二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第33話「エースストライカーは誰だ!」 ( No.28 )
日時: 2013/02/24 14:09
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

翌日。円堂は、エイリア学園との試合に向けて意気込みをしている。


円堂「今日から、吹雪と一緒に練習だ!今度こそエイリア学園に必ず勝つ!!そのためにも、今まで以上に特訓して…。…よ!」


話の途中、吹雪がやって来たので円堂は其方を見る。
吹雪は雷門のユニフォームを着ていた。


荒谷「わぁ…!似合ってるよ、吹雪君!」

雪野「カッコいいだぁー。」

吹雪「ありがとう皆。…僕もこれで雷門イレブンの1人だ。この白恋中を絶対守って見せるからね。」

円堂「その意気だ!」


円堂は吹雪の背中を叩いた。


吹雪「…で、どんな練習をするの?」

零「2チームに分かれて紅白戦。それぞれ攻守を交代し、コンビネーションを高める練習だ。」


薄ら笑いながら、今日はコートを着た零が答えた。


吹雪「面白そうだね…。零が考えたの?」

零「まぁな。」

瞳子「吹雪君。」


後ろから瞳子が現れた。


瞳子「貴方にはFWをお願いするわ。」


染岡は離れた場所から、瞳子と吹雪を睨んでいる。


吹雪「僕が…FW…」

零「…」

瞳子「えぇ。不服かしら。」

吹雪「……いいや、問題ありません。」

染岡「……チッ。」


.


(OP)


.


ピーーーッ!


瞳子が笛を鳴らし、ボールを掲げた。
皆走り出す。

鬼道と風丸がボールを奪い合う。


円堂「いいぞー!2人共ー!お互いに喰らい吐いていけ!!」

風丸「疾風ダッシュ!!」


風丸は鬼道を抜いた。


鬼道「…いい動きだ、風丸。」


ベンチ。零はキーボードをカタカタと打っていた。


春奈「…零君、何やってるの?」

零「選手情報まとめ。」


短く答える零。


春奈「そう言えば、副監督だったもんね。あんなに強いのに勿体無い…。どうして選手はやらないの?」


春奈がそう聞くと、零は少し考え、春奈に顔を向けて微笑んだ。


零「興味ないから。」

春奈「……」


“興味ない”と言う零は、相変わらず飄々と笑んで掴みどころが無い。春奈は不思議そうな顔で零を見ていた。
零は笑ったまま、またパソコンに目を戻した。

風丸があがる。
そこに、後ろから吹雪がボールを奪いに来た。


吹雪「風になろうよ…」

風丸「? ……!!」


吹雪はあっという間に風丸からボールを奪った。


秋「…凄い、風丸君をあんな簡単に…;」

春奈「やっぱり吹雪さんは強力なストライカーというだけでなく、DFでも力を発揮するんですね!」

零・瞳「………」


風丸「……」


あまりのスピードにボーっとする風丸。


染岡「風丸何やってんだ!行くぞ!!」

風丸「! くっ…;」


今度は風丸が吹雪からボールを奪いに行った。


風丸「スピードは、お前だけのものじゃない!」

一之瀬「吹雪、無理するな!」

鬼道「こっちに回せ!」


風丸のスライディングを交わし、空高く飛び上がる吹雪。


吹雪「…行くよ。」


マフラーに手を掛け、そう呟いた。
素早く回転すると、雰囲気が変わる。


吹雪「…よっしゃぁ!!」


一気に相手陣内へ走りこむ。


円堂「ま、まただ!;」


零「………」

瞳子「……!」


零の方を見て、瞳子は何かに気付いた。


吹雪「退け退け退けぇっ!!邪魔だぁっ!!」


塔子と土門をかわし、前へ前へと進んでいく。


吹雪「ったくしょぼいなお前ら!!俺についてこれる奴は居ねぇのかぁ!?」

一之瀬「勝手すぎるぞ…;」

目金「僕ら、もう完全に無視されてますよね…」


秋「どうして誰にもパスを出さないの…?」

夏未「昨日と同じだわ。攻撃に回ると、まるで人が変わったようになる…」

瞳子「確かにね。」


マネージャー3人は瞳子の方を見る。


瞳子「吹雪君はとてもトリッキーなプレイヤーだわ。次のエイリア学園との戦いでも、コントロールが難しそうね…」

零「………」


染岡「ちょっと待ったぁ!!」


染岡の一声で、皆の動きが止まった。