二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 学園日和 ( No.28 )
- 日時: 2012/04/17 00:36
- 名前: あさぎ組 (ID: Vhz3S.Kc)
第二十幕 テストと夢と留年 (もも風)
※天国オンリーです!
〜中間試験前日〜
ピンポーン
鬼男は神宮寺家のチャイムを鳴らした。
閻「う"…鬼男くん…いらっしゃい」
鬼「『う"』って何ですか?折角来てあげたというのに」
鬼男は不気味な笑みを浮かべて言った。
鬼「お邪魔します」
閻「もう。何でいつもテストの前になったら来るんだよぉ!」
鬼「僕が見張ってないと、怠けるでしょう。逆に感謝してほしいですね」
閻「うぅ…」
閻魔は渋々、鬼男を自分の部屋に案内した。
鬼「さぁ大王。勉強してください」
閻「鬼男くんは?あんなに不安そうだったじゃん」
鬼「僕はもう昨日の時点でやることはやっておきましたから、後は受けるだけです」
閻「…俺を見張るためだけに来たのね…」
閻魔は仕方なく、ノート広げた。
が
彼の集中力が続くはずもなく、僅か十分で漫画を読み始めた。
鬼「何やってんだ!アホ大王イか!!」 閻「マツタケッ!」
鬼男の爪が閻魔の頭を貫いた。
鬼「ったく…。僕が見張ってると分かっててもこれですか…あんたは少しでも努力しなさい!」
閻「だって、つまんないんだもん勉強なんて!特にこの数学の問題、さっぱりだよ!!」
鬼「あんたは考えてもないでしょう。ったく、このままじゃ留年することになりますよ!」
閻魔は少しうつ向いて呟いた。
閻「…いいもん。別に…」
鬼「はぁ!?言い分けないでしょう!あんたみたいな変態と、もう1年付き合うなんてまっぴらです!ちゃんと進学してくださいよ」
閻「嫌だよ!俺今、すっごい楽しいもん!妹子と曽良が入部してきて…芭蕉さんと太子がいて…」
その先の言葉に戸惑いながら鬼男を見つめる。
閻「それに、鬼男くんがいる」
鬼「…。」
閻「鬼男くん達ともっと一緒にいたいな」
鬼男はそれを聞いて溜め息をついた。
鬼「…何言ってるんですか。キャンプファイヤーの時、偉そうなこと言っておきながら」
閻((汗
鬼(さっきは酷いこと言ってすみませんでした、大王…)
「…大王は裁判官になりたいって言ってましたよね」
閻「う、うん」
鬼「なら、留学してる暇なんかありませんよ!難しい大学に行かなければならないんですから」 (知らんけど)
閻「う…」
鬼男は乱れた机の上をきれいに整えた。
鬼「…大王。僕は大王の夢を聞いた時、嬉しかったんです。きっとなれます、あんたなら」
閻「鬼男くん…」
鬼男は優しく微笑んだ。
鬼「大王が僕達居たいが為に、それを実現させれなかった…なんて嫌ですよ僕は」
鬼男がすとんっと閻魔の隣に腰を下ろした。
鬼「僕にできることなら何でもします。その為にここに居るんですから」
閻「ありがとう鬼男くん。じゃあ、数学の———」
それから、午後の一時頃まで勉強会は進んだ。
鬼「お邪魔しました。大王、明日はお互い頑張りましょう」
閻「うん!ありがとう鬼男くん!!俺、絶対に十位以内に入るよ。特に数学は!」
閻魔はあれから、1、2年の数学を鬼男に叩き込まれ、3年の分は自力で頑張った。
鬼「当たり前です。あれだけやったんだから!これで上位に入ってなかった…なんてこと、ないようにしてくださいよ!」
閻「おう!見とけ!俺、絶対留年なんかしないから!!」
鬼「はいっ」
鬼男は神宮寺家を後にした。
そして…
〜テスト数日後〜
閻「……」
閻魔は順位発表を見ていた。
閻「あ…」
そして、自分の名前が八位に入っているのを見つけた。すると…
鬼「大王!」
閻「おっ、鬼男くん!?どうしてここに…!」
鬼「気になったから見に来たんですよ。どうでした?結果の方は」
閻「へ?あっあ〜…八位だったよ…」
鬼「八位!?すごいじゃないですか!どれどれ…」
閻「ちょっ待って!何で見るの!?」
鬼「何でって…いいじゃないですか、見たって」
閻魔は大量の汗を流していた。明らかに焦っている。
鬼「何でそんなに焦ってるんですか…まさか、八位って嘘…」
閻「そっそんなことないよ!俺八位だったってば!!」
鬼男は、必死に自分を順位表から引き離そうとする閻魔に一発入れ、表を見た。
鬼「……え」
表には確かに、八位に閻魔の名前を載せていた。
が、
鬼「…大王……?」
閻「ひゃいっ!!」
閻魔は鬼男にばれないように、そろそろっとこの場を去ろうとしていたが、鬼男の冷たい声に身を震わせた。
振り返ると鬼男は、今まで見たことのないような笑顔と、長く伸びた爪が殺気と共に準備してあった。
閻「お…鬼男くん、たんま!たんま!!」
鬼「待てるかコノヤロォォォォォォォォ!!!」
閻「ぎゃあああああああああああああ!!」
表には、数学だけで見ると確かに閻魔は八位に入っていたが、
しかし、全教科では350人中346位 と書いてあっったのだ。
えー色々すみません。
前回の団子の設定、少し無視したところがありますが気にしないで下さいよ!
(祝)20幕達成!!
だからなんてことも無いのですが、とにかくおめでとう!
わーい。
———————————————次回は龍★