二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.45 )
日時: 2012/07/24 20:49
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

「「「……」」」


屋根らしきところが開き、グラウンドが現れる。


円堂「…!」


小さな穴が開き、そこから階段が降りてくる。
階段の一番上には、影山が居た。


瞳子「!」

円堂「か、影山…」

影山「久しぶりだな円堂。それに鬼道!」

鬼道「影山ぁ!!」


鬼道は思い切り叫ぶ。


影山「もう総帥とは呼んでくれんのか…」


影山は残念そうに首を横に振った。


鬼道「っ、今度は何を企んでるんだ!」

影山「私の計画はお前達には理解出来ん。この真・帝国学園の意味さえもな。」

鬼道「…」

影山「私から逃げ出したりしなければ、お前には分かった筈だ。」

鬼道「俺は逃げたんじゃない!アンタと決別したんだ!」


鬼道は影山を指差す。
影山はフッと笑った。


瞳子「影山零治!」

影山「…」

瞳子「貴方はエイリア学園と何か関係があるの?」


瞳子を見下ろす影山。


影山「…吉良、瞳子監督だね。」

瞳子「! …」

影山「さてどうかな。だが、エイリア皇帝陛下のお力を、借りてるのは事実だ。」

瞳/零「!/…」


違った反応を見せる瞳子と零。


円堂「エイリア、皇帝陛下…?」

染岡「誰だよ其奴は…」

壁山「宇宙人の親玉ッスかねぇ…」


影山「さぁ鬼道、昔の仲間に合わせてあげよう。」


影山はそう言って道の奥へ進んで行った。


鬼道「待て影山!……くっ…」


鬼道は階段へ駆け寄る。


円堂「鬼道!…俺も行く!」


円堂は鬼道を追って走っていった。


染岡「おい!」

塔子「円堂が行くならあたしも!」

不動「お前野暮だなぁ。」

塔子「!」


塔子の前に不動が立ち塞がる。


不動「感動の再会にぞろぞろ着いてってどーすんだよ。デリカシーがあるならここで待ってな。フッ。」


不動は塔子にそう言い残し、自分もさっさと入っていった。


塔子「…彼奴、ムカつく…!」


.

(抜かし)

.


瞳子「……」


瞳子は学園内を見渡していた。
そこで、影山の居るモニター室に目を留める。


瞳子「(影山零治……)」

零「…」


瞳子は一旦零を見ると、次に鬼道に話しかけた。


瞳子「鬼道君。佐久間君と源田君は、君のチームメイトだったんでしょ?」

鬼道「“だった”、ではありません。今でもチームメイトです。」


鬼道は力強く言った。


瞳子「…そう。…今日の試合貴方に任せるわ。」

鬼道「…ありがとうございます。」

円堂「鬼道、やろうぜ?」


円堂は鬼道の肩に手を置いた。


鬼道「だが相手は影山だ。どんな汚い手を使ってでも勝とうとしてくる。」

円堂「どんなに汚いやり方でも、俺達は正々堂々と打ち破ってやる!な、皆!」

「「「おう!!」」」


鬼道以外のスターティングイレブンは、グラウンドへ向かった。


鬼道「…クス」


.


雷門、真・帝国、両者の準備が整った。


「「「………」」」

木暮「(宇宙人も怖かったけど、此奴等もおっかねぇ…)」

円堂「(この試合は、佐久間と源田を助けるための試合なんだ…)」


鬼道「……」


『俺達には“秘策”があるのさ!』


鬼道「(まさか…“アレ”を使う気じゃないよな…。……アレは…あの技は…!)」


ピーーーッ!


[さぁ、遂に始まりましたー!雷門中対、真・帝国学園の試合!]


真・帝国のキックオフ。
不動があがる。


不動「佐久間、見せてやれよ。お前の力を!」

佐久間「……」


不動は佐久間にパスした。


[…おっとどうした、佐久間動きません!何をしようと言うのでしょうか!]


円堂「っ…」

佐久間「…はぁぁあああっ、ぬぁぁぁああああっ!!」


佐久間は小さく息を吐いた後、大きく叫びをあげた。


零「!」

鬼道「! 止めろ、佐久間ぁ!!」


何かに勘付いた零と鬼道。
鬼道は、佐久間に駆け寄る。


ピィイッ!


指笛を鳴らす。地面から赤いペンギンが5匹出てきた。


鬼道「それは!」


佐久間が右脚をあげると、そこに向かってペンギンが飛んでくる。


鬼道「禁断の技だぁ!!」


鬼道は佐久間に必死に手を伸ばす。


佐久間「皇帝ペンギン……っ…」


ペンギンが佐久間の脚に噛み付く。


佐久間「…1号ォォ!!」

鬼道「止めろーーっ!!」


.


(ED)


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