ〜?」
そんな時に、一人の少女が入ってきた。
背はあまり大きくない、小柄な子。
良一「どうしたんだい?」
??「お兄ちゃんと離れちゃってぇ…グスン」
迷子か。
彼女の背に目線を合わせる。
良一「名前は?」
梓沙「梓沙…。」
俺は気づかなかった。
これが罠だということに…。
梓沙「おにーさんは、警察なの?」
良一「…そうさ」
応えるのに時間がかかった。
が、そんな俺の気持ちを知らずに少女は喋り始める。
梓沙「そうなんだ!!じゃあ、正義の味方なんだね!!」
正義の味方…
良一「梓沙ちゃん」
梓沙「なぁに?」
良一「この世に、正義の味方なんていない。いるはずがない。 どんな人間だって、自分中心。相手の不幸なんて気にしない。
そんな輩がいるから、世界は穢れるんだ!!!!!」
気づくと、少女は泣いていた。
俺、何言ってんだ…。
こんな小さい子に大声で八つ当たりして…
良一「ごめんよ!!泣かないで!!」
梓沙「悲しい…。なんで、そんなこと言うの?」
えっ…?
俺は一瞬、思考が止まった。
怒鳴ったから泣いたんじゃあ?
梓沙「悪い人がいるから人間は、直そうと努力するんじゃない。 悪い人がいるから、正義ってあるんじゃない。なのに…
正義の味方なんていないなんて言わないで。
誰の心にもいるよ!!正義の味方…。 お兄さんの心の中にもきっと…」
俺の心の中…。
俺は…この子に…
励まされているのか?
??「その通りですよ」
振り向くと、4人の男。
二宮「我々、警視庁の者です」