二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第66話「友情の究極奥義!」 ( No.143 )
- 日時: 2013/02/27 20:10
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
染岡のシュートがゴールに向かう。
立向居「ムゲン・ザ・ハンド!! っがああ!!」
ピーーーッ!
シュートが決まった。
[ゴッ、ゴーーーッル!! 染岡のシュートで、ダークエンペラーズ追加点!!]
掲示板に『0−2』と表示される。
染岡「よっしゃあ!!」
立向居「……;」
立向居は手を抑えている。
零は立向居の様子に気付き、目を細めた。
[さぁ、前半2点のビハインドを背負った雷門イレブン! 反撃の狼煙はあがるのかァ!?]
染岡、シャドウ、風丸があがる。
円堂「通すか!」
風丸「疾風ダッシュ!!」
風丸を止めにいく円堂。
風丸は円堂のことは全く気に止めず、必殺技で円堂を抜き、マックスにパス。
松野「見ろ円堂!」
半田「これが俺達の、真の力だ!」
2人はシュート体勢に入る。
松・半「レボリューションV!!」
円堂「!」
.
(OP)
.
松・半「レボリューションV!!」
円堂「!」
[ダークエンペラーズの必殺シュートだァ!!]
シュートは凄い勢いで立向居に向かっていく。
立向居「来い…! ムゲン・ザ・ハンド!! ……くっ…何てパワーだ…;」
ダークエンペラーズのシュートに、立向居は苦戦する。
何とか持ち堪えようとするも、立向居のムゲン・ザ・ハンドは打ち砕かれた。
円堂「っ!」
だが円堂が咄嗟にボールをヘディングで弾き、ゴールは逃れた。
ピーーーッ!
ボールはエリア外へ。
[何とォ! 間一髪! 円堂がクリアー!! ダークエンペラーズの追加点を阻止したァ!!]
円堂「ハァ、ハァ、ハァ…;
(あいつ等…こんな凄いシュートを…)
…!」
マックスと半田を一瞥すると、今度は立向居の異変に気付いて其方を見た。
立向居は右手を押さえてしゃがみ込んでいる。
円堂「大丈夫か!?」
立向居「ええ…ちょっと、痺れただけです…;」
円堂「そうか…ゴールは頼んだぞ。」
立向居「…はい!」
立向居は嬉しそうに返事をした。
零「…、……」
ベンチでは、零が目を細めて笑みながら2人の様子を見ている。
一方、研崎達は、にやついて自身のチームの力を感じていた。
[恐るべきダークエンペラーズのパワーとスピードに、圧倒されている雷門イレブン! 苦しい試合が続いている!!]
雷門はダークエンペラーズに歯が立たず、モニターで見ている帝国やCCC、陽花戸中も息を呑んでいた。
鬼道があがる。が、栗松、穴戸、少林に阻まれそうになっている。
鬼道「……」
円堂「こっちだ!」
鬼道「っ…」
鬼道は円堂にパス。
円堂はボールを受け取ると、いつの間にか止めに来ていた風丸に驚くも、抜こうとする。
風丸「甘いな…! 分身ディフェンス!!」
風丸は必殺技で円堂からボールを奪った。
ピッピーーーッ!
円堂が悔しそうに膝を叩いたところで、ホイッスルが鳴る。
[ここで前半終了!! ダークエンペラーズに2点のリードを許した雷門イレブン! 後半の巻き返しは成るのか!!]
風丸「……」
風丸は去り際、ベンチの零を見遣った。
零は風丸の視線に気付いていないのかそうでないのかは分からないが、相変わらずの薄笑いでフィールドを見ている。
風丸は目を細めて笑みを浮かべ、また歩き出した。
.
円堂「駄目だ…どう攻めても止められてしまう…」
円堂はドリンクを握り締めて言う。
春奈「完全に、こっちの動きを読まれてますね…」
秋「円堂くん達とずっと一緒にサッカーやってきたんだもの…みんなのクセや弱点を知り尽くしているのは、当然よね…」
リカ「ほんならどうすんの? 何とかせな…」
零「それを逆手に取りましょう。」
零の言葉にみんな反応し、零を見る。
零はベンチを立っており、腕を組んでいた。
円堂「零…?」
零「今は監督だし、完全に上の立場なんすけど…まァいいや。」
零は軽く鼻で笑って、説明をし出す。
零「円堂さん達のプレイを知り尽くしている…なら、此方もそれを利用しましょう。」
土門「どういうことだ?」
零「例えばだ。豪炎寺さんにボールを回そうとすると、向こうはどう動くと思う?」
豪炎寺「…」
零「以前の雷門で考えて? どういう法則が見つかります?」
豪炎寺は少し考え、答える。
豪炎寺「DFとMFがカットしに来る。」
零「その通り。そこまで繋ぐのは大体、鬼道さんですよね。」
鬼道「ああ…」
零「鬼道さんや豪炎寺さんからボールを奪うのは他の選手よりも少し困難で、失敗のリスクも多少は高まる。だからパスの間に奪う方がいいと、相手は知っています。じゃ、壁山。」
壁山「え?」
零「誰かが攻めてきたら?」
壁山「え、ええーと…」
塔子「壁山は、自分からは取りに行かない。相手が進んでくるのを待って、近付いたところで、ザ・ウォールを出す。」
塔子が代弁すると、零が満足気に笑んで頷く。
零「つまり、奴等は此方の動きに合わせて動く。そこから逆算して…」
鬼道「そうか。そうすれば、俺達もあいつ等の動きを読める!」
吹雪「そうして隙を作る…」
鬼道と吹雪をはじめ、他の者達も理解し出す。
零「この試合のキーマンは、綱海さんです。」
綱海「え…俺?;」
零「はい。今向こうが有利的な状況にあるのは、此方の動きが分かるから。…でもさすがに、初対面の相手ことは分からないでしょう。」
綱海「…そりゃそうだ。誰も俺のこと知らねェからな…」
うんうんと1人で頷く綱海。
鬼道「あいつ等に出来た隙を、綱海が突く。そういうことか。フィールドに波のようなリズムを作り出すんだ。」
綱海「波のリズムか…面白ェ!」
綱海は膝を叩く。
綱海「波が引いた時がチャンスってわけだ。任せろ! 俺に乗れねェ波は無ェ!」
「「「……」」」
綱海の兄貴分な性分が、みんなを安心させる。
円堂「よし、みんな…何としても勝つぞ! エイリア石の力なんかいらないってことを見せるんだ!」
「「「おう!」」」
.
(抜かし)
[決まったァ!! ウルフレジェンド炸裂!!]
円堂「(よし!)」
風丸「(何だと!?)」
掲示板は『1−2』を表示する。
リカ「やったぁ!」
春奈「1点返しました!」
秋「みんな、その調子よ!」
響・零「……」
(抜かし・CM)
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- 続き ( No.144 )
- 日時: 2013/02/27 20:15
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(抜かし)
円堂「鬼道! 土門!」
鬼道「…大丈夫だ。」
土門「心配すんなって…」
駆け寄る円堂に心配かけまいと立ち上がろうとする2人。
春奈「お兄ちゃん…」
秋・夏「……」
零「……」
.
(抜かし)
[立向居と円堂がゴールを死守!!]
円堂「… ! 大丈夫か?」
倒れている立向居を支える円堂。
立向居ははい、と答える。
立向居「あ゛あっ…;」
零「!」
立向居が呻き声を洩らすと、零は眉をぴくりと動かす。
即座にフィールドへ入り、立向居達に歩み寄った。
零「…見せてみな。」
零は立向居に微笑みかけ、グローブを取って立向居の掌を見ると、目を細めた。
立向居の掌は真っ赤に腫れており、豆は潰れて、痣だらけだった。
立向居「まだ、戦えます…!」
円堂「…お前…」
[立向居が負傷か!? これは雷門イレブン絶体絶命だァ!!]
3人の傍へ風丸が歩み寄る。
風丸「フッ…どうする零、円堂。まだ続けるのか?」
円堂「何…」
風丸「見ろ。」
風丸は振り返り、円堂達に其方を見るよう促す。
風丸「あの無様な姿…。…もう諦めろ。」
雷門イレブンとダークエンペラーズ。立っているのはダークエンペラーズのみだった。
円堂「っ……(風丸「零、お前が決めるんだ。」
零「!」
風丸「試合を中断し、“不戦敗”して俺達の監督になるか…試合を続けるか。」
不敵な笑みを浮かべ、零に選択を迫る風丸。
零は笑みを崩してはいないものの、真っ黒なオーラを放っている。
円堂「…諦めない。」
風・零「!」
円堂「諦めないぞ! ゴールは俺が守る!」
円堂がそう言うと、零は目を伏せて口を開いた。
零「…そういうことです。うちのキャプテンは諦めが悪いらしいので…」
零が風丸と似たような、強気な笑みを見せると、風丸も笑った。
研崎「チッ…往生際が悪いですね…」
研崎は舌を打ち、拳を握って悔しそうにしていた。
.
(抜かし)
研崎「何!? っえ、エイリア石が…」
アタッシュケースの中の残りのエイリア石も割れており、研崎は驚きの声を上げる。
エイリア石は更に粉々になり、光を失った。
研崎「どうしたのだこれは…」
零「チェックメイト。」
零が研崎に歩み寄る。
零「野望はここまで。ゲームセットだ。」
鬼瓦「観念するんだな。」
研崎の見上げた先には、零と鬼瓦を筆頭に自分を囲んでいる警察達、警察に囲まれているエージェント3人だった。
研崎は肩を落とした。
.
(抜かし)
円堂「みんな…思い出したんだな!? やったーっ!! やったぞーーーっ!!!」
拳を突き上げる円堂。
鬼道「ああ。」
豪炎寺「((コクッ」
壁山「ぅわぁああんっ!! 良かったっすーー!!」
目金「めでたしめでたしですね!」
リカ「ホンマに、めでたしや…!」
零「……クス…」
夏未「…やっと取り戻せたわね。本当のサッカーを…!」
秋/春「うん!/はい!」
円堂「よーし! 試合を続けるぞー!!」
「「「おうっ!!」」」
.
(抜かし)
綱海「よーっし! 円堂を胴上げだァっ!!」
「「「おうっ!!」」」
円堂「ぇ? 何で、ちょっと!;」
みんなに囲まれる。
何だかんだ言って、嬉しそうな円堂。
塔子「これはお礼だ!」
円堂「ん? ……///」
塔子は円堂の頬に唇をくっ付けた。簡単に言えばキス。円堂はトマトのように真っ赤になった。
円堂だけでなく、間近で見ていた立向居や風丸は少し顔を赤くする。
夏・秋「……;」
円堂はみんなに胴上げされる。
マネージャーや豪炎寺達も近くで楽しそうに見ていた。
響木「お前は行かなくていいのか?」
零「必要ありませんよ。僕の仕事も終わりましたし。」
零は微笑ましげに雷門イレブンの様子を見ている。
財前「…あんな少年達が居る限り、この国もまだまだ捨てたもんじゃない。特にあの円堂守という子は…」
雷門「彼によって皆が変わっていきました。あの子ならいつか、この世界さえ変えてくれるかもしれません。」
財前「……全く。彼は一体何者なんだ。」
呆れたような声だが、嬉しそうに言う総理。
響木「決まってるでしょう。世界一…いや、宇宙一のサッカーバカだ。」
財前「フッ…彼にとって、最高の褒め言葉だな。」
ボールが蹴り上げられる。
円堂「みんな、サッカーやろうぜ!!」
「「「おうっっ!!!」」」
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(ED)
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- 次回予告 ( No.145 )
- 日時: 2013/02/01 15:02
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
長かったエイリア学園との戦いも終わり、俺達の、別れの時が…
吹雪、ありがとう。
お前と戦った日々は忘れない!
次回イナズマイレブン、
「地上最強のチームへ!ブリザード編!!」
これが超次元サッカーだ!!
キャプテン、今日の格言!
「みんな!サッカーやろうぜ!!」
以上!!