二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ+メープル魔法学校 ( No.35 )
- 日時: 2012/04/03 17:40
- 名前: 由奈 (ID: HPUPQ/yK)
17話 訪問
「…ふう、やっと着いた」
あたしは今たくまの部屋の前にいる
勿論、ベラリア何とかの事を教えてもらう為
それにしても、やだな…アイツの部屋に行くの
あたしの事をバカにするし、初対面のくせに
お前だとか…もうヤダよアイツ…
そう思いながらもあたしは扉の横にあった
ベルを引く
リンゴーン、リンゴーン…
爽やかにベルは鳴るが…
たくまのいる様子は無かった
「…いないのかな…とりあえずもう一度引くか」
そういいながらあたしはまた
ベルを引く
リンゴーン、リンゴーン…
「…留守みたい、とりあえずまた後で来るか」
そう独り言の様に言うと、あたしは
階段の方に向きを変える…
とその時
ギイッ
後ろの扉がいきなり開いた
「朝っぱらからうるせーな、何か用かよ!」
振り返るとそこにはたくまがいた
いつも通り、顔がムスッとしている
「…ていうかお前、なんで俺ん家来たんだよ!」
それはこっちの台詞よ!
とは言い出せ無かった
だって用事があって来たんだもん
「…それはともかく、実は聞きたい事があって…」
「何だよ、聞きたい事って」
「ベラリアの宝石って知ってる?」
「…ベラリアの宝石?
知るかよ、そんな物」
えっ、知らないのー!?
うわー聞いて損したよ…
「…でも、それって実在するのか?」
たくまは興味深そうな目で自分を見つめる
「実在するんじゃないのかな〜
本に書いてあった物だし…」
作り笑いをしながらあたしは言う
「…ふーん、でもお前にしては珍しいな
宝石の事に興味を持つなんて…
…ていうか、そんな事聞いてどうするつもり?」
「べっ…別に、ただ何となく聞いてみただけ」
あたしは冗談の様に作り笑いをする
「…なーんて事言って、本当はオカルト絡みだろ」
たくまは冗談に気付いた様に微笑む
「…まあ、そうだけど…それが何?」
「別に…何でもねーよ、でも…」
急にたくまの言葉が途切れる
そして、扉の方に背を向けると小さな声でこう言った
「…暇な時に、そのベラリア何とかの事
調べて置いてやるよ…」
そう聞こえた…
「かっ…勘違いすんなよ!
お前の事が好きだからとか…
そう言う意味で言ってるんじゃ無いからな!」
後ろを向いていて顔は見えなかったけど
声からは…たくまが照れ臭そうにしている事が
あたしには分かった