二次創作小説(映像)※倉庫ログ

009*今と君に ( No.24 )
日時: 2012/03/21 16:32
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/



 ——— 季節は夏から秋、冬から春へと移り変わった。




「おい聞いたか、高卒で公務員に就職した奴いるらしーぜ」
「は、どんな奴だよそれ」

「ああ何でも、すげー頭いいらしくて…あ、あいつだよ!」



雷門中学の職員室のドアをガラリと開ける。


視線はいっせいにこちらへ向けられる。
違例の事態に大人たちは事実を受け入れられない様子だ。



「…どうも…これからよろしくお願いします…」


俺の生気の無い声に、誰もが目を大きく開いた。


いいや、驚きよりもほっとしたような安心の色が大きい。



「ああ、君が成田 巫和(ナリタ ミワ)くんかね」
「そうです」


俺が通っていた頃と代わらない、白髪の校長先生。


憎ったらしい目をしてる。

冬海先生はいなかった。
他校に飛ばされたか?と思ったのも束の間、冬海の顔はすぐに見つかった。


グラウンド側のドアからノロノロと入ってくる姿。

ち、と聞こえないように舌打ちをする。



「君は世界最年少の中学校教員だと言うことを知っているかね」

「ええ、まあ」
「大学へは進学を考えなかったのか」

「大学で3年も4年も勉強するより独学で勉強した方が早いと思いました」

「ほう?」



ざわりと他の教員が騒ぐ。
校長はさも面白そうに俺を見て、何度も頷く。





           ( 現在の恋愛指数値 5→5 no change! )