二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.31 )
日時: 2013/02/24 15:09
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

(円堂達が夕飯を食べる)


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零「………((パチッ」


キャラバン内。零が目を覚ました。
ゆっくりと起き上がり、辺りを見渡す。


零「……?」


頭を掻きながら、不思議そうな顔をした。


零「…!」


零は傍に置いてあるお粥と、
『食べられるだけ
 食べてね。 秋』
と書いてある手紙に気付いた。


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(円堂と風丸の話・染岡の練習)

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朝食———


壁山「おー、朝はいっぱいあるッスね…!」


喜んでいる壁山と円堂。


古株「おかわりも、一杯だけOKだ!」

壁山「ホントッスかぁ!?」

秋「一日の元気の源は朝食にあり。朝とお昼はしっかり食べてね。」

「「「はーい!」」」

夏未「ただし、夜はおかわり無しよ?」

「「「えー…」」」


春奈「それと、30回噛むのお忘れ無く!」


ガラ…——


ドアがゆっくりと開く。


零「……今、何時っすか?」


零だった。


春奈「…」

夏未「7時、だけど…」

零「うっわー、僕何時間寝てたんだろ…。あー頭痛い、死にそう。」


頭をわしわしと掻きながら、言葉とは裏腹にケラケラと笑いながら食堂に入ってくる零。


零「ん、朝飯何?多くないすか?」


壁山の朝食のたくあんを1枚食べる。


壁山「お、俺のたくあん…;」

秋「零君、お行儀悪いよ?ちゃんと零君の分もあるし…」

零「僕ァいりゃーせん。あんまり空いてないんで。…あ、木野さん、お粥ご馳走さんでした。」


ガラッ…バタン


左手を軽く挙げ、零は食堂を出て行った。


「「「………」」」

壁山「たくあんだけで平気なんスかねぇ…」

円堂「さぁ…」


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(抜かし)


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瞳子「特訓の成果が出てきています。吹雪君の参加は、良くも悪くも、チームの士気に影響を与えていますね。……で、エイリア学園の動きに、何か情報は…」


雷門「今のところは無い。奴等の行動は全く読めないなぁ…」


『そうですか。』


雷門「いつ、奴等が現れるか分からない。コンディションをベストに保つよう、注意していてくれ。」


『分かりました。』


ピッ


瞳子は電話を切る。


瞳子「…貴方は、何も知らないのかしら。」

零「そらーどういう意味で?」


零は飴を咥え、自分の席に座っている。


瞳子「………」

零「…ふぅ、どうしたって僕を疑いたいようだ。…言っときますがね、いくら僕があの人を好いていたと言えど、今はもう亡き人だ。今更何をしようと言うんです。」


目を瞑り、微笑みながら言う零。
瞳子は一息吐き、短く答えた。


瞳子「……そう。」


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鬼道・一之瀬・土門は以前より上手くなり、円堂・染岡・壁山・目金・栗松もレベルが上がっている。

吹雪はマネージャー達のところに滑ってきた。


夏未「皆、少しは様になってきたとは思わない?」

吹雪「うん、想像以上だよ!」

瞳子「…私も」

夏未「?」


瞳子の突然の発言に、夏未は反応する。


瞳子「彼らを率いてまだ日が浅いけど…彼等は打てば響く選手達よ。それも、こっちの想像を遥かに越える勢いでね…」

マネ・零「………」


染岡は吹雪の隣に滑ってきた。


染岡「吹雪、俺と勝負しようぜ!」

マネ・零・瞳「…」

吹雪「勝負?」

染岡「あぁ!俺の特訓の成果を、お前相手に試そうと思ってな!!」

雷門イレブン「…」

吹雪「…つまり、どっちが雷門のエースストライカーか…決めようって事かな?」

染岡「そう思ってくれていいぜ。」


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(抜かし)



吹雪「貰ったぁ!!」

染岡「いかせねぇぞ…!」


吹雪はボールを奪い、足を振り翳す。
それを止めに来る染岡。


吹雪「へっ。……!」
零「!」


染岡の足元に居るリスに気を取られる。
ピクリと反応する零。


吹雪「…チッ。………」


オレンジ色の目は、いつもの鈍色に戻った。
その時、染岡が吹雪からボールを奪う。


吹雪「!!」


リスは逃げ、吹雪は尻餅を付いた。


染岡「貰った!!」


バシュッ———


ボールは、真っ直ぐゴールネットに突き刺さった。


染岡「……見たか!吹雪!」

吹雪「………」


雷門イレブンは染岡に集まる。
それを呆然と見ている吹雪。


円堂「染岡!お前、今のシュート…足に物凄いパワーが集まってたぞ!あれも特訓の成果だよな!」

染岡「ああ…手応えあったぜ…!これで豪炎寺の分もやれる…!」



吹雪「……クス、今日は僕の負けだね。」


吹雪は木の上に居るリスを見て微笑む。


零「…さっき、あのリス庇って打たなかったろ。」


吹雪の右隣に立つ零も、リスを見ている。
零の方を見、悪戯っぽく笑う吹雪。


吹雪「…何の事?」

零「フッ…お前らしいな。…精々手加減したのがバレて、染岡さんにどつかれないようにな。」


苦笑し、コロンと、飴を吹雪の手元に落とすと、零は元居た場所に戻っていった。
吹雪はそれを両手でキャッチ。


吹雪「………((ニコッ」


手中に収まる飴を見て、吹雪はまた微笑んだ。


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零と瞳子はキャラバンに居た。


瞳子「吹雪君の参加で、レベルアップが著しいわね。」

零「そーッスね。…で、聞きたい事とは。」

瞳子「吹雪君の事よ。FWとDFで、まるで別人のようになるわ。…貴方は何か知っているわね?」


零は少し考え、瞳子を見た。


零「…まぁ、監督には伝えておくべきですよね。」


目を瞑って答える零。ゆっくりと目を開く。


零「……士郎は…———」


瞳子「…!」



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(抜かし・ED)

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