二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.14 )
日時: 2013/02/21 22:02
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

ピーーーッ!


ドリブルであがるゲイルを染岡と土門が止めに行くが、簡単にかわされる。


染・土「…;」

鬼道「(本当に無いのか…奴等に付け入る隙は…)」


一之瀬はグリンゴに向かうが、グリンゴはかわしてゲイルにパス。


鬼道「…?」


ゲイルはギグにパスした。


鬼道「!!
(まさか奴等…!)」


鬼道は何かに気付いた。

ギグは一旦、後方に居たゲイルにパスする。
だがそれを鬼道がカットした。


風・豪・土・円「!」


瞳子「! …」


少し驚く瞳子。


[おおっと鬼道がカットしたぁ!!]


鬼道「…豪炎寺!」

円堂「よし、フリーだ!」

豪炎寺「…ファイアトルネード! …!」


回転時、男達が目に映る。

ボールはゴールポストに当たってエリア外へ行った。


[外した!?豪炎寺がファイアトルネードを外しましたぁ!!]


豪炎寺「…;」

染岡「ご、豪炎寺が…;」

目金「ファイアトルネードを外すなんて…;」

円堂「………」


驚愕する選手達。
男達はにやりと笑う。


春奈「惜しーい!もう少しだったのに!」


豪炎寺「……」


瞳子「……」


円堂「どんまいどんまい!次は決めていこうぜ!」


円堂が元気付けるように言った。


零「外したんだー、彼奴。」


ポッケに手を突っ込み、ベンチにドカッと座る零。


春奈「零君!帰ってたの?」

零「今ね。」


零は瞳子の方を見、何かを確認したかのようにベンチに就いた。


鬼道「(やはり思ったとおりだ…)
風丸、次に俺が取ったらあがってくれ。」

風丸「ぇ?」


鬼道は守備位置に戻り、豪炎寺にも何か伝えていた。


零「…鬼道さんは気付いたみたいっすね。」

瞳子「………」



(抜かし)



[失敗です!何と雷門中、またもや必殺技決まらず!]


「「「…;」」」

土門「そんな事ってあるのかよ…豪炎寺が、2回も外すなんて…;」


瞳子「………」


豪炎寺「……;」


男達「………((ニヤ」


零「………」


瞳子は調子の悪そうな豪炎寺を見、男達は豪炎寺を見てにやにやと笑っている。
零はその男達を真顔——軽そうな笑みで見ていた。


ピッピーーーッ!!


[ここでホイッスル!13−0!エイリア学園が大きくリードして前半終了です!!]


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円堂「…攻撃パターン?」

鬼道「例えば、あのMFが中盤でボールを取った時、一度右のDFに下げて、ディフェンスで体勢を立て直す。左のMFがライン際でボールを取った時は、後ろのDFを通して、女のMFに渡す。」

一之瀬「そうか、それで彼処に来るって分かったのか…」

塔子「何時の間にそんな事を…!」

円堂「凄ェぜ鬼道!やっぱりお前は天才ゲームメイカーだ!」


皆が鬼道を褒めている間、豪炎寺は男達を見ていた。


風丸「これならいけるな!(零「いけるって何が?」!」


口々に鬼道を褒める雷門イレブンに、零が口出しした。
豪炎寺も思わず其方を見る。


風丸「…何だよ。」

零「たったそれだけの情報で敵を倒せると思ってんスか?プレイは出来ても、身体はボロボロですよ?」


左足を組み、左足の上に肘をついて言う零。


染岡「いきなり何言い出してんだ!」

零「うわーお、ほぼ答えは言ってるってのに。どんだけ低脳。アンタは分かると思ってたましたがね、天才ゲームメイカーさん?」

鬼道「……」


零は挑発的に鬼道を見る。
鬼道は少し悔しそうに零を見た。


零「鬼道さんの言う通り、ジェミニストームの攻撃には一定のパターンがあります。」

秋「ぇ…零君も、気付いてたの?」

零「見てれば分かりますよ。ねぇ監督。」

瞳子「ええ。」

秋「ぁ、すみません…;」


秋は俯いた。


零「…アンタ達、今自分がどういう状態だと思います?」

土門「状態?」


周りを見る雷門イレブン。


零「簡単に言えば、攻撃パターンっていう情報のみを武器に、アンタ等はボロボロな身体で戦おうとしているって事。んな事無理でしょ?」

円堂「じゃあどうすればいいんだよ。」

零「それは監督の仕事。」


零は瞳子に話を振った。


瞳子「…此方のディフェンスを全てここまであげて、全員攻撃するのよ。」


監督の作戦は、DFをギリギリまであげて、全員で攻撃するというモノだった。


「「「!?」」」

土門「そ、そんなにあげるんですか?」

風丸「でもそれじゃあ、DFが居ないも同然!それこそ奴等に抜かれでもしたら、終わりじゃないですか!!」


反論を買う瞳子。
だがそんな事は気にせず、


瞳子「だったら、抜かれないようにする事ね。」


とだけ言って、ベンチに戻った。


塔子「何なのあの監督!何で零は従ってるんだ!?」

円堂「いやぁ、俺もよく分かんないんだけどさぁ…でもまぁ、とにかくやってみようぜ!SPフィクサーズに勝てたのも、監督の作戦があったからなんだしさ!!」

鬼道「………」


鬼道はベンチの方をじっと見ていた。


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(抜かし・CM)


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