二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第56話「対決!円堂vs豪炎寺!!」 ( No.107 )
日時: 2013/02/26 19:29
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


帝国学園——


雷門イレブンは学園を前にして屯す。


円堂「帝国学園……」

壁山「あ、あまりいい思い出がないっす… !」

鬼道「……」

壁山「っ、き、鬼道さん!」


壁山は鬼道が隣にいるのに気付き、慌てて弁解しようとする。


壁山「いいい今のは、その…」

鬼道「気にするな」


鬼道はそう言って帝国に足を踏み入れた。


.


帝国学園フィールド——


鬼道はゴールに歩み寄り、ゴールポストに触れた。


鬼道「(ポストには俺のシュートの跡…グラウンドには、俺の流した汗が染み込んでいる…)」


地面に視線を下げ、次は雷門イレブンを含めたフィールド全体を見る。


鬼道「(円堂に鉄塔広場があるように、俺の原点は、この帝国学園のフィールド…。…だが、感傷に浸りに来たのではない。)」


鬼道は顔を引き締め、円堂と土門に歩み寄った。


鬼道「円堂、土門! “デスゾーン”をやるぞ。」


2人は鬼道を見る。


土門「デスゾーン? いや、でも…円堂のじいちゃんの裏ノートに書かれてる技の方が、いいんじゃねェか?」

鬼道「デスゾーンだ。」


鬼道はきっぱりと断言した。


土・円「……」

円堂「…やろうぜ、土門。」

土門「円堂…」

円堂「鬼道には、何か考えがあるんだよ。」


呆然としていた土門だが、円堂の言葉に納得し、「なるほどな」と呟いた。


土門「じゃなきゃわざわざ帝国まで来るワケないか。」


土門は手を叩く。


土門「よっしゃ、ノッた!」

鬼道「……」


鬼道は頷き、また考え込む。


鬼道「(帝国で生み出された技を習得するには、帝国が相応しい。…それに…)
…「鬼道さん」


背後からの声に振り返る。


零「…呼んどきましたから。」

鬼道「そうか。」


携帯片手に笑んで鬼道に報告する零を見た。


鬼道「(…此処へ来た理由はもう1つある。)」


.


(OP・抜かし)


.


他のメンバーが集まって試合形式で練習しているのを背景に、円堂達はまた練習を始める。


鬼道「3、2、1…ストップ!」

円堂「っ、…; ……」


鬼道と土門は完璧で、円堂はグラつきながらだが正面に立てた。


円堂「これでどうだ!」

鬼道「…オマケの合格、ってとこだな。」


鬼道は微笑みながら合格を告げた。


「やってるな、鬼道。」

鬼道「!」


鬼道は聞き覚えのある声に反応し、振り返る。


鬼道「来てくれたか…佐久間、源田、みんな…!」

円堂「お前達!」


鬼道と円堂は帝国イレブンに駆け寄る。


佐久間「久しぶりだな、円堂。」

鬼道「……」


鬼道は佐久間の松葉杖に気付く。


佐久間「…! …心配するな。これでも、順調に回復してるんだ。」

源田「お前達の副監督が紹介してくれた最新治療が、よく効いているみたいだ。」

円堂「零が…? 良かったな、鬼道。」

鬼道「ああ。」


鬼道は嬉しそうに若干声を弾ませている。


佐久間「…世宇子の、アフロディ…?」

アフロディ「……」


アフロディは佐久間の視線に気付き佐久間を見る。


佐久間「話は副監督や鬼道に聞いた。お前も俺達と同じように、影山に利用されていただけだと。……鬼道や円堂達を、宜しく頼む。」

アフロディ「…((コクッ」

佐久間「…さぁ鬼道。始めようか、練習試合。」


佐久間は空気を変えるように明るく言う。


円堂「…練習試合?」


.


(ベンチの席順
空席|吹雪|零|佐久間|春奈|秋|夏未|空席)


雷門と帝国がフィールドにあがる。


夏未「…どうして、円堂くん達が、帝国側に…?」

佐久間「デスゾーンは、帝国が開発した必殺技。」

零「習得するには、実際に帝国と一緒にプレイした方がいいって、鬼道さんから提案がありました。」


夏未の疑問に答える佐久間と零。
零は膝の上に開いた状態のパソコンを乗せている。


秋「言われてみれば…」

春奈「でも、何か変な感じ…」


両チームは早速位置に就く。


土門「いきなり試合で試すなんて、大丈夫か?」

鬼道「あそこまで出来るようになれば、あとは実戦形式で覚えるだけだ。」

円堂「ああ! 絶対完成させようぜ!」

鬼道「((コクッ」



(抜かし・CM)


.


続き ( No.108 )
日時: 2013/02/26 19:33
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



(抜かし)



鬼道「回転は充分、息も合っている…。…一体…何が足りないんだ…」


立向居「“ムゲン・ザ・ハンド”…どういう技なんだ…;」


零「…まずいなぁ。」

マネージャー「?」


零の呟きにマネージャー達が振り向く。


零「鬼道さんも立向居も、焦燥して冷静さを失ってる。…特に鬼道さんは、持論が崩され、新しい方策を考えることが出来なくなっている…自分で持ち直すのは難しいですね。」

佐久間「……」


ピッピーーーッ!


マネージャー3人はタオルやドリンクを持って席を立つ。
空いた佐久間の左隣に鬼道が座った。

零は鬼道が座ったのに気付くと気を遣ってすぐに席を立った。


鬼道「……
(帝国に特訓に来たもう1つの理由…)」


鬼道は帝国を去り、雷門に加入したときのことを思い出す。


鬼道「(俺が円堂のサッカーに惚れて雷門へ転校したのは勿論だが、…目的は世宇子へのリベンジ。)」


フィールドの帝国イレブンに目を移しながら、鬼道は物思いに耽る。



(抜かし)



円堂「鬼道。タイミングは、帝国の時と同じなんだよな?」

鬼道「ああ、全く同じだ。…… !!」


佐久間の言葉を思い出す。


『でも、雷門に居る方が、お前は自分を出せているのかもしれない。』


鬼道「“雷門に居る方が”…」


鬼道も何かに気付いた。


鬼道「円堂、土門。」

円・土「?」


鬼道は2人に何か指示を出した。


零「…何か見つけたみたいですね。」

佐久間「ああ。」


零は佐久間の方は見ずに笑んで言い、佐久間は満足気に鬼道の方を見ていた。


.


(抜かし)



ピーーーッ!


ボールはゴールした。
3人は着地する。


土門「やったァ!」

円堂「鬼道!」

鬼道「ああ…デスゾーンの完成だ!」


秋と春奈は手を取って喜び合い、夏未と零は何も言わず夏未は微笑んでフィールドを見る
佐久間は軽く微笑んだ。


壁山「凄い! 凄いっすー!」


壁山は鼻息を荒くして興奮する。


円堂「でも、どうして出来たんだ?」

鬼道「タイミングだ。帝国と雷門は違うチーム…雷門には雷門のタイミングがある!」

円堂「そうか! 俺達3人のタイミングで撃ったから出来たのか!」

鬼道「ああ。…成功したのは、みんなのお陰だ…!」

佐久間「いや、お前達の努力の成果だ。」


佐久間・零・マネージャーがベンチを立ってフィールドまで来ていた。


佐久間「…それに、これで終わりじゃあないんだろ?」

円堂「……どういうことだ? 鬼道。」


円堂が聞くと、鬼道は微笑をやめて答えた。


鬼道「デスゾーンを超える必殺技の特訓だ。」


.


(抜かし)


.


帝国学園——


グラウンドに強い紫色の光が差す。


豪炎寺「……これは…」

零/佐・マネージャー「…/…!」


ボールがネットに突き刺さり、コロコロろ転がり落ちる。


一之瀬「…何てシュートだ…」

円堂「……凄い; …凄いぞ鬼道!」

鬼道「これが…デスゾーン2(ツー)だ!」


ゴーグルが日光の反射でキラリと光った。


円堂「デスゾーン2……いける! これなら、エイリア学園に通用する!」

鬼道「うん。(佐久間「やったな、鬼道。」


佐久間を筆頭に帝国イレブンがフィールドまで歩み寄る。


佐久間「帝国のチームカラーは、全員の意思統一。雷門はウチとは全然違って、個性のぶつかり合いだ。お前はそれを利用し、デスゾーンを、デスゾーン2に成長させた。デスゾーン2は、雷門だからこそ、お前が雷門の一員になったからこそ出来た必殺技なんだ。」

鬼道「((コクッ」

佐久間「鬼道、お前の個性が発揮される、1番輝く場所は雷門なんだ。いいチームを見つけたな。」

鬼道「佐久間…」


マネージャーは嬉しそうに、零は笑んで、吹雪は無表情でフィールドを見る。


アフロディ「……」


アフロディは吹雪を見る。
——が、落下音に気付いて上を見上げた。


アフロディ「!?」


黒地に青と赤の模様のサッカーボールが振ってきて、フィールドに減り込む。
瘴気の感じられる紫色の煙が辺りを包み込んだ。


円堂「っ…これは…エイリア学園!?」


煙の中に2つ人影が見える。


ガゼル・バーン「……」


新しいユニホームに身を包んだガゼルとバーンだった。


円堂「ガゼル、バーン!」

ガゼル・バーン「我等はカオス!」

バーン「猛き炎プロミネンス。」

ガゼル「深遠なる冷気、ダイヤモンドダストが融合した、最強のチーム。」


他のメンバーも現れた。


バーン「我等カオスの挑戦を受けろ!」

ガゼル「宇宙最強が誰なのか、証明しよう!」

円堂「っ…」


.


(ED)


.


次回予告 ( No.109 )
日時: 2012/11/06 17:25
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




エイリア学園マスターランクチーム・プロミネンスと、ダイヤモンドダストが手を組んだ!

かつて無い強大なチームの誕生。

果たしてそのパワーは、技は…!?



次回イナズマイレブン、

「奇跡のチーム!ザ・カオス!!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「自分を信じ、仲間を信じ、できるって信じれば必ずできる!」

以上!!