二次創作小説(映像)※倉庫ログ

011*歪みが生じる ( No.26 )
日時: 2012/03/22 08:13
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/





今日は新学期初日のため、授業は無く午前中で学校は終わった。


特別、職員会議があるという話もなかったのでお疲れ様でしたなんて他の教員に声をかけ学校を出た。




「あ、ちょうど終わったみたいだね」



門のところで、見慣れた青い髪の奴に声をかけられる。



「……なんでいんの?」

「大学も入学式だけだったからね」
「あっそ」



青い髪、青い瞳


スラリとした細身な体。


俺はこいつの幼馴染。
その幼馴染はいつもの笑顔を絶やさずに俺の歩幅に合わせて横を歩く。

落ち着かない。




「ねえ、文芽」



懐かしい名前を聞いた気がした。


遠い遠い昔につけていたような、呼ばれていたような名前。

でも俺は“文芽”なんかじゃない。
詳しく言ってしまえば、それは過去の自分とでも言っておこう。



「文芽はやっぱり“文芽”として生きていくべきだ」
「うっさい、黙れ」

「黙らない。いくらでも言う、君は文芽として生きていくべ —— 」








知ってるか、


男同士のキスには“愛”なんて意味はないんだ。




「俺は“巫和”としてアイツを潰すまで変わらないと決めた」



男になりきれてない“俺”なのかもしれない。
つくりは女だ、容姿だって“俺”になりきれてないかもしれない。

それでもいいと決めた。


心に誓ったことはもう破棄などできない。




“俺”は男として生きていく。




「文芽は…女の子だよ」




悲しそうな顔をしたって無駄。


私はもう









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