二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第27話「宇宙人が来た!」 ( No.2 )
- 日時: 2013/03/10 14:58
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
コォォォォ…
青白い光を放つ石のようなものがあった。
石は、ある“青い星”に向かって進んでいる。
…ゴォォォォォ!!
石は大気圏に突入し、赤く燃え出す。
そして、“とある島国”の“とある山”に減り込んだ。
紫色の怪しい光を放っている。
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(OP)
.
円堂「ありがとな、豪炎寺。」
円堂は豪炎寺に手を差し出す。
豪炎寺は一瞬訳が分からないという顔をしたが、すぐにその手を握り返した。
豪炎寺「…ありがとう、円堂……。」
???「…………」
その様子を物陰から見ている、フードを被った少年が居た。
???「………フッ。」
少年は怪しく、にやりと笑った。
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(抜かし)
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響木「見えてきたぞ。稲妻町だ!」
円堂「……ん?何だあれ…」
円堂は窓を見て、何かに気付いた。
空に、黒い3つの“何か”が浮いている。
3つの何かはくるくると円を描き、何処かへ落ちていっているようにも見えた。
その場所は…
ドカ——ン!!!
「「「!!」」」
3つの何かは、雷門中に墜落した。
.
壊れた校舎。
見るも無残な姿に変わり果てた雷門中。
???「………」
さっきの少年が笑顔で、破壊された学校を見ながら歩いている。
???「……!」
雷門イレブンがやって来た事に気付き、瓦礫の影に隠れる。
夏未「何て事なの…」
円堂「何が起こったんだ……」
染岡「酷ェ…」
???「君達なのか!?」
雷門「!」
円堂「校長先生!!」
服もすっかり汚れた校長先生が現れた。
(ちょい抜かし)
円堂「そんな…冗談でしょ、校長先生…;」
校長の言葉を、誰1人として信じなかった。
物陰に隠れている少年を除けば。
???「……………」
物陰の方から、40代後半のおじさん達が出てくる。
そのおじさん達は元イナズマイレブンの者らしく、雷門イレブンに代わって宇宙人と戦ったらしい。
春奈「酷い…」
秋「どうしてこんな事に…」
松野「大丈夫ですか!?」
宍戸「しっかりして下さい!!」
雷門イレブンは怪我人に駆け寄る。
夏未は、自分の執事の元へ。
夏未「場寅!」
場虎「皆さんの代わりに宇宙人と戦ったのですが…全く歯が立ちませんでした…。面目ありません…」
夏未「皆の代わりにって、どういう事!?宇宙人ってホントなの!?」
響木は古株に聞いた。
古株「えぇ、サッカーで戦いを挑んできたんですよ;」
円堂「サッカー…。どういう事ですか!?」
“サッカー”という言葉に、円堂は大きく反応した。
ドドドドドドド———
小さな地響きのような音が聞こえる。
鬼道「………((ハッ円堂!!」
円堂「!!」
円堂の方に3つの黒いボールが飛んできた。
そのボールは円堂に当たるか当たらないかギリギリのところで宙に浮き、空高いところに集まった。
そして崩れた校舎に降りていき、怪しげな紫色の光を放つ。
そこからは、変わった格好をした少年少女3人が現れた。
- 続き ( No.3 )
- 日時: 2012/07/27 12:46
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
円・鬼「!!」
壁山「ううう宇宙人だァ…;」
宍戸「嘘だろあれが…;」
???「…………」
校舎の一番上に立つ少年が口を開いた。
???「我々は、遠き星“エイリア”よりこの星に舞い降りた、星の使徒である。我々はこの星の秩序に従い、自らの力を示すと決めた。その秩序とは…」
少年は足元にある黒いサッカーボールを蹴り上げ、自分の手に収めた。
???「サッカー。」
少年は右側の少女にボールを投げる。少女は足で軽くトラップし、ドリブルした。
???「サッカーは、お前達の星において、戦いで勝利者を決めるための“手段”である。サッカーを知る者に伝えよ。」
少女はもう1人の大きな図体の少年にパスをした。
???「サッカーにおいて我々を倒さぬ限り、この地球に…」
少年はボールを足で止め、言った。
???「存在出来なくなるであろう。」
円堂「だから!!」
円堂の声に、少年は反応した。
円堂「だからイナズマイレブンのおじさん達と戦ったって言うのか…。だったら次は……」
円堂は俯いて震えていた。怒っているんだろう。
次の瞬間、顔を上げて言った。
円堂「俺達と勝負だ!!」
少年は円堂を嘲笑うかのように言った。
???「見よ。この学校は既に崩れ去った。」
円堂「!!」
円堂は辺りを見渡した。
瞳に映っているのはボロボロの校舎だけ。
???「即ち、勝負が終わった証。…尤も、あれが勝負と言えるものならな…」
少年は不気味に笑った。円堂は少年を睨んだ。
染岡「宇宙人だろうが何だろうが、学校ぶっ壊されて黙ってられっか!!」
円堂「染岡…」
染岡「へへっ…」
円堂の元に皆が集まる。
円堂「皆…。見せてやろうぜ、俺達のサッカー!!」
雷門「おぅ!!」
???「その必要は…無い。」
少年がボールを軽く回転させると、ボールは忽ち光りだし、浮いた。
光が充分に集まると、少年はそっと、円堂に向かってボールを蹴った。
円堂「マジン…z!!」
技名を言う間も無く、ボールは速かった。そのあまりの勢いの強さで起きた突風に雷門イレブンは巻き込まれる。
だがどんどん近づいてくるボールは勢いを増し、円堂は弾く事が精一杯だった。
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(CM)
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- 続き ( No.4 )
- 日時: 2013/03/10 15:01
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
円堂「ぅわァーーっ!!」
弾いたボールは、サッカー部の部室に。
ズドーーーン!
部室も、校舎と同じように、崩れ去ってしまった。
風丸「円堂!!」
秋「円堂君…しっかりして!!」
風丸・秋が倒れた円堂に駆け寄る。円堂は何とか無事らしい。
崩れた部室を見ていた響木が立ち上がり、振り返った。
響木「何という事を…!」
少年は目を細めて黒いボールを掌に乗せた。
ボールはまた光り出し、光が消えた時には、少年達は跡形も無く消えていた。
響木「…………」
???「…………」
物陰から見ていた少年は相変わらず笑顔でいる。
壁山「キャプテン!!」
栗松「大丈夫でヤンスか!?」
染岡「しっかりしろ!!」
円堂「いっ、うぐ……;ああ、大丈夫だ…」
円堂は苦しそうに起き上がる。
円堂「…奴らは!?宇宙人はどこだ!!」
鬼道「…消えた。」
円堂「消えた…?」
円堂は少年達の居た場所を見た。
確かに、其処にあるのは崩れた校舎だけで、人の姿など何処にも無かった。
その時、物陰に隠れていた少年が電話を掛けた。
???「…総一郎さん、宇宙人の次の場所なんですが………」
『おぉ。情報提供、感謝する。では、君も来てくれるのだな?』
???「…考えときますよ。じゃ。」
少年は電話を切った。
雷門イレブンは、崩れた部室に集まった。
染岡「俺達の…部室が…」
松野「あの黒いボールで…」
鬼道「恐ろしいシュートだったな。スピードもパワーも、あんなの見た事無い。」
風丸「あぁ…。世宇子でさえ、あのシュートに比べたら……」
宍戸「マジン・ザ・ハンドでも止められないなんて…」
鬼道「いや、技を出す間もなかった。そうだろ、円堂…」
円堂「…あぁ…」
鬼道は円堂の方を見た。円堂は拳を握り締めて震えていた。皆の表情が曇る。
その時
ppppppppp
秋「一之瀬君…」
秋は電話に出た。
llllllll
夏未「! …もしもし、お父様…?」
夏未にも掛かってきた。
秋・夏「え!?」
円・染・鬼「!!」
秋「一之瀬君、雷門中にも宇宙人が…!」
.
木戸川清修———
「おい、こっち手伝ってくれ!!」
「タンカこっち!早く!!」
慌しい大人達と、傷だらけの木戸川清修中サッカー部員。
土門「遅かったか…」
一之瀬「こっちも、西垣達は完敗だ。」
一之瀬は秋と離している。西垣は土門に何かを伝えようと、口を動かした。
土門「ん、何だ?;」
西垣「————…」
土門「…黒いサッカーボール…!」
.
雷門———
夏未「お父様、今何処に居るんです!?」
『説明は後だ。宇宙人は今、傘美野中に現れている。』
夏未「傘美野中!?」
円堂「奴ら、傘美野中に行ってるのか?」
夏未「えぇ。傘美野中のサッカー部に、勝負を挑んでるって言ってるわ…」
染岡「傘美野中なら隣町だ!」
円堂「行こうぜ、助っ人に行くんだ!やられっ放しで終われるもんか!!」
雷門は傘美野中へ向かった。
少年も、それを追うかのようにその場を立ち去った。
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ブゥゥゥゥン…
キャラバンの中。
優勝した喜びは消え、代わりに恐怖と不安だけが漂っていた。
秋「理事長は、どうして宇宙人が傘美野に現れた事を知っていたの?」
夏未「…分からないわ。ハッキリしている事は、私達が決勝戦を戦っている間に、何かが起こっていた…!」
円堂「…………」
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(抜かし・ED)
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- 次回予告 ( No.5 )
- 日時: 2012/04/05 13:37
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
よく来てくれたな、豪炎寺!
宇宙人!俺達の反撃はこれからだ!!
エイリア学園に、本当のサッカーを見せてやろうぜ!!
次回イナズマイレブン、
「出撃!雷門イレブン!!」
これが超次元サッカーだ!!
キャプテン、今日の格言!
「やられっぱなしで終われるもんか!!」
以上!!