二次創作小説(映像)※倉庫ログ

006*きみの言葉に ( No.18 )
日時: 2012/03/21 16:30
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/

今日は手術当日。


文芽が俺のところへ顔を出してから、もう数週間経っている。



あの日以来、めっきり来なくなった。


締め付けられるような、ああこれを何と称すべきかと悩む。

恋などというものでは…ない、はずだ。
文芽に恋をする?ただの幼馴染とゆう関係で?


恋には匹敵しない。この感情は違う。


ただ、心配なだけだと自分に呪文をかける。




「それじゃあ、優一くん。今から手術室に入るわね。」

「はい。」



伊藤さんが優しく声をかけた。


京介が心配そうに俺の横へ駆け寄る。



「大丈夫だ京介。先生は絶対成功させてくれるさ。」

「……兄さん…。」



硬い表情からやんわりとした顔に替わったのを見て京介の手を握る。


少しも不安が無いわけじゃない。

少なからず、手術の失敗という低い確率を考えてしまう。



大丈夫。

大丈夫。




「ゆ、優ちゃん…!」


エレベーターが開く前に自らこじ開けようとする手が目に入った。



「…文芽?」


「優ちゃん今日手術ってさっきお母さんに聞いてっ…はっ…はあ…」
「落ち着いて文芽。」


走ってきたのか、呼吸が荒い。


俺のためにこんなにも必死に走ってきてくれた。
服が崩れても、気にせず走ってきてくれた。

額には、汗がびっしょりと垂れている。



「っ…これ、優ちゃんのためにつくったの。」



頬を赤くしながら俺の手に青いお守りを乗せた。



「優ちゃんがもう一度楽しいと思えるサッカーができるようにお願いをかけてあるから…っ」

「あ、ありがとう文芽」

「だっ…だから優ちゃん」



泣きそうな瞳で目線を合わせる文芽。




「私が私じゃなくなっても、悲しまないで…!!」




             ( 現在の恋愛指数値 3→4 up! )