二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.25 )
日時: 2013/02/24 13:52
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

零「へくち!」


吹雪の隣で、クシャミをする零。


零「あー寒っ!」

風丸「……」


零よりも下に居る風丸が零を見上げる。
零は微妙に頬が赤いも、薄笑いを崩さない。


零「…ケホッ…寒//」

空野「これくらい普通だよ。動けば暖かくなるさ。」

零「動かない場合はどーすんスか。」

雪野「オラのマフラー貸してやろーか?」

空野「…;」


マフラー(鼻水付)を差し出す雪野。


零「音無、コート無い?」

春奈「これ学校指定のだから、人数分しか無いの。ごめんね…」

雪野「…………」


雪野は無視された。


零「………」

吹雪「相変わらずの虚弱体質だね;」

零「適応能力が弱いだけ。」


腕を擦る零に、苦笑する吹雪。


吹雪「………!」


ドドドドド———


円堂「…何だ?」


雪が落ちてくる。


円堂「うわ、雪崩!」

吹雪「………」


吹雪の目が見開く。


「「「………」」」


崖から落ちてくる、多いとも少ないとも言えない量の雪を見ていた。


円堂「びっくりしたー…でも凄い勢いだなぁ。雪国ならではか…」

吹雪「…っ……;」


吹雪はその場にしゃがみ込み、震えている。


吹雪「…っ…っく……;」

瞳子「!」


零は吹雪の隣に座り込み、いつもよりも優しげな微笑みで頭にポンと右手を置いた。


零「屋根の雪が落ちただけだ。大丈夫。」

吹雪「…や、屋根か……」


吹雪は、雪が落ちてきた方を見た。


吹雪「……なんだ、屋根の雪か…」

円堂「何だー?どうかしたのか?」

吹雪「ぁ、いや…何でも無いよー!」


円堂達に振り返って言う吹雪。


夏未「これぐらいの事でそんなに驚くなんて、意外と小心者ね。」

吹雪「あはははははは…;…さぁ、行こう。」

瞳子「……」


瞳子は静かに吹雪を見ている。


吹雪「…零、ありがとう。」

零「別に。」


零はさっきの優しげな笑みではなくいつもの表情で、立ち上がって歩き出した。


吹雪「…クス。」

塔子「ナヨナヨした奴だなぁ…ホントに凄いストライカーなのか?」


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(抜かし)

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パチパチ———


餅の焼ける音と香りがかまくらに篭る。
静かなかまくらにも、外の騒がしい声が聞こえてきていた。


瞳子「私達は、エイリア学園を倒すために、仲間を集めているの。」


染岡「……!」


外を歩いていた染岡に、かまくらでの会話が聞こえる。


瞳子「音無さん。」

春奈「はい。」


春奈はパソコンの画面を見せた。
画面には今までにジェミニストームが破壊した学校が映っている。


円堂「こういう事が起こってるの、知ってるだろ?」

零「数日前から、エイリア学園は北海道でも中学校を破壊してるらしい。」


零は腕を擦りながら、どこか他人事のような説明。


吹雪「…でもウチは大丈夫さ。狙われるわけが無いよ。」


網の上に切り餅を置きながら言った。


吹雪「やっとサッカー部として活動ができてる弱小チームなんだから。」

瞳子「白恋中だけの問題ではないわ。これ以上、エイリア学園の勝手にさせる訳にはいかない。」

円堂「俺達は、奴等を倒すために、地上最強のサッカーチームを作ろうとしてるいんだ!だから吹雪、お前に会いに来たんだぜ!」

吹雪「……“地上最強のサッカーチーム”……」


その言葉を聞いて、吹雪は少し考えた。


染岡「………」


瞳子「貴方の噂を聞いたわ。噂の実力の持ち主なら、私達と一緒に戦って欲しいの。貴方のプレイを、見せてくれる?」

吹雪「…………」


吹雪は何も言わず、円堂にサッカーボール形に膨らんだ焼餅を差し出した。


円堂「! …い、頂きます。」

吹雪「……いいですよ。」


吹雪はにっこりと笑い、答えた。


染岡「……チッ。」


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(抜かし)

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瞳子「彼の動き、洩らさず撮ってね。」

零「へーい。」


零はビデオカメラ片手に、かったるく返事をした。


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(抜かし・CM)


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