二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 学園日和 ★参照500突破!★ ( No.36 )
日時: 2012/06/19 23:02
名前: 団子 (ID: FTPBoNWE)



第二十二幕  制服って!(パンッ)いいよね!(パンッ)



「やあ曽良くん!ちゃんと働いてるかい!?」


とある書店にて。
紺色のエプロンを着てバイト中だった曽良に芭蕉は話しかけた。

「どうしたんですか芭蕉さん、気持ち悪い」
「ちょっと学校の参考書を見に…って今気持ち悪いって言った!?」
「すみません、あまりにも不愉快だったので」
「不愉快ってどういこ×○▽ω!?」

そこまで言ったところで芭蕉の口は曽良にふさがれた。
と思うと急に抱え込まれ、本棚の陰に隠れさせられる。

「あの…曽良くん、急に何を…」
「…チッ」

舌打ち!?なにこの生徒怖い!!!!

そう思い見上げた曽良の顔は、ある一点んを睨みつけており
どこか不機嫌そうだ。
その曽良の目線の先をたどると、入り口に見覚えのある姿があった。





「うわぁ、本屋なんて久しぶり!!」
「受験生なんだから少しは本を読めよ!
 ハァ…ところで、付いてきてもらってよかったのか?」
「ええ。僕も問題集欲しかったですし
 でも、なんでアンタまでついて来てんですか…」
「今日は月刊わんちゃんの発売日なんだ!かわいいぞ!」
「心底どうでもいい」
「何を!?」




…あぁ。
その4人、太子・妹子・閻魔・鬼男が書店の入口で騒いでいた。

教師として胸が痛い…。

本棚に隠れながら、芭蕉はしみじみとそう思った。


「まったく、なぜ僕がシフト入ってる時に限ってくるんでしょう」

精神的攻撃を食らっていると、隣から人を呪い殺せそうな声がした。

「…仕方ないよ。ここで働いてるのばれたくないんだろうけど、いつか知られると思うよ。あきらめたら?」

声の主は言わずもがな曽良で、そう考えると呪い殺すというのも妙に現実味を帯びていていたが、対象が自分にならない様に注意深く言葉を探す。

「嫌です。ここには僕のいろいろなものがかかっているんですよ」
「いろいろって…生活だけじゃないのか。あ、太子君たちこっちにくる」
「あぁもう、行きますよ芭蕉さん」

そう大きなため息を吐くと、曽良は芭蕉の腕をつかみ別のスペースへ移動した。

「え?ちょっとまって!なんで私まで逃げるの!?」
「芭蕉さんのことだからどうせ僕がいること口走るでしょう」
「そんなことないよ!すこしは信用しろ!」
「いいから行きますよ、ほら早く!」
「ギャァァァァァァァァ引っ張らんといて!腕もげちゃう!」




「…ん?今芭蕉さんの声が聞こえたような…」
「何言ってんですか太子、どうせ気のせいでしょう」
「そうか…?」




「早く買え…早く帰れ…」
「ちょっと曽良君、耳元でブツブツ言わないで!怖い!!」
「僕が何を言おうと自由でしょう。芭蕉さんに指摘される理由はありません」
「その言い方がだめなんだよ!!」
「黙りなさい。…あ、どうやら本が決まったようですね」





「ようやく終わったか、待ちくたびれたぞ!」
「太子の本探す時間もあったんだから妥当でしょう!
 …ったく、あれ、会計に誰もいませんね」
「本当だ、少し待ってみるか」






「そういえば他の人は在庫確認や仕入れの調節をしているといっていましたね。フロアにいるのはしばらくの間僕だけということですか…」
「もう隠すの無理じゃない?あきらめようよ」
「嫌ですよ。何度も言わせないでください」
「どこまで頑ななんだよ君は…そうだ、いいものがあった!」






「あ、店員さん来ましたね。すみませ…」

レジカウンターに入っていく人影を感じ、妹子がそう声をかけた。
しかし次の瞬間には、その場にいた4人全員の思考回路が止まることになる。
その人影は、確かにこの店の制服である紺のエプロンを着ていて、店員であることは確かだった。

しかしその店員は…なぜか、お面をかぶっていた。

お面。主に子どもが遊ぶ際に使うもの。
それを、結構な背丈の男がつけているのだ。
お面以外については普通、むしろ綺麗に整っているので余計違和感を感じる。

「あ、じゃあ、これ…お願いします…。」

驚きからまだぎこちない言葉使いで鬼男が持っていた本を差し出すと、お面の店員はこくりと頷いた。
ピッ、ピッ、、、無機質なバーコードを読み取る音が何度か鳴った後、店員は数字が表示された画面を指差した。

「、1200円ですね。はぁ…。」

鬼男がちょうどの金額を差し出すと店員は本を差出し、ぺこりと礼をした。
それから先ほどと同じような工程で他の会計をする。
終わると、店員は改めて深々と礼をした。
それを横目に4人は店を出る。





「…なんだ今の!!!!!!!!!」





日も暮れかけた町に4人の声がこだました。








「なんとか、バレなかった…?」
「そのようですね」
「よかったね、私が商店街のくじ引きで5等のマーフィー君お面当ててて!私のおかげだよ!」
「今回は仕方なく、ですよ」
「まぁまぁこれからも困ったときは私を頼りなさい!」
「調子に乗るな!」
「ごめんなさい!!」






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何も仕方なくないです。オチは旅に出かけました。
Wボケの細道が書きたかったんです

ていうか前回のたつからもうすぐ二カ月経つんですね…。
申し訳ないです。
すべて自己管理を怠った私の責任です。すみません。

次は流!空いてごめんね!!!