二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.122 )
日時: 2013/02/26 20:32
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



.


円堂「……エイリア学園が、人間だったなんて…」

瞳子「……これが謎の全てよ。」

零「エイリア学園は、吉良星二郎のハイソルジャー計画に賛同した者。エイリア石によって人工的に強化された子供達だ。」


気持ちの篭っていないような声で言う零。こんなときでも笑顔は崩さない。


円堂「っ!」


イプシロンの戦う映像が流れる。
円堂はそれをジッと見ていた。

デザームとの別れを思い出す。


円堂「…何て事を…!」


吉良『わたくし本日此処に、エイリア学園最後のチーム——最強のハイソルジャーをご招待します。その名は、ザ・ジェネシス!』


円堂「!」

零「……」


吉良『究極の戦士、ザ・ジェネシス。その素晴らしき能力、完璧なる強さ。最高の舞台で御覧に入れましょう。』


ジェネシス戦の映像が流れる。


吉良『ジェネシスと戦う最終決戦の相手は、雷門イレブンです。』


円堂「……っ、」


円堂は歯を食いしばる。


吉良『財前総理、聞こえていますか? 貴方もジェネシスを知れば、考えを改めるでしょう。必ずね。』


そうして、吉良星二郎のホログラムも映像も消えた。


パァッ…——


眩い光に包まれる。
光は、扉の奥からだった。
そこに立っていたのは——


零「! ……研崎…」


.


財前「私だ。鬼瓦刑事に繋いでくれ。」


.


コトン——


あの和室に、老人、そして雷門イレブンが揃っている。
老人の前に立つ瞳子と零。その後ろに並ぶ雷門イレブン。


吉良「プロモーションはどうでしたか?」

瞳子「お父さんは間違っています! ハイソルジャー計画をやめて下さい!」


吉良は残念そうに笑った。


吉良「どうやら分かっていないようですね。お前達も私の計画の一部に組み込まれていたという事に…」

瞳子「…」


瞳子は表情を変えずに吉良を見る。


円堂「?」

零「…どういう意味ですか?」

吉良「エイリア学園との戦いで鍛えあげられたお前達が、ザ・ジェネシスにとって、何れ最高の対戦相手になると思ったからです。」

瞳子「!!」

吉良「瞳子、期待通りの仕事をしてくれました。礼を言いますよ。」


瞳子から零に視線を移す吉良。


吉良「零、あなたは最後まではっきりとした答えを出しませんでしたね。…そちらに居るということは、否定側と見做しても良いのですか?」

零「そーなりますかね。まぁあんたに先に頼まれれば、どうだったかは知りませんけど。」

「「「!」」」


零の発言に驚く雷門イレブン。


零「…でも、どっちにしろあんなだっせー服着ませんよ。残念だったな。」

吉良「…そうですか。」


零は嘲笑した。

瞳子は震えている。


瞳子「…私のしてきたことが…エイリア学園の、ためだったと言うの…?」

円堂「監督…」

夏未「っ…」

秋「監督…」


沈黙した。


吉良「…さぁ試合の準備をして下さい、ジェネシスが待ってますよ。」


吉良星二郎は部屋の奥へ去って行った。


瞳子「……」


瞳子は雷門イレブンに向き直る。


円堂「………」


『覚悟しておいて!』
『勝つための作戦よ。』
『私の使命は、地上最強チームを作る事。』

『本当にこれが望んだ結末なのかね。何が君を動かしている。』
『私は、勝たなければならないんです。』
『……それが私の使命です。』
『エイリア学園に勝てれば、吹雪くんがどうなってもいいんですか!?』
『……
(私がやっているのは、あの人と同じ事なのかもしれないわね…)』
『監督は、監督で居て下さい。』
『円堂君をメンバーから外します。』
『…昨日からずーっと考えてたんだ。このメンバーでやってみたい。皆の気持ちが1つになれば、』
『!』
『大きな力が生まれる。』


瞳子は俯く。


瞳子「…みんな。………私は今日まで、エイリア学園を倒し、父の計画を阻止するために戦ってきた。」

零「……」

瞳子「でも、貴方達を利用する事になってしまったのかもしれない…。……私には、監督の資格は…」

秋・夏「!」


瞳子は更に声を低くする。


円堂「違う!!」

「「「!」」」