二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第55話「円堂・新たなる挑戦!」 ( No.104 )
- 日時: 2013/02/26 19:18
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
瞳子「あなたには、ゴールキーパーを辞めて貰うわ。」
円堂「ぇ…」
豪・鬼「……」
零「…」
鬼道と零だけは落ち着いている。
円堂「…監督…今、何て…」
瞳子「“キーパーを辞めろ”と言ったの。」
円堂「そんな…急にそんなこと言われても…」
瞳子「……」
瞳子はチラリと鬼道を見る。
塔子「あたしは反対です監督。」
みんなは塔子を見る。
塔子「このチームのキーパーは、円堂しかいません!」
綱海「だよな。無茶苦茶だろ。」
一之瀬「どういうつもりでそんなこと言うんですか!」
壁山「俺も嫌っす!」
塔子に続いて反論する雷門イレブン。
零「誰がどー嫌だとか…そんな意見は受け付けないって、まだ学ばないんですか? いい加減子供じゃないんだから…ねぇ、」
零は笑んだまま目配せする。
鬼道「…」
零「鬼道さんも、そう思いません?」
みんな今度は鬼道を見る。
鬼道は前に歩み出た。
鬼道「…俺も、監督に賛成だ。」
円堂「鬼道…?」
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(OP)
今回からつながリーヨですね
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鬼道「俺達は“地上最強のサッカーチーム”にならなければならない。お前が必殺シュートのために前へ出ることで、相手に得点のチャンスを与えてしまうのなら、それは大きな弱点。」
ダイヤモンドダスト戦での円堂のプレイを思い出す。
鬼道「弱点は克服しなければならない。そこで初めて、俺達は“完璧”な地上最強のサッカーチームを名乗ることが出来る。」
吹雪「!」
吹雪は“完璧”という言葉に少し反応した。
吹雪「……」
塔子「…それで、円堂にどうしろって…!」
鬼道「変わって貰うんだよ、円堂に。」
塔子「…?」
鬼道のゴーグルが透けて目が薄っすらと見える。
鬼道「円堂…お前は“リベロ”になるんだ。」
円/雷門イレブン「リベロ!?/!?」
瞳子「2人共、さすがね。」
鬼道「はい。エイリア学園に勝つために、俺達はもっと大胆に変わらなくてはいけないんじゃないか…その鍵になるのが、円堂じゃないかと。」
円堂「……」
試合終了寸前の、円堂に起こった変化を思い出す。
円堂「ペナルティエリア外の、あのプレイか…」
鬼道「あの技をマスターすれば、お前は攻守に優れたリベロになる。」
円堂「……リベロ…」
一之瀬「リベロか…」
秋「円堂くんがリベロに…」
2人は驚いたような、何とも言えずに声を洩らす。
綱海「リベロ、って何だ?」
零「“自由”って意味のイタリア語で、DFとして動きながらも、攻撃に加わることも出来るプレイヤーのことです。」
綱海「ふーん。」
円堂「…決めた。」
円堂は瞑った目をキッと開いた。
円堂「俺、やるよ。勝つために…強くなるために変わる…。リベロになる!」
(抜かし)
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ブゥゥゥゥン——
キャラバンは雷門中に向かっている。
立向居「あ、あれですね!」
鉄塔を指差す立向居。
綱海「ちょっと貰うぜ。」
壁山に菓子を貰う綱海。
目金「Zzz...」
木暮「ウシシッ…♪」
土門「あ…;」
寝ている目金に悪戯書きする木暮に呆れる土門。
各々が色んなことをしていた。
——キキーッ
正門前にキャラバンが止まる。
瞳子「みんな、明日からは新しい体制で練習よ。」
零「メニューは考えてありますから。」
席を立つ瞳子、微笑んでボードを手前に持つ零。
みんなは拳を挙げておおっと叫んだ。
円堂「よーし…それじゃあ、みんな家に来い! みんな纏めて泊まってくれ!」
綱海「おお太っ腹! 世話んなるぜ!」
早速身を乗り出す綱海。
みんなもテンションがあがっていた。
吹雪「……(綱海「吹雪!」!」
1人俯いていた吹雪に綱海が吹雪の荷物を投げる。
吹雪「…!」
綱海「ボーっとしてねェで、お前も来い来い!」
吹雪「…うん。」
吹雪は最後尾の目金が自分を通り過ぎるまで待っていた。
不意に背後からの視線に気付き、振り向く。
豪炎寺「……」
吹雪「…、……」
吹雪は豪炎寺を見るが何も言わず、キャラバンを降りていった。
豪炎寺「……」
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稲妻総合病院——
吹雪は病院前に佇んでいる。
吹雪「……」
不安げな表情でマフラーを握り締める吹雪。
吹雪の背後の木陰には、豪炎寺をつけ回していた黒服の男がいた。
零「行かないのか?」
吹雪「!」
男「!」
急に話し掛けられ少し驚く吹雪。男もサッと身を隠す。
いつものように笑っている零がいた。
吹雪「…零。」
零「さっさと行かねェと面会時間が短くなるぜ、ほら早く。」
吹雪「ぁ、うん…」
零は吹雪の背中を押すようにして病院へ向かう。
顔だけ少し振り向き、無表情で、木陰にいた黒服の男の存在を確認した。
零「…」
男は既に姿を消していた。
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病院の屋上に、零、吹雪、入院着を着た染岡の3人がいた。
零「じゃ、僕は僕の用事済ませとくから。終わったらナースセンターに居ろよ。」
零は気を利かせてか、屋上から出て行った。
2人は沈黙する。
吹雪「…強く、なりたかったんだ。」
染岡「……」
染岡は黙って話を聞く。
(スタッフの本気抜かします)
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円堂宅——
円堂家の庭ではバーベキューが開かれていた。
吹雪もそろりと庭に入る。
吹雪「…お邪魔、します…」
円堂「ん? 吹雪! 待ってたぜ!」
立向居「吹雪さん!」
円堂「荷物置けよ!」
円堂は吹雪に駆け寄りお節介にも世話を焼く。
円堂「遅かったなァ。ほらほら、座れ。」
縁側に吹雪を座らせる。
円堂「あれ? 零は一緒じゃなかったのか?」
吹雪「ああ…零なら知り合いの家に厄介になるって…」
円堂「そっか。」
綱海「バーベキューはサバイバルだからな! 早く食わねェと、肉が無くなっちまうぞー?(木暮「アンタが1番食ってるけどね。ウシシッ♪」…;」
食べながら綱海を茶化す木暮。綱海はバツが悪そうな顔をする。
円堂「母ちゃんの作ってくれた、肉じゃがもあるぞ! 美味いから食ってみろって!」
吹雪「……」
円堂はニカッと笑った。
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(抜かし・CM)
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- 続き ( No.105 )
- 日時: 2013/02/26 19:23
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(みんなの練習抜かし)
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地下——
理事長・瞳子・零はモニターで総理と話していた。
財前『最近は、エイリア学園による中学校破壊がピタリと止んでいる…これも、雷門イレブンの健闘のお陰だよ。』
瞳子「…ありがとうございます。」
財前『一方でこういう見方も出てきている…“エイリア学園の狙いが、雷門イレブン潰しにあるのではないか”と…』
雷門「成程…侵略のためにも、最大の脅威となった雷門イレブン排除に動き出したと…。敵は、焦っているのかもしれませんな。」
零「ですが、まだ楽観視は出来ませんよ。」
財前『零君の言う通り、まだ油断は出来ない。それに分からないのは、“基山ヒロトと南雲晴矢という少年の存在”だ。』
瞳・零「……」
2人は何か考えるようだが無反応。
雷門「実力ある人間が、宇宙人によって操られている可能性もあります。…瞳子監督は、どう見るかね?」
瞳子は一旦黙り、口を開く。
瞳子「私からは…何とも。」
雷門「そうか…零君は?」
零「さぁ。向こうさんがどうであれ、依頼内容に代わりはありませんから。」
零は興味なさげに笑って述べる。
瞳子「……」
瞳子は理事長越しにモニターの光に照らされる零を見ていた。
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(抜かし・ED)
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- 次回予告 ( No.106 )
- 日時: 2012/11/05 16:08
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
リベロになった俺の、新たな連携技。
鬼道、佐久間、お前達の絆がまた俺達を強くする!
帝国学園から受け継ぐ、その技とは!
次回イナズマイレブン、
「対決!円堂vs豪炎寺!!」
これが超次元サッカーだ!!
キャプテン、今日の格言!
「新しいものを認めて、人は進化していくんだ!」
以上!!