二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.4 )
日時: 2013/03/10 15:01
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

円堂「ぅわァーーっ!!」


弾いたボールは、サッカー部の部室に。


ズドーーーン!


部室も、校舎と同じように、崩れ去ってしまった。


風丸「円堂!!」

秋「円堂君…しっかりして!!」


風丸・秋が倒れた円堂に駆け寄る。円堂は何とか無事らしい。
崩れた部室を見ていた響木が立ち上がり、振り返った。


響木「何という事を…!」


少年は目を細めて黒いボールを掌に乗せた。
ボールはまた光り出し、光が消えた時には、少年達は跡形も無く消えていた。


響木「…………」


???「…………」


物陰から見ていた少年は相変わらず笑顔でいる。


壁山「キャプテン!!」

栗松「大丈夫でヤンスか!?」

染岡「しっかりしろ!!」

円堂「いっ、うぐ……;ああ、大丈夫だ…」


円堂は苦しそうに起き上がる。


円堂「…奴らは!?宇宙人はどこだ!!」

鬼道「…消えた。」

円堂「消えた…?」


円堂は少年達の居た場所を見た。
確かに、其処にあるのは崩れた校舎だけで、人の姿など何処にも無かった。

その時、物陰に隠れていた少年が電話を掛けた。


???「…総一郎さん、宇宙人の次の場所なんですが………」

『おぉ。情報提供、感謝する。では、君も来てくれるのだな?』

???「…考えときますよ。じゃ。」


少年は電話を切った。
雷門イレブンは、崩れた部室に集まった。


染岡「俺達の…部室が…」

松野「あの黒いボールで…」

鬼道「恐ろしいシュートだったな。スピードもパワーも、あんなの見た事無い。」

風丸「あぁ…。世宇子でさえ、あのシュートに比べたら……」

宍戸「マジン・ザ・ハンドでも止められないなんて…」

鬼道「いや、技を出す間もなかった。そうだろ、円堂…」

円堂「…あぁ…」


鬼道は円堂の方を見た。円堂は拳を握り締めて震えていた。皆の表情が曇る。
その時


ppppppppp


秋「一之瀬君…」


秋は電話に出た。


llllllll


夏未「! …もしもし、お父様…?」


夏未にも掛かってきた。


秋・夏「え!?」

円・染・鬼「!!」

秋「一之瀬君、雷門中にも宇宙人が…!」


.


木戸川清修———


「おい、こっち手伝ってくれ!!」

「タンカこっち!早く!!」


慌しい大人達と、傷だらけの木戸川清修中サッカー部員。


土門「遅かったか…」

一之瀬「こっちも、西垣達は完敗だ。」


一之瀬は秋と離している。西垣は土門に何かを伝えようと、口を動かした。


土門「ん、何だ?;」

西垣「————…」

土門「…黒いサッカーボール…!」


.


雷門———


夏未「お父様、今何処に居るんです!?」

『説明は後だ。宇宙人は今、傘美野中に現れている。』

夏未「傘美野中!?」

円堂「奴ら、傘美野中に行ってるのか?」

夏未「えぇ。傘美野中のサッカー部に、勝負を挑んでるって言ってるわ…」

染岡「傘美野中なら隣町だ!」

円堂「行こうぜ、助っ人に行くんだ!やられっ放しで終われるもんか!!」


雷門は傘美野中へ向かった。
少年も、それを追うかのようにその場を立ち去った。


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ブゥゥゥゥン…


キャラバンの中。
優勝した喜びは消え、代わりに恐怖と不安だけが漂っていた。


秋「理事長は、どうして宇宙人が傘美野に現れた事を知っていたの?」

夏未「…分からないわ。ハッキリしている事は、私達が決勝戦を戦っている間に、何かが起こっていた…!」

円堂「…………」


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(抜かし・ED)

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