二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続き ( No.102 )
- 日時: 2013/02/26 19:11
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(抜かし)
[両チーム一進一退! どちらが勝利を手にするのか、予測の出来ない熱戦だァ!!]
ベンチ組「……」
吹雪「皆……頑張れ…!」
瞳子「……」
零「…」
[今度は深い位置から、立向居があがっていく!!]
立向居「円堂さんを楽にするためにも、早く追加点を取らなくちゃ…!」
(抜かし)
リカ「正義の鉄拳が、二度も破られた…;」
目・吹「…;」
秋「大丈夫よ…」
夏未「“究極奥義に完成なし”…このまま終わってしまうハズないわ…!」
春奈「はい…」
吹雪「でも、これ以上の失点は出来ない…」
瞳子「ここは怯まずに、攻撃するのみよ。」
零「……」
鬼道「攻めるんだ! 奴等にシュートチャンスを与えるな!!」
「「「おう!!」」」
(抜かし)
[ゴーールー!! 豪炎寺が決めたァ!]
目金「おお!!」
リカ「やった!!」
マネージャー「…!」
瞳子「いいコンビネーションね、あの2人…」
零を除いた者達の表情が明るくなる。
ガゼル「こんな……ことが…」
ガゼルは豪炎寺を睨む。
(抜かし)
円堂「だぁあああああっ!!」
咄嗟にヘッドでブロックした円堂。
苦しそうに呻くが、今のところ何とかシュートはゴールに入っていない。
そうしていると円堂の額から拳のような半透明のものが生えてきた。
円堂「ぅわっ…!」
円堂とボールはそれによって弾かれ、ボールはエリア外へ。
鬼道「何!?」
ガゼル「馬鹿な!」
零「…」
瞳子「!?」
いつも薄笑いの零も少し呆気に取られたように驚く。
[な…何と! 円堂がヘッドで守ったァ!!]
ピッピッピーーーッ!!
[同点のまま試合終了! ダイヤモンドダスト得点ならず!]
春奈「何ですか、今のは…」
秋「新しい技…?」
夏未「…」
瞳子「……(???「そこまでだよ、ガゼル」!」
零「……」
声に反応した瞳子を見遣る零。
ガゼルと円堂のいる所に人が歩いてきた。
円堂「ヒロト…」
グラン「見せて貰ったよ円堂くん。短い間に、よくここまで強くなったね。」
円堂「エイリア学園を倒すためなら、俺達はどこまでだって強くなってみせる。」
グラン「…いいね。俺も見てみたいな、“地上最強のチーム”を。」
至極楽しそうに言うグランだが、円堂は疑る。
円堂「…本当に思っているのか?」
グラン「! ………じゃあ、またね。」
グランは目を伏せて微笑んだ。
.
ダイヤモンドダストのボールが青白い光を放つ。
バーンも降りてきており、ダイヤモンドダスト達に混じっていた。
ガゼル「円堂守…次は必ず、君達を倒す…!!」
ガゼルが円堂を鋭く睨み付け、エイリア学園は消えた。
「「「………」」」
円堂「……次か。」
円堂は一歩前に出て呟き、自分の掌を見た。
円堂「俺達も…もっと強く…;」
鬼道「……」
瞳子「……」
零「…」
瞳子は円堂を見、零はいつもの表情で瞳子の傍に居た。
.
スタジアム外——
円堂「一緒に戦ってくれるんだな?」
アフロディ「ああ、宜しく。」
瞳子「歓迎するわ。」
アフロディ「感謝します監督。」
零「……」
零は笑顔のままアフロディに答えない。
秋「…どうしたの?」
零「…別に。 !」
視線を下げると左手が差し出されていた。
手の主を確かめると、微笑むアフロディが目に映る。
アフロディ「宜しくお願いします、副監督。」
零の脳を古い記憶が過ぎった。
傘を差し微笑んでいる、グランに酷似した少年。少年の、差し出された左手。
零「……」
零の顔は影が出来て表情は分からなかったが、明るくないことは理解できた。
円堂「……零?」
零「!!;」
零は正気を取り戻したように目を見開く。
零「…長髪の男は嫌いなんですよ。あんまり近寄らないで下さい。」
アフロディ「…」
秋「あ、あはは…;」
誤魔化すように言った零だが、周りは騙せたらしい。アフロディも何も言わず手を引っ込める。
瞳子だけが零を見ていた。
円堂「よーし! エイリア学園を完全にやっつけるまで、頑張るぜー!!」
「「「おーっ!!」」」
瞳子「…円堂くん。」
円堂「はい!」
瞳子が円堂に歩み寄る。
円堂は元気良く振り返った。
瞳子「……」
瞳子は少し間を空けて言う。
瞳子「あなたには、ゴールキーパーを辞めて貰うわ。」
円堂「ぇ…」
リカ・一・立・木「…」
目・壁・塔・綱「…」
土・吹・アフロディ「…」
マネージャー「…」
豪・鬼道「…」
零「…」
皆驚いて声も出ない中、鬼道と零だけは落ち着いている。
瞳子「……」
円堂「………」
.
(ED)
.