二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続き ( No.118 )
- 日時: 2013/02/26 20:25
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(吹雪の葛藤・円堂の朝)
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円堂は忘れようとしているかのように一心不乱にグラウンドを走る。
キャラバン前に差し掛かったところで息を整えるために一旦止まった。
円堂「はぁ、はぁ、はぁ…。……あれ。」
膝に手を突いていたため気付かなかったが、キャラバン付近には一之瀬・土門・リカを除いた雷門イレブンが揃っていた。
円堂「みんな…!」
円堂は駆け寄る。
鬼道「一之瀬達が、まだなんだ。」
円堂「…そうか。」
???「あーっ、いてるいてるーっ!」
「「「!」」」
みんな声のする方に視線を注ぐ。
キャラバンの影からリカが顔を覘かせた。
リカ「っ、ほらダーリン!」
一之瀬「……//」
土門「…よォ//」
リカは照れ臭そうにした一之瀬を引っ張り出す。
続いて土門も。
円堂「一之瀬、土門、リカ…! …おはよう!」
土・一/リカ「おはよう。/おはよう!」
土門「…まぁ、何っつーか、考えたんだ。」
土門は頭を掻きながら話し始める。
土門「…目を反らしちゃいけないってな!」
円堂「土門…!」
夏未「エイリア学園との戦いの意味を知りたい…その気持ちはみんな同じよ。」
一之瀬「…そういうことだ。俺達も一緒に行くよ。」
円堂「そうか…そう来なくっちゃな!」
リカ「ウチも忘れんといてや! ダーリンあるところにウチありや!」
リカがそう締めると、みんなから笑みが零れた。
そこに瞳子と、相変わらず笑顔の零が歩み寄る。
瞳子「……」
円堂「監督!」
瞳子「…みんな、いいのね?」
「「「はい!」」」
みんな一斉に返事をし、キャラバンに乗る。
キャラバンが出発した。
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山道を進むキャラバン。
中では菓子を食べたり外の景色を見たり、戦いに備えて睡眠を摂ったり、ただ黙って俯いたり、落ち着くために各々がそれぞれのことをしていた。
瞳子は進む先を見、零はパソコンを起動させている。
一方円堂は、裏ノートと睨めっこ。
立向居は円堂の様子に気付く。
立向居「…円堂さん、それは?」
円堂「究極奥義、ジ・アース。じいちゃんの考え出した必殺技で、11人全員のパワーを集めた、必殺シュートなんだ。」
立向居「11人全員ですかァ…凄い…!」
円堂「チームみんなの心が1つになったときに、初めて出来る技だって書いてあるんだ。」
立向居「まさに究極奥義ですね!」
立向居は円堂を尊敬の眼差しで見る。
円堂「昨日からずーっと考えてたんだ。…このメンバーでやってみたい。みんなの気持ちが1つになれば、」
瞳子「!」
円堂「大きな力が生まれる。」
零「…」
瞳子は目を開いて驚き、零は何の表情の変化も見せないが何か考えていそうにも見える。
円堂「…俺達のためにあるような技じゃないか!」
立向居「はい!」
豪炎寺「……、!」
吹雪「………」
豪炎寺はまだ元気の無さそうな吹雪を見た。
豪炎寺「(みんなの心が、1つに…)」
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(抜かし)
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ブゥゥゥゥン——
円堂「みんな、富士山だ!」
「「「!!」」」
キャラバンの窓から一斉に外を見る一同。
瞳子「……」
零「………」
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キャラバンは山道を登っていく。
カーブしたところで、雷門イレブンは何かを見つけた。
壁山「な、何すかあれは!?;」
目金「どうしてこんなところに…;」
円堂「……」
崖の陰から見えたものは、以前財前総理が見せられたものと同じだった。
キキ———ッ!!
キャラバンは停止し、みんなはキャラバンから降りた。
円堂「監督…此処が、目的地なんですか?」
瞳子「…ええ。」
零「………」
壁山「あれが、エイリア学園なんすか?」
木暮「どう見ても、UFO…;」
円堂も驚愕を隠せず呆気にとられていたが、すぐに表情を引き締めて言う。
円堂「…みんな、行くぞ!」
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(ED)
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