二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第34話「衝撃!エイリア学園!!」 ( No.33 )
日時: 2013/02/24 15:24
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

レーゼ「…またお前達か。何故此処に居る。」


冷たく言い放つレーゼ。
大衆に睨まれても、全く怯む様子は無い。


円堂「俺達が代わりに戦う!」


円堂がそう言うと、レーゼはくすりと笑った。


レーゼ「フ…地球人の学習能力は想像以上に低いな…。2度も敗れたのに何故分からないのだ。“我々には勝てない”と。」

塔子「宇宙人の想像力も大した事無いね!あたし達がパワーアップしたとは思わないの?」


ウィンクして言う塔子。
レーゼは興味深そうにまた目を細めた。


レーゼ「ほぅ…いいだろう。地球にはこんな言葉がある。“二度ある事は三度ある”と!」


円堂の投げたボールでリフティングし、円堂に向かって蹴った。


円堂「っ! …;」


レーゼのノーマルシュートを止めた円堂は、どうだと言うかのようにレーゼを見た。


.


(OP)


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(ちょっと抜かし)


一之瀬「何故です!吹雪のスピードを活かした攻撃、それが奴等への対抗策でしょう!?」

瞳子「意見は聞いてないわ。」


瞳子はベンチに戻った。


塔子「何だよあの監督…やっぱり、わけ分かんない。」


ぶつぶつと愚痴を零す塔子。


鬼道「…お前は監督の指示の意味を知っているんだろう、零。」


崖の下辺りにしゃがんで、携帯を弄っている零に問う鬼道。
零はチラリと鬼道を見て笑う。


零「そりゃあ副監督ですし。大体の作戦は読めてます。…何が聞きたいんスか。」

鬼道「監督は何を考えている。」


雷門イレブンを見渡し、零は一端瞼を閉じて言った。


零「…自分で考えないと意味無いでしょ。…けど、これだけは言ってやります。」

「「「……」」」


パタンと音を立てて携帯を閉じた。


零「…監督は、勝つ気でいる。」


目を細めて笑う零。
雷門イレブンは沈黙した。


ボスッ


円堂はグローブをはめた手を叩いた。


円堂「監督の作戦に、従おう!」

染岡「円堂…」


夏未は円堂の方に歩み寄る。


夏未「この試合は、白恋中を守るためだけじゃない…全人類の命運がかかった大事な一戦よ。」

鬼道「あぁ。監督もそれを承知の上で吹雪をDFに起用したハズ。…勝つために。」


円堂はバッと手を掲げる。


円堂「そうさ!あとは俺達が、結果を出すだけだ!!」

染岡「ヘッ、俺のシュートで勝利を決めてやる。」

吹雪「僕も…白恋中と皆を守るために、全力で戦うよ!」


マフラーを握り締める吹雪。


円堂「よーし、絶対に奴らに勝って、半田達に勝利の報告を届けるんだ!」

「「「ああ!」」」「「「はい!」」ッス!」「うん!」


円堂が手を差し出した。そして皆も円堂の手の上に自分の手を重ねていく。
最後に、吹雪が手を重ねた。


円堂「やるぞ、今度こそエイリア学園の侵略を、終わらせるんだ!!」

「「「おぉーーっ!!」」」


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響木「………」


東京。響木は、街中の大画面で雷門の様子を見ていた。


.


[さぁ、両チームとも気合は充分!!天は人類に味方するのか、それとも見放すのか!?運命の一戦!間もなくキックオフ!!]


レーゼ「本気で我々に勝てると思っているならば、愚かとしか言い様が無い。」

染岡「何だとぉ…(鬼道「言わせておけ。」

鬼道「俺達のサッカーで、黙らせればいい。」


鬼道はいつものように冷静に言った。


荒谷「頑張れ!吹雪君!」

雪野「オイラ達の学校を守ってよー!?」

居屋「頼むぞ!宇宙人をぶっ飛ばせー!」


瞳子「………」

零「…ふぁーあ。」

春奈「零君、緊張感持とうよ…」

零「そうは言っても、自然現象ですし?」

秋「何か、こっちまで緊張が解けちゃったね;」


吹雪「さぁ、風になろう!」


吹雪は円堂の方に振り返り、微笑みながら言った。


円堂「うん。皆ー、ファイトだー!!」


ピーーーッ!


(抜かし)

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一之瀬「っ!」
塔子「ぇいっ!」
土門「っ…」
鬼道「っ!」


ガニメデにスライディングする一之瀬。
パンドラからボールを奪う塔子。
リオーネを抜く土門。
レーゼをかわす鬼道。


春奈「宇宙人と互角に戦えてます!」

秋「うん!凄い!」

夏未「…クス。」

零「……」

瞳子「…………」


瞳子は表情を変えずに髪をならした。


.

(抜かし)


レーゼ「…我々のスピードに慣れてきたか。最低限の学習能力は持っていたようだな…だが、ここまでだ!」

鬼道「!!」


パンドラへバックパス。鬼道も予想外で少し驚く。
パンドラへ一之瀬・鬼道がボールを奪いに行く。


パンドラ「……クス((ペロ」
零「((ピク」


パンドラは舌なめずりし、イオへパス。
零は反応する。


鬼道「何だ、このパターンは!;」


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(抜かし・CM)


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抜かし、多いなぁ…


続き ( No.34 )
日時: 2013/02/24 15:34
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

響木「………」


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塔子「ちっくしょー!あのシュート止められなかった!!」

壁山「悔しいッス…」

円堂「でも、あの二重のディフェンスとマジン・ザ・ハンドなら、防げるはずだ!三重なら、鬼に金棒だろ!?」


自信満々に言う円堂を他所に、瞳子は吹雪に話しかけた。


瞳子「吹雪君、シュートは解禁よ。後半はFWに上がって。」

吹雪「え?」

瞳子「点を取りにいくわ。」

「「「………」」」


訳が分からなさそうな雷門イレブンは、沈黙した。
鬼道だけは考える体勢に入っている。


栗松「…でも、ディフェンスはどうするでヤンス?」

零「まだ気付きませんか?」


零が口を開く。


零「皆さんは、ジェミニストームの動きに対応出来ているじゃないですか。」


“当たり前”というように微笑む零。鬼道はフッと笑う。
円堂はにこっと笑い、瞳子の方を向いた。


円堂「俺も、もう大丈夫です!」

瞳子「…分かったようね。」

鬼道「えぇ。」

春奈「どういう事?お兄ちゃん。」

鬼道「俺達はスピードに対抗する特訓をしたが、実際に奴等のスピードに慣れるには時間が掛かる。だから前半は、守備の人数を増やしていた…」

風丸「なるほど!失点のリスクを減らして…」

土門「奴等のスピードを把握するためか…」

目金「それじゃあ、吹雪君をDFに専念させたのは…」

栗松「中盤が突破されたら、あのスピードでなければ防げないからでヤンスね!」


皆は納得したようだ。


春奈「最初から説明してくれればいいのに…」


秋は春奈の言葉に反応し、瞳子を見た。


瞳子「…」

秋「でも、自分達で答えを見つける方が、絶対に力になるわ!零君も言ってたじゃない。」


秋は瞳子をフォローするように、慌てて言葉を返す。


円堂「そうさ!答えを知りたければ、汗を掻けばいいんだ!!」

瞳子「…クス。」

円堂「吹雪!どんどんゴールを狙っていけ!」

吹雪「うん!やってみるよ。」

染岡「っ…」

吹雪「……」


零は一之瀬の元へ行った。


零「一之瀬さん。」

一之瀬「! …何?」


一之瀬は振り返る。


零「あの女のMFの口元…よく見てみて下さい。」

一之瀬「ぇ?」


.

(抜かし)

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攻めるパンドラに、鬼道と一之瀬が立ちはだかる。


鬼道「……
(…どうやって連携しているんだ…)」

一之瀬「……
(口元って…一体何が…?)


パンドラは左に舌なめずりした。


一之瀬「! …そうか!」

パンドラ「っ!」


パンドラはイオにパス。
一之瀬は素早く反応した。


一之瀬「フレイムダンス!!」


零「気付いたか。」


イオ「ぅ゛っ…;」


ボールはグラウンドの外へ。


ピーーーッ!


レーゼ「!?;」


[ついに出たーー!!一之瀬の必殺技だぁっ!!]


レーゼ「まただと…?;馬鹿な!」


風丸「やったな!凄い技じゃないか!」

鬼道「何故分かったんだ。」

一之瀬「癖があるんだよ。パスを出す方向が分かるんだ!」


駆け寄ってきた者達に、一之瀬は得意気に言った。


風丸「癖が?」

塔子「宇宙人にも癖があるんだ…」

一之瀬「て言っても、気付いたのは俺じゃなくて…」


ちらりとベンチを見る一之瀬。


一之瀬「零なんだ。」

風丸「零が…」

塔子「さっすが零だな!」


.

(抜かし)



[円堂止めたぁ!!]


秋「やったぁ!!」


春奈は秋に抱きつく。


夏未「…クス。」

零「…」


円堂「行くぞ!反撃だ!」



(抜かし)



[試合終了ーーーっ!!雷門イレブンが、エイリア学園ジェミニストームを打ち破ったぁああ!!もうサッカーによる学校の破壊は起こらない!これで地球は救われた!!]


瞳子「……クス」

零「………」


吹雪「……ふぅ。」


目の色は灰色に戻った。


.

(抜かし)


皆、それぞれ喜びを分かち合っている。あの瞳子でさえも。

…ただ1人


零「…“第一段階”、クリア。」


零は切なげに微笑み、パソコンを閉じた。


風丸「…! ……」


風丸はまた零の行動に気付く。


レーゼ「…お前達は知らないんだ…」

一部「?」

レーゼ「本当のエイリア学園の恐ろしさを…;」

瞳子「…」

零「……」

レーゼ「我々はセカンドランクに過ぎない…。我々の力など、“イプシロン”に比べれば……;」


辺りが黒い霧に覆われた。
そして何処からか声が聞こえる。


「無様だな、レーゼ。」


円堂「! …何だ?;」


赤い光が放たれる。光の方に身体ごと視線を向ける零。
其処には、11人の人影が。


零「…」

レーゼ「…デザーム様…;」

デザーム「覚悟は出来ているな…お前達を“追放”する。」


デザームと呼ばれる男は、黒地に赤い模様のついたボールを掲げた。


レーゼ「デザーム様…;」


レーゼは四つん這いになった。
ジェミニストームに向かって、黒いボールが撃たれる。


JS「!!」


ジェミニストームの真ん中辺りに来るとボールは一時停止し、真っ赤な光を放った。
その光は一点に集まり、吸い込まれるように消えた。

光と共に、ジェミニストームも消えた。


「「「!!」」」

円堂「っ!」


円堂はデザームの方を見る。
デザーム達の方は赤く光り、彼等も消えかかっていた。


デザーム「我等は、エイリア学園ファーストランクチーム・イプシロン。地球の民達は、やがてエイリア学園の真の力を知るだろう。」


そう言ってイプシロンは完全に消えた。


「「「…………」」」

瞳子「……」

零「………」

円堂「…“イプシロン”。宇宙人との戦いは、まだ、終わってないんだ…!!」


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(抜かし・ED)


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次回予告 ( No.35 )
日時: 2012/04/24 18:36
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


ファーストランクチーム・イプシロンのターゲットは、京都の漫遊寺中だ!

激突!!漫遊寺中サッカー部対、イプシロン!

その勝負の結果は!



次回イナズマイレブン、

「イプシロン来襲!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「答えを知りたければ汗をかけ!」

以上!!