二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続き ( No.16 )
- 日時: 2012/07/24 20:02
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
染岡「何だよ、考えって…」
鬼道は監督の考えを話し始めた。
鬼道「零の言ってた通り、前半を終えた時点で、俺達の体力は限界に達していた。…もし後半、あのまま俺の作戦で試合を続けていたら、どうなっていた?」
風丸「どうって…。…!」
ジェミニストームと最初に戦った時の事を思い出す。
風丸「俺達も、マックスや半田達みたいに、病院行き…;」
鬼道「ああ、確実にな。」
一之瀬「じゃあ監督達は、俺達を守るために…?」
栗松「そういう事だったんでヤンスかぁ!!」
土門「…でも、本当にそれで良かったのか?」
意見が纏まり出した皆に、土門が抗議する。
土門「どんな状況でも全力で戦う。それが俺達のサッカーだろ!」
「「「………」」」
染岡「フッ、土門の言う通りだぜ!円堂を犠牲にして俺達だけ助かって、そんなの雷門のサッカーじゃねぇ!((ガラッ「それは違う!」
「「「?」」」
声のした方に目をやる。
円堂だった。
「「「円堂!/キャプテン!」」」
円堂に続いてマネージャー達も出てきて、キャラバンに残っているのは零だけになった。
塔子「円堂、動いて大丈夫なのか!?」
円堂「平気平気!こんな傷屁でも無ぇって!…痛っつ…;」
腕を挙げて見せたが、まだ傷が痛むため顔を顰める。
夏未「調子に乗り過ぎよ。」
夏未が呆れて言った。
染岡「で、どういう事なんだよ。それは違うって。」
円堂「監督と零は、奴等を使って、俺を特訓してくれたんだ。」
一之瀬「特訓?」
円堂「ああ!奴等のシュートを受け止めるためには、実際に受けながら特訓するのが、1番の近道だからな!お陰で最後の最後、ちょっとだけ奴等のシュートが見えた!」
風丸「! 本当か円堂!」
円堂「うん!それに奴等の必殺技も経験出来た!凄かったよなぁ、あの必殺技!今でも手がヒリヒリしてらぁ。…でも思ったんだ俺。これなら取れない事はない。もっともっと特訓して、力を付ければ必ず取れるって!」
目金「つまりあの2人は、今日の試合を捨てて、次の試合に勝つために、僕達の身を守り、円堂君にキーパーの練習をさせていたという事ですね!」
綺麗に纏める目金。
染岡「…鬼道、そうなのか?」
鬼道「ああ。」
染岡「……そういう事だったのか…」
豪炎寺「…」
豪炎寺は俯く。
壁山「やっぱり、監督って凄い人ッス!…あ、監督…」
瞳子が戻ってきた。
雷門イレブンに歩み寄り、豪炎寺の方を見て言った。
瞳子「豪炎寺君。」
豪炎寺「! ……」
瞳子「…貴方には、チームを離れて貰います。」
豪炎寺「!」
円堂「!?」
栗松「い、今何て言ったでヤンスか監督。離れろとか何とか…」
春奈「ど、どういう事ですか…?;」
秋「さ、さぁ…」
動揺する雷門イレブン。
瞳子「………」
豪炎寺「……!」
豪炎寺は何かに気付き、踵を返した。
円堂「ちょ、ちょっと待てよ豪炎寺!;…どういう事ですか、監督。豪炎寺に出て行けなんて…」
風丸「そうですよ監督!豪炎寺は雷門のエースストライカー。豪炎寺が居なきゃ、彼奴等には……」
反論する雷門イレブン。
土門「もしかして今日の試合でミスったからか…?」
円堂「! そうなんですか、監督!それで豪炎寺に出て行けって…」
風丸「ちゃんと説明して下さい!」
瞳子「…私の使命は、史上最強チームを作る事。そのチームに豪炎寺君は必要無い。それだけです。」
「「「!!」」」
円堂「でも、それじゃ説明に…! 豪炎寺!」
豪炎寺は円堂が言っている間に何処かへ去って行った。
円堂「…っ!」
秋「! 円堂君!」
円堂は豪炎寺を追って走っていく。
その時、零がキャラバンを降りたのに誰も気付かなかった。
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(抜かし)
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豪炎寺はとぼとぼと歩いている。
———ザッ
誰かが豪炎寺の前に現れた。
豪炎寺「っ!…お前;」
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(ED)
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