二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 学園日和 ( No.17 )
日時: 2012/04/06 21:37
名前: あさぎ組 (ID: YTT42QuR)



第十四幕 その続き (もも風)


鬼「お前ら!こんな時間に部活にも来ないで何やってんだ!!」

教室にいた(曽良を覗く)三人は、驚いて口が半開き状態になっていた。

閻「お…鬼男くんー!」
太「妹子ー!会いたかったぞ!」 鬼・妹((イラッ

—ドカッ— —ザクッ—

二人に飛びついてきた変態たちはノックアウトされた。

鬼「さて、邪魔者達が消えたところで…曽良、芭蕉さん!説明してもらいましょうか」
芭「…へ?閻魔くん達、言わなかったの!?」

太子がむくっと起き上がった。

太「ちゃんと言ったぞ私は!補習って!」
妹「教室の様子はどう見ても補習している感じには見えませんでしたけど?」
鬼「どうせ、嘘だったんでしょ!?」

いつの間にか閻魔も起き上がっていた。

閻「嘘じゃないよ!補習だもん!」
太「私達はずっと補習の為に居残ってたんだ!」
鬼「嘘つけ…だって、お前ら…」

鬼男の声が少しずつ小さくなっていった。

妹「本当に補習…だったんですか…」

妹子は芭蕉に目を向けた。
芭蕉は何と言っていいか分からずおどおど状態だったので、代わりに曽良が口を開いた。

曽「そうですよ。少なくともこの五日間は真面目に補習していました。ですよね、芭蕉さん?」
芭「う…うん」(真面目かどうかは別だけど…)

芭蕉は経緯を説明し始めた。

この学校の教頭、蘇我馬子先生は誰よりも厳しいことに有名だった。
その馬子がある日、教師達に生徒についてアンケートを取ったところ、“テストの点数が毎回最下位の生徒”“授業態度が悪い生徒”“授業をサボっている生徒”としてそれぞれ太子、閻魔、曽良と俳句部員がことごとく当てはまったので、顧問の芭蕉が補習を見ることになったらしい。

鬼男と妹子は黙って聞いていた。

閻「ほぅら!俺達、嘘なんかついてないだろ!」
鬼(くそ…!お前が威張れる立場かよ!?)

妹子は横で殺気立ってる鬼男を心の中で必死に抑えた。

妹(鬼男先輩、落ち着いてください!気持ちは分かりますけど…あの馬鹿達にあおられないで下さい!)
太「妹子ー。私は悲しいぞ!あれだけ補習って言ったのに信じてくれなかったなんて」
閻「そーだよ!俺もそう思ってたのに!」

閻魔はいつにも増してご機嫌だった。
なぜか?
そりゃあ、初めて鬼男に勝った気分でいるのだろう。

閻「あんなに自身あり気に補習のこと疑って…あはは!おもしろい!」
鬼「………。」
妹(先輩!落ち着いて!!分かります、分かりますけど!!)

妹子は心の中で必死に叫んだ。
太子もさすがにまずいと思ったのか、閻魔に加勢するのを止めた。
そして…

閻「まっ、勘違いは誰にでもあるしね!ドンマイ、ドンマイ!!」

と、鬼男の方にポンッと手を置いた。


            —ピギィ—

その場にいた三人(妹・太・芭)は青ざめ、一人はほんの少し笑った……様な気がした。

鬼「…………しろ…。」
閻「ふぇ?」
鬼「いい加減にしろ!このフヌケがぁぁぁ!!!」
閻「ギャアアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!」
太「閻魔ぁぁぁ!!」  芭「鬼男くん!?」
鬼「ふざけんなよこのイカが!!だいたいてめーが普段の行いが悪いから引き起こした事だろぉが!!いつもてめーなんかセーラーの事しか考えてないくせに!!そんなにセーラーが好きなら、今ここで冥土にでもセーラー買って来んかい!!!」

あまりの怒りで鬼男がぶっ壊れた。

妹「先輩ぃぃ!駄目ですよぉ!しっかりしてください!!本当に殺しちゃいますよぉ!」

妹子は暴れる鬼男を後ろから止めて、芭蕉は何故か気絶。
太子は血を流して倒れている閻魔の横で「死ぬなぁぁ」と叫んでいるだけ。
そして、あともう一人…
曽良は教室の隅で笑いをこらえるのに必死になっていた。





こうして夜の補習は重傷一人、心に重症一人…と決して無事ではない終わりを閻魔の断末魔と、馬子の逆鱗と共に迎えた。
芭蕉は、もう二度とこのメンバーで補習なんてしたくないと思うのだった。

芭(もう二度とこのメンバーで補習なんてしたくないっ!)














            gdgdでしたが…
            壊れる鬼男も、ウザイ閻魔も大好きです♪